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物価が上昇して続けている日本。
にもかかわらず給料が上がらないことから、海外出稼ぎに目を向けている方も増えてきました。
現在、円安が進む中、同じ仕事をしても日本と海外で、給料が倍以上の差が出ている現状です。
そのため、多くの30歳以下の若者がワーキングホリデー(以下、ワーホリ)を利用して、日本を飛び出し世界で働いています。
その中でも「お金がたまる国」として人気の渡航先はオーストラリアです。
この記事では、オーストラリアのワーホリを利用すると1年間でいくら稼げるか解説しています。
ワーホリで用意すべき滞在費用や仕事の探し方も合わせて紹介していますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
注意:AUD(オーストラリアドル)の円計算は、2022年12月付のレート(1AUD=約92円、参考サイト:Yahoo!ファイナンス)で計算しています
オーストラリアのワーホリで1年間にかかる費用
まずは、オーストラリアのワーホリで1年間にかかる費用を把握しておきましょう。
ここでは、すべての参加者が用意しなければならない基本費用と、滞在目的別の費用を一緒に確認していきます。
1年間のワーホリ基本費用
ワーホリの基本費用の中には、渡航前と渡航後にかかるものがあります。
余裕を持って準備していきましょう。
ワーホリビザ申請料
ワーホリに参加するためには、ビザを申請しなければなりません。
申請には費用がかかり、510AUD(約4万7000円)です。
ビザの受け取りまでに2週間から1カ月ほどかかります。
場合によっては、オーストラリア政府移民局認定の病院で健康診断を受けなければならないこともあります。
そのため、ビザの申請は時間に余裕を持って始めてください。
ワーホリ準備の流れを解説した記事もあわせてごらんください。
パスポート申請料
パスポートは次の2種類です。
- 5年間有効なパスポート(手数料:1万1000円)
- 10年間有効なパスポート(手数料:1万6000円)
申請時に必要な書類は以下のとおりです。
- パスポート申請書
- 戸籍謄本、もしくは抄本
- パスポート用写真
- 本人確認書類
- 手数料
ワーホリ保険
オーストラリアの医療費は高いことで有名です。
現地で病気やけがをしてしまった場合、保険に入っていないと多額の医療費を請求されてしまいます。
いずれかのワーホリ向けの保険に必ず加入しましょう。
- 日本の保険:1年間で約20万円前後
- 現地(オーストラリア)の保険:年間で約6万円
日本の保険は現地のものに比べると高いと感じるかもしれませんが、問い合わせ、書類手続き、日本に残る家族への連絡も全て日本語で行われるので安心です。
オーストラリアの保険は基本的に医療費のみの補償です。
ワーホリ保険は費用だけでなく「サービス」や「保険内容」をしっかり見比べ、自分に合ったタイプのものを選びましょう。
航空券
航空券は渡航時期や航空会社によって料金が大きく変わります。
オーストラリア直行の航空券料金は平均で10万円前後です。
LCCを利用すればさらに費用を抑えることができます。
宿泊費
多くのワーホリメーカーは、主に2種類の宿泊方法を利用しています。
都心か地方かで費用は大きく変わりますが、目安は以下の通りです。
- ホームステイ:1000AUD/月(約9万2000円、平日は朝夜2食、土日は朝昼夜3食込み)
- シェアハウス:800AUD/月(約7万3600円、基本的にネット代・光熱費込み)
ホームステイの魅力を紹介した記事もあわせてごらんください。
海外での滞在先の探し方の関連記事はこちら。
食費
オーストラリアでの外食は比較的高く、ランチで約1400円から。
自炊の場合は日本と変わりませんが、ディスカウントショップや朝市などで食材を購入すると2万円以内で収めることができます。
その他の費用
個人のライフスタイルによって用意するものは異なります。
- 渡航前:常備薬、化粧品、洋服、ノートパソコン、SIMフリーの携帯電話など
- 渡航後:娯楽費、交通費、生活消耗品、通信費など
この他に、さらに詳しくワーホリに必要な費用と節約アドバイスを知りたい方は、こちらの記事もあわせてごらんください。
滞在目的別の費用
ワーホリにかかるトータル費用は、滞在目的によって大きく異なります。
ここでは、3つの異なる滞在スタイルとそれぞれの費用を紹介します。
語学勉強してから働く
仕事を探す前に、英語力をつけておきたいと考えている方、英語力に自信がない方におすすめなのが、渡航後3〜4カ月間語学学校に通うことです。
一日中英語漬けの環境に身を置けることから、英語力が飛躍的に向上していきます。
オーストラリアの語学学校の一般英語コース(1日4〜5時間のレッスン)は、平均300〜400AUD(約2万7500円〜3万6800円)。
4カ月間語学学校へ通った場合、4800〜6400AUD(約44万1600円〜58万8800円)ほどかかります。
そのため、渡航後まずは語学勉強から始めたい方は、1年間のワーホリ基本費用と合わせて約160万~250万円用意しておきましょう。
環境に慣れてから働く
生活や環境に慣れたい方や友達を作りたいと考えている方は、まずは1カ月間語学学校を通うことをお勧めします。
同じワーホリメーカーの日本人はもちろんのこと、世界中から集まってきた年齢、職業、文化の違う人々との交流を通して人脈を広げることができます。
語学学校でできたネットワークで仕事や宿泊先を見つける方も少なくありません。
また、1カ月で英語力を向上させることは簡単ではありませんが、片言でも英語を使う環境に慣れるには十分です。
ホームステイやシェアハウス、寮も同時に手配してもらうことで、渡航後すぐに落ち着いて生活を始めることができます。
1カ月の学費は約1200〜1600AUD(約11万円〜17万7200円)。
1年間のワーホリ基本費用と合わせた合計年間費用は約120万~160万円です。
渡航してすぐに働く
渡航後すぐに仕事をしたい方は1年間のワーホリ基本費用のみとなるため、約80万~120万円です。
すでに海外旅行もしくは海外生活の経験がある方、英語にある程度の自信がある方、とにかくお金をためたいという方におすすめです。
ただし、現地到着後、すぐに仕事が見つかるとは限りません。
見つからない場合のことを考え、1〜2カ月ほど収入がなくとも暮らしていける資金を用意しておくと安心です。
1年間のワーホリで稼げる金額
「オーストラリアは稼げる!」と聞いたことはありませんか?
きっと「英語がペラペラな人だけが稼げるんだろう」と思っている人も多いのではないでしょうか?
ここでは実際にワーホリで稼げる金額を計算していきます。
世界一高いオーストラリアの最低時給
最低時給とは、どんな職種であっても就労した場合に保障されている、一時間の最低賃金のことです。
日本の地域別最低賃金の全国平均は961円。
しかしオーストラリアは21.38AUD(約1967円)で、日本の倍以上、そして世界一高い時給なのです。
さらに休日や祝日に働くと、時給が+25%、職種によっては+50%になります。
具体的に稼げる金額
平日、週38時間のフルタイムで勤務した場合の収入を計算したものは以下の通りです。
- 1週間の収入:21.38AUD×38時間=812.44AUD(約7万5000円)
- 1カ月の収入:812.44AUD×4週間=3249.76AUD(約29万9000円)
1年のワーホリで貯金できる金額
以上の金額をもとに計算すると就労期間が8カ月で約240万円、11カ月約330万円、そして12カ月フル勤務の場合約360万円の収入が見込めます。
4カ月間しっかり語学学校に通った場合、残りの8カ月間をフルタイムで働くば、ワーホリにかかる全費用と同じ金額だけ稼ぐことが可能です。
また、渡航後すぐにフルタイムで働いたとすると、渡航前や渡航後の費用を引いても約200万円の貯金を作ることができる計算になります。
オーストラリアで稼ぐコツ
せっかく働くならできるだけ貯金を作りたいですよね?
ここではオーストラリアのワーホリで稼ぐコツを2つ紹介します。
地元の企業で働く
地元の企業の求人条件を見ると、最低時給よりも3〜5AUDほど高くなっています。
例えば、同じレストランのキッチンスタッフであっても、英語をほとんど使わない日本食レストランの場合は最低時給の21.38AUD(約1967円)ですが、地元の人や外国人と一緒に働くことになるローカルレストランの場合24AUD(約2210円)と高くなります。
ある程度の英語力は必要になりますが、中級以下の方でも採用される可能性はあります。
気になる求人募集があったら積極的に履歴書を送ってみましょう。
勤務時間が長いところを選ぶ
オーストラリアで「フルタイム勤務」と言うと週38時間以上の労働時間のことを指します。
職種によっては週40時間から50時間という勤務形態もあります。
そのため、できるだけ貯金を作りたいという方は、勤務時間が長い職種を選ぶと良いでしょう。
農場での収穫・仕分けの仕事など1日8〜10時間勤務のところがほとんどなので、体力に自信がある方や貯金をしたい方に人気の職種です。
最低時給で週40時間働いたとしても1カ月の収入は3420.8AUD(約31万4700円)、50時間の場合は4276AUD(約39万3400円)になります。
オーストラリアでの仕事の探し方
オーストラリアで仕事を探す場合、以下の方法があります。
インターネット
オーストラリアでも、インターネットの求人サイトを利用して仕事を見つけるのが主流です
地元に企業に挑戦したい場合はindeedやLinkedinなど、日本語サイトであればCheersやJAMS.TVなどで情報を集めることができます。
企業のサイト
働いてみたい企業のサイトