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観光や留学で人気の渡航先、オーストラリア。
ワーキングホリデー(以下、ワーホリ)ビザを利用して滞在できる英語圏の中でもビザ発給制限がないことから、日本人の若者が毎年1万人以上もオーストラリアに渡航しています。
「ワーホリで1年間、海外生活を経験しました!」という人は珍しく無くなってきているため、「ビザなどの手続きは簡単だろう」と思っている方も多いようですが、実は事前にやるべきことがたくさんあるのです。
この記事では、これからオーストラリアのワーホリを目指す方のために、一人でもできる留学準備の流れを解説していきます。
ぜひ参考にしてくださいね!
注意:AUD(オーストラリアドル)の円計算は、2023年6月付のレート(1AUD=約96.81円、参考サイト-楽天)で計算しています
ワーホリ準備は出発の1年前から
ワーホリはある程度「準備期間に余裕を持って」始めることをおすすめします。
早めであればいつからでも構いませんが、遅くとも出発目標日の1年前から始めると良いでしょう。
ここではワーホリを思い立った時に、まず「やらなければならないこと」から紹介していきます。
ビザ申請の条件
最初に自分にワーホリへ参加する資格があるのかチェックしてみましょう。
日本人がワーホリビザを申請する際の条件は以下の通りです。
- 日本国籍でパスポートを持っている(もしくはビザ申請前までにバスポートが取れる)
- ワーホリビザを申請する際に18歳以上30歳以下
- 心身ともに健康であること(健康診断を受ける場合がある)
- 今までワーホリビザを利用してオーストラリアに滞在したことがないこと
- 現地での生活資金として最低5000AUD(約48万円)の残高が銀行にある
- 過去に犯罪歴がないこと
- 一人で渡航すること(兄弟、婚姻相手、子どもなど家族の同伴は不可)
- 基本的に12カ月以上オーストラリアに滞在する意思がないこと
オーストラリアのワーホリ情報2022年版の申請方法・条件の関連記事はこちらから。
渡航する目的を明確にしておく
ワーホリビザ申請の条件に自分が当てはまっていると確認できたら、次にすることはワーホリ留学する目的を明確にすることです。
ワーホリでオーストラリアに滞在できる期間は最大12カ月。
ビザ有効期間中は語学学校に行ったり、旅行をしたり、アルバイトをしたり、のんびりしたりと、自分次第で自由な滞在方法を選択できます。
とはいえ長期滞在中になんでも自由にできるからこそ、途中で自分を見失ってしまう方も少なくありません。
ワーホリビザは各国で1度しか発行されないビザです。
その貴重な機会を無駄にしないためにも、おおまかで良いので事前にプランを立てておきましょう。
例えば
- お金を稼ぐため
- 日本での就職活動のために興味のある業界で働きたい
- ダイビングインストラクターなどの資格を取りたい
- 英語力の向上を目指す=オーストラリア一周をする
- 現地でボランティア活動に参加する
- 専門的な技術を身に付けたい
など、ワーホリに参加する目的を明確にしておくことで、現地で何をするべきか何ができるかを考えながら行動できます。
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オーストラリアの都市情報
ビザ申請の条件を確認し渡航目的を決めたら、次に滞在目的に合った都市の情報を集めましょう。
オーストラリアの面積は日本の約20倍。
各都市の特徴や気温も大きく異なります。
ここでは、オーストラリアを代表する都市をいくつかご紹介します。
シドニー(Sidney)
オーストラリア最大の都市で、ニューサウスウェールズ州の州都。
交通の便がよく、高層ビルが立ち並ぶ大都市でありながら緑も多く自然環境にとても恵まれた、都会と自然が融合したとても美しい街。
世界中のワーホリメーカーが集まってきます。
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メルボルン(Melbourne)
イギリスのエコノミスト誌で「世界一住みやすい都市ランキング」で1位に輝いた経験もあるメルボルンは、なんとカフェ文化発祥の土地!
そのため、至るところにお洒落で非常に質の高いコーヒーを提供してくれるカフェがあります。
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ブリスベン(Brisbane)
シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第3の街と呼ばれています。
政治や経済、ビジネスの中心都市として高層ビルが立ち並ぶ一方で、緑の多い街路や公園、市の中心部を流れるブリスベン川などもあり「緑と水の都」と表現されることもあります。
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ゴールドコースト(Goldcoast)
クイーンズランド州南東部に位置し世界屈指のビーチリゾートであることから、オーストラリア国内有数の観光地として有名です。
ビーチ沿いには高層ホテルやコンドミニアムが建ち並び、日本からの移住者も多いと言われています。
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ケアンズ(Cairns)
オーストラリア北東部にある港湾都市で、世界最大のサンゴ礁地帯、および世界自然遺産に登録されたグレートバリアリーフがあることから、世界中から観光客が訪れています。
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パース(Perth)
西オーストラリア州の州都であり、海や山に囲まれた自然豊かな都市で「世界一美しい街」という称号がつけられるほど魅力的な街として知られています。
治安も良く、就学・就労に集中したい人だけでなく、スローライフを過ごしたい人にも人気です。
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アデレード(Adelaide)
イギリス植民地時代に建てられた歴史的建造物を多く残す都市で、「文化・芸術の街」としても知られており、年間400以上の国際イベントが催されています。
日本からの直行便がないため、オーストラリア国内では比較的日本人が少ない都市です。
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ダーウィン(Darwin)
大自然が広がるノーザンテリトリーの州都で、とてものどかな雰囲気の小さな街です。
地理的にアジアに近いことからアジア系の多民族が多く住んでいることでも知られています。
日本からの直行便がないため、日本人住居者・留学生はほとんどいません。
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ヌーサ(Noosa)
サンシャインコーストの北側に位置し、南太平洋の中でも大人気のリゾート地として知られオーストラリア人に絶大な人気を誇っています。
日本ではあまり知られていないので、日本人が少ないのが特徴です。
世界的に有名なサーフスポットがあるほか、ダイビングなどが大変盛んなため、マリンアクティビティを通して地元の人と知り合える機会もたくさんあります。
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さらに情報を集める方法
気になる都市がいくつか見つかったら、そのほかの詳しい情報を集めるために以下のような方法があります。
留学エージェント
留学エージェントは現地オフィスや語学学校のスタッフからだけでなく、既に渡航しているサポート中の留学生を通して最新の情報を集めることができます。
無料カウンセリングを設けているところも多いので、ぜひエージェントのサービスを利用してみましょう。
留学エージェント「ぼくらの留学」では、経験豊富なカウンセラーによる無料カウンセリングを行っています。
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インターネットでの情報収集
情報収集で大切なツールであるインターネット。
現在ワーホリで滞在している方のブログなどを調べて、リアルな情報収集に役立てることができます。
手軽に調べられるので便利な反面、古い記事や正確でない情報も多いのできちんと見分けることが大切です。
留学経験者に話を聞く
最も役立つ情報は、
- 実際にオーストラリアに住んでいた方
- 留学していた方
- ワーホリで滞在していた方
と直接会って話すことです。
ネットでは見つからない体験談や情報を得ることができます。
オーストラリアのワーキングホリデー費用の関連記事はこちらから。
出発6カ月前:語学学校の手配
英語をしっかり学びたい方や現地での生活に早くなれるために語学学校へ通いたい方は、この時点で学校選びや入学手続きを行います。
オーストラリアではワーホリで語学学校へ通う場合、最大4カ月(17週間)まで授業を受けることができます。
語学学校の選び方
せっかくであればワーホリに役立つ学校にいきたいですよね?
語学学校選びの際に「学費」が注目されがちですが、それ以上に重要なポイントがいくつかあります。
ここではオーストラリアのワーホリを充実させるため、語学学校選びのポイント3つを紹介します。
日本人生徒の比率
人気の渡航先であるオーストラリアの語学学校には、ワーホリだけでなく語学留学、海外赴任、大学進学準備の日本人が多く在籍しています。
自然と同じ国籍同士で固まってしまうので、英語力の向上に妨げになると考え、日本人生徒の比率が少ない学校へ行きたがる方も多くいます。
ただしワーホリで滞在する方には、日本人が多いことは決してデメリットとは言えません。
語学学校で出会った日本人同士の口コミで、シェアハウスや仕事を見つけている方がたくさんいます。
英語に集中したい人は日本人が少ない学校を、人脈を広げたい人は日本人が多い学校を選ぶなど、自分の滞在目的にあった学校選びを行いましょう。
資格取得コースのある学校
英語で資格取得を取れるコースを用意している語学学校もあります。
例えば、バリスタ、スポーツインストラクター、フラワーアレンジメントなど、英語初級から上級までのレベルに応じて選択肢があります。
現地での就労や帰国後の就職活動に役立つ資格を取っておきたい方は、学校を選ぶ際にチェックしましょう。
滞在施設の内容
オーストラリアのワーホリで、みんなが不安になっているのが宿泊先の確保です。
特に渡航後、現地での生活に慣れるまで住めるところを準備しておきたいところです。
そこで一番安心できる宿泊先の予約方法が、語学学校を介して紹介してもらうことです。
宿泊先には、以下のような種類があります。
- ホームステイ:現地ホストファミリーの家に宿泊する方法です。個室が与えられ、費用には平日朝夕2食、休日は朝昼夕3食分の食費が含まれています。
- 学生寮:語学学校が運営する学生専用の寮で、基本的に他の学生と相部屋になります。
- シェアハウス:一軒家を複数人でシェアして宿泊する方法です。相部屋や個室を選ぶことができます。
出発4カ月前:各種の必要書類手配
パスポート、ワーホリビザ申請、その他の必要な書類を手配しましょう。
パスポートを取得する
外国に行くためには、パスポートの取得は必須です。
もちろん、ワーホリビザを申請する際にも必要です。
パスポートは申請してから手元に届くまでに10日ほどかかります。
以下の書類を申請時に提出しましょう。
- 一般旅券発給申請書(窓口もしくはサイトからダウンロードが可能)
- 戸籍抄本
- 住民票
- 証明写真
- 本人確認書類
なお、ビザ申請の際にパスポートは6ヵ月以上の有効残存期間が必要です。
すでに所持している方は、パスポートの有効期限を必ずチェックしてから手続きを行なってください。
eビザ申請
パスポートを取得したら、いよいよワーホリビザの申請です。
2023年現在、日本人がオーストラリアのワーホリビザを申請する場合、インターネットで手続きしなければなりません。
ビザを得るためには、まずオーストラリア移民局のワーホリビザのページへアクセスし、必要項目に記入していきます。
その際に、ビザ申請料を支払うために必要なクレジットカードとパスポートを用意しておきましょう。
申請時にかかる費用は510AUD(約49000円)です。
支払いはクレジットカード(Visa、MasterCard、American Express、JCB、Diners Club International)のみ。
また、ワーホリ申請後ビザを取得するために、オーストラリア移民局が指定している病院で健康診断を受けなければならないケースがあります。
診断結果は直接病院からオーストラリア移民局に送られるため、健康に問題がない限り手元には届きません。
健康診断を受けた後、一般的に約1週間でワーホリビザを取得できます。
取得後1年以内にオーストラリアに入国しなければ、ビザは無効になってしまうので注意してください。
なお、ビザ申請・発行状況は社会情勢によって、予告なしに変わることがありますので、必ず事前に確認してください。
そのほかに用意するもの
以上の他に必要になるものは以下の通りです。
航空チケット
日本からオーストラリアへの直行便がたくさん出ており、目的地によってフライト時間が異なります。
また、料金は渡航時期や航空会社、格安チケットによって大きく変わります。
オフシーズン(6月と10月)を狙うと比較的安く航空チケットを手に入れることができます。
ワーホリ保険
オーストラリアには日本の国民健康保険のような医療制度はありません。
そのため医療費は高く、保険に入っていないと多額の医療費を請求されてしまいます。
風邪を引いて医者に診てもらい、薬をもらっただけで何万円もしてしまうことも。
さらに入院となった場合、治療に数百万円かかることも珍しくないので、ワーホリ向けの海外旅行保険に必ず加入しましょう。
渡航後に外国人でも加入できる現地の保険会社もあります。
カバー内容も十分ですが、申し込み、問い合わせ、必要書類への書き込みを全て英語で行わなければなりません。
初めて海外に行かれる方や英語力に自信がない方は、日本の保険会社に加入することをおすすめします。
問い合わせ、書類手続き、日本に残る家族への連絡も全て日本語で行われるので安心です。
クレジットカードやキャッシュカード
オーストラリアではキャッシュレスが進んでいるため、どこで買い物をしてもカードで支払うことができます。
比較的治安が良いことで知られていますが、盗難に遭う確率は日本よりも高いのが現状です。
紛失した時のことも考え、万が一のために予備カードも1枚用意しておくことが大事します。
国際免許証
オーストラリアは国土が広く、シドニーなどの都心以外は自動車での移動が主流になります。
- 地方に住む予定の方
- 大自然を楽しみたい方
- オーストラリアを一周したい方
- 農場で仕事をしたい方
は国際免許を申請しましょう。
日本の運転免許証を持っていることが前提となりますが、住民票がある都道府県の警察の交通課、もしくは運転免許センターで申し込むことができます。
交通課で申し込むと受け取るまでに10日前後かかりますが、運転免許センターでは即日発行してもらえます。
出発1カ月前:荷物の準備
以上の他に、現地で必要になりそうなものを事前に購入し用意しておきましょう。
持ち物リスト例は以下のとおりです。
- 現地でかかる生活費
- 電子機器関連(ノートパソコン、SIMフリーのスマートフォンなど)
- 筆記用具(書きやすいペン、クリアファイル等)
- 衣類(現地調達できるので、最低限の衣類)
- 化粧品(現地調達は可能ですが、日本のものより刺激が強い場合があります。特に肌の敏感な人は必須)
- 常備薬(絆創膏、下痢止めなど)
- 日本っぽい小物(かわいいキーホルダーやノートなど、プレゼントして喜ばれる)
出発直前:役所での手続き
ワーホリを含む1年間以上の長期留学を予定している場合、海外転出届を提出する必要があります義務ではありませんが、この手続きをしておくことで健康保険の支払いが自動的に止まるため、海外滞在期間中の住民税は支払わずに済みます。
手続きをする方は渡航予定日の2週間前には届けましょう。
また、希望によってはワーホリ滞在期間中、国民年金を払い続けることも「カラ期間」にすることもできます。
カラ期間中でも国民年金加入期間に換算されますが、将来の補償額はその期間分減ってしまいますので、詳細については役所で必ず確認しましょう。
まとめ:オーストラリアへ渡航までの流れ
年間1万人以上の日本人がワーホリで渡航するオーストラリア。
この記事では、これからオーストラリアのワーホリを目指す方のために、一人でもできる留学準備の流れを解説してきました。
まとめの一覧は以下の通りです。
- ワーホリ準備は出発の1年前から:ワーホリビザ申請の条件、ワーホリで渡航する目的を明確にしておく、オーストラリアの情報収集(シドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズ、パース、アデレード、ダーウィン、ヌーサ)、さらに情報を集める方法(留学エージェント、インターネットでの情報収集、留学経験者に話を聞く)
- 出発6カ月前-語学学校の手配:語学学校の選び方、日本人生徒の比率、資格取得コースのある学校、滞在施設の内容
- 出発4カ月前-各種の必要書類手配:パスポートを取得する、ワーホリビザ申請、ネットで申請(e-Visa)、そのほかに用意するもの(航空チケット、ワーホリ保険、クレジットカードやキャッシュカード、国際免許証)
- 出発1カ月前:荷物の準備
- 出発直前:役所での手続き
思い立った時からワーホリはスタートしています。
この記事をぜひ活用してくださいね!
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