目次
「海外で働いてみたい」
「お金をかけずに外国に滞在してみたい」
「海外で自分の夢をかなえたい」という若者が近年増えています。
そんな中、30歳未満の方にワーキングホリデー制度(以下、ワーホリ)が再び注目されるようになっています。
特に、観光・留学の渡航先として大人気のオーストラリアは、日本が初めてワーホリ協定を結んだ国の一つで、その歴史は30年以上にもなります。
ワーホリを利用して海外でお金を稼ぐことができる!
と言っても、参加するためにはある程度の費用が必要です。
この記事ではオーストラリアのワーホリにスポットを当てて、「最低限いくら必要なのか」を具体的に解説していきます。
実際に留学した経験を持つ方々の体験談をもとにした、節約方法も記事内で紹介しています。
ぜひ最後まで読んでくださいね!
オーストラリアの1年間のワーホリ費用
「ワーホリビザを利用してオーストラリアに1年間留学したいのですが、費用は総額いくらかかりますか?」
という質問をよくいただきます。
正直に言ってしまうと、1年間にかかる費用は人によって大きく違います。
とはいえ、目安となる金額は知りたいですよね?
オーストラリアの1年間のワーホリ費用の目安はズバリ、トータル約50万円~150万円です。
オーストラリア到着後すぐにフルタイム(週38時間以上)の就労が可能ですので、語学学校などにいかない場合は費用を抑えて渡航することが可能です!
注意:AUD(オーストラリアドル)の円計算は、2023年6月付のレート(1AUD=約96円、参考サイト – Yahoo!ファイナンス)で計算しています
渡航前にかかる費用の確認
ここからは具体的な費用の内訳を見てみましょう。
出費は出発前から発生します。
まずは渡航前にかかる費用から説明していきます。
ワーホリビザ申請料
ワーホリに参加するためにはビサの申請が必要です。
その際に「申請料」がかかります。
支払いはクレジットカードのみ有効で、料金は2022年7月から510AUD(約4万9000円)です。
パスポート申請料
海外に渡航する場合、必ずパスポートが必要になります。
パスポートには2種類あります。
5年間有効なパスポート:申請は12歳以上、金額は1万1000円
10年間有効なパスポート:申請は18歳以上、金額は1万6000円
ワーホリ保険
オーストラリアの医療費は高いことで世界的にも有名です。
万が一、現地で病気やケガをしてしまった場合、高額の治療費を請求されてしまいます。
また、オーストラリアは比較的治安が良いことで知られていますが、盗難に遭う確率は日本よりも高いのが現状です。
そのため、ワーホリ向けの海外旅行保険に必ず加入しましょう。
渡航後に現地の保険会社で加入することができますが、日本のものと補償内容が異なるので内容をしっかり確認してからサインしましょう。
初めて海外に行かれる方や英語力に自信がない方は、日本の保険会社に加入することをお勧めします。
問い合わせ、書類手続き、日本に残る家族への連絡も全て日本語で行われるので安心です。
保険料はプランにより、1年間で大体20万円前後かかります。
航空券
航空券は渡航時期や航空会社によって料金が大きく変わります。
安い時期であれば5万円ほどからハイシーズンになると20万円を超えてしまう場合もあります。
通年の航空券料金の平均は10万円前後です。
その他
渡航する人の目的によって、以下のような費用がかかります。
語学学校の学費
英語や現地の生活に早く慣れるために、最初の数カ月は語学学校へ通う方がたくさんいます。
ワーホリビザの場合、最長17週間までの就学が可能です。
学費は学校によって大きく異なりますが、入学金を含め1カ月の授業料は安くても1100AUD(約10万6000円)かかると考えておきましょう。
その他、現地では教材費などの費用も追加されます。
↓渡航前と渡航後の英語力向上方法の関連記事はこちらから↓
日本から持っていくもの
オーストラリアにはたくさんの日本製品が売っていますが、全て調達できるとは限りません。
そのため、飲み慣れている薬や普段から使っている化粧品などは、少し多めに持っていきましょう。
こだわりのあるものは、用意しておくことが無難です。
日本食品に関しては、ほとんどのものがオーストラリアでも購入可能です。
渡航後にかかる費用の確認
ここからはオーストラリアについてからかかる費用を具体的に確認していきます。
ワーホリで仕事をすると言っても、到着後にすぐ仕事が見つかるとは限らないので、余裕を持って費用を用意しましょう。
宿泊費
オーストラリアに滞在する場合は、主に2種類の宿泊方法があります。
費用は都心か地方かによって大変異なりますが、ここでは相場を紹介します。
- ホームステイ:通常一週間ごとに支払います。月で計算すると大体1000AUD(約9万6000円)が平均的な費用で、金額の中には光熱費はもちろんのこと、基本的に料金には平日は朝夜の2食、土日は朝昼夜の3食が含まれています。
- シェアハウス:部屋の大きさによっても家賃が異なりますが、平均で見ると月に800AUD(約7万7000円)ほどです。この金額にはネット代・光熱費が含まれていることが多いのが特徴です。
食費
外食の場合、簡単なランチであっても一食15AUD(約1450円)以上はかかってしまいます。
自炊であれば、200AUD/月(約1万9300円)に抑えることができます。
交通費
宿泊先から学校や勤務先に通うために必要になる交通費。
オーストラリアの大都市は、日本と同様に公共交通網が整備されており、主に電車やバス、トラム(路面電車)、フェリーがあります。
都市やゾーンによって交通費は異なりますが、一番高いシドニーやメルボルンではゾーン1の月額の定期の金額は180AUD(約1万7000円)ほどです。
娯楽費
ライフスタイルによって大きな出費の割合となる娯楽費。
現地でできた友達や、日本から遊びに来た家族・友人を連れて利用することもあるでしょう。
各施設の相場は以下の通りです。
娯楽施設 | 金額 |
映画館 | 20AUD前後(約1930円) |
美術館・博物館 | 15AUD〜(約1450円) |
ナイトクラブ | 10AUD〜(約960円) |
マリンスポーツ | 120AUD〜(1万1600円) |
旅行などは個人で行く場合と、ツアーに参加する場合では費用がかなり異なります。
その他の費用
以上の他にも現地での衣類の買い足し、洗剤などの日常消耗品、別途で支払わなければならない光熱費、インターネット代、携帯電話代などがかかります。
現地での収入の目安
ここまで、オーストラリアにワーホリで1年間滞在するために必要な費用の内訳を紹介してきました。
「そんな金額、用意できない!」
と驚いてしまった方もいるかもしれませんが、ワーホリビザを利用すれば、現地で就労することができます。
外国人を積極的に受け入れているオーストラリアは、世界中から仕事を探すために人々が集まってきます。
その最大の理由は、なんと言っても「給料が高い」というところにあります。
ワーホリで滞在し、最終的にしっかり貯金をして帰国する方もたくさんいます。
そんなオーストラリアのワーホリで得られる収入の目安について見てみましょう!
オーストラリアの時給は世界一高い
オーストラリアは21.38AUD(約2060円)と、世界一時給が高いことで有名です。
さらに、休日や祝日に働くと25%アップに!
職種によってはさらに50%ほど高くなります。
日本の地域別最低賃金の全国平均は、2023年6月の時点で961円なので倍以上違うことになります。
具体的にいくら稼げるか?
仮に週38時間の平日のみレストランでフルタイム勤務を10カ月するとしましょう。
- 1週間:21.38AUD×38時間=812.44AUD(約7万8400円)
- 1カ月:812.44AUD×4週間=3249.76AUD(約31万3500円)
10カ月では合計約32497.60AUD(約313万円)ほど稼ぐことができます。
↓オーストラリアでのワーホリで働けるおすすめの仕事の関連記事はこちらから↓
ワーホリ費用の節約方法
オーストラリアでの収入が見込めるワーホリ。
すぐに仕事が見つかるか不安なので「なるべくコストを抑えて渡航したい」という方に、留学経験者のアドバイスによる渡航前と渡航後の節約方法を紹介します!
節約方法をうまく利用し、トータルのワーホリ費用が100万円以内に収まっている方もたくさんいます。
それでは早速見ていきましょう。
格安航空券を利用する
通常の航空券でも早割を利用して安く購入するなどの節約方法がありますが、特におすすめなのがLCC(格安航空会社)を利用することです。
数は少ないですが、オーストラリアへの直行便を就航している航空会社もあり、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆のハイシーズンを避けると、なんと3万円を切る航空券もあります。
また、期間限定のセールなども行っているため、日頃からチェックしておきましょう。
現地の医療保険へ加入する
オーストラリアにはOVHC(Overseas Visitors Health Cover)と呼ばれる、一時滞在の人のための保険があり年間で約6万円です。
ワーホリで渡航する方も利用できます。
医療費のみが補償されるプランですが、費用を抑えたい方や余計な補償は付けなくてもいいと考えている方に最適です。
食費をさらに抑える
自炊することで食費がかなり抑えられることはご存じだと思います。
一歩進んで地元の人が利用する朝市、またはディスカウントショップのセールを利用すると、さらに食費を見直すことができるでしょう。
また、最近人気の食品ロス対策アプリを利用すると、賞味期限が近い食品や余ったパンなど、通常よりもとても安い金額で購入できます。
娯楽費を工夫する
お金の節約のために娯楽費は控える!
と言っても、ケチケチしていてはせっかくのオーストラリア生活もつまらないものになってしまいます。
例えば、無料の美術館・博物館を利用する、友達を自宅に招き持ち寄りパーティーを開催する、スポーツの無料体験コースなどを設けているイベントに参加する、などアイディア次第でお金をかけなくても十分に遊ぶことができます。
また、ボランティア活動に参加することで、社会貢献をしながら地元の人たちと知り合いになり、いろいろなアクティビティにも無料で参加できるので滞在中に挑戦してみましょう。
格安SIMを利用する
オーストラリアの生活で欠かせない携帯電話。
大手の携帯電話会社と契約すると月々30AUD以上かかりますが、格安SIMを使用すると半額以上節約することが可能です。
中には、月々10AUD程度のプランもあります。
値段が安いとはいえ基本的に回線は大手携帯会社と同じものなので、「使いづらい」と感じることはないでしょう。
日本にいる間に英語力をつけておく
語学学校の費用を節約するための一つの方法、それは日本にいる間にできるだけ英語力をつけておくことです。
英会話・オンラインスクールの利用だけでなく、ネット教材や各種テキストを利用して独学で勉強することも可能です。
コツコツと勉強するのが苦手な方は、国際交流パーティーなどに参加して、できる限り外国人と英語でコミュニケーションをとる機会を探してみましょう。
単語だけを並べた会話であっても、続けていくことで英語力が飛躍的に伸びていきます。
外国人向けの無料英語スクールを利用する
「時間がなくて、日本にいる間に英語の勉強ができなかった」
という方におすすめなのが、外国人向けの無料英語スクールです。
オーストラリアは通年でたくさんの外国人移民を受け入れており、彼らのほとんどが英語を母国語としない国から来ています。
できるだけ早く生活になじむように、そして働くことができるように、シドニー、メルボルン、ブリスベンなどの各都市で無料英語スクールが開催されているのです。
もちろん日本人も参加可能です。
一クラスの生徒数は多いですが学費やテキスト代など全て「無料」なので、ワーホリ費用の大きな節約となります。
田舎に住む
日本と同じように、オーストラリアでもシドニーやメルボルンの様な都心は刺激も多く遊ぶところも充実していますが、家賃も物価も比較的高くなりがちです。
どうしても都心に住みたいというこだわりがない方は、思い切って地方に滞在してみることも検討してみましょう。
都心と比べ家賃は半額以下の滞在方法も多いため、ワーホリ費用を大きく節約することが可能です。
「田舎ぐらしでは仕事がないのでは?」
と考える方もいますが、農業や酪農の仕事はもちろんのこと、観光地であれば接客やガイドなどの仕事を見つけることは難しくありません。
スポーツが得意な方はサマースポーツやウインタースポーツ関連の仕事もたくさんあります。
ワーホリビザであれば、自分の好きな地域に住むことができるので、たとえば初めの9カ月間は地方で住み込みの仕事をしながらしっかり稼ぎ、最後の3カ月はシドニーを満喫しながら仕事をする、など自分の予算や都合・目的に合わせて滞在先を変えてみることも考慮してみましょう。
まとめ:オーストラリアのワーホリに必要な最低費用
この記事では、オーストラリアのワーホリに必要な最低費用や、留学経験者からの節約アドバイスを紹介してきました。
内容のまとめの一覧は以下の通りです。
オーストラリアの1年間のワーホリ費用
- 渡航前にかかる費用の確認:ワーホリビザ申請料、パスポート申請料、ワーホリ保険、航空券、その他
- 渡航後にかかる費用の確認:宿泊費、食費、交通費、娯楽費、その他の費用
- 現地での収入の目安:オーストラリアの時給は世界一高い、具体的にいくら稼げるか?
- ワーホリ費用の節約方法:格安航空券を利用する、現地の医療保険へ加入する、食費をさらに抑える、娯楽費を工夫する、格安SIMを利用する、日本にいる間に英語力をつけておく、外国人向けの無料英語スクールを利用する、田舎に住む
2023年現在、オーストラリアのワーホリビザの申請はオーストラリア移民局のサイトから直接行います。
ただし英語で対応しなければならず、手順を間違ってしまうとビザを取得できません。
初めての手続きで不安、英語力に自信がないので一人では難しい、という方は留学エージェント「ぼくらの留学」にお問合せください。
ビザ申請手続きはもちろんのこと、現地の最新情報の提供、語学学校の情報など渡航前から帰国までをしっかりサポートさせていただきます。
オーストラリアのワーホリについて詳しく知りたい方のために、留学エージェントぼくらの留学ではオンライン上で無料の説明会を開催しています。
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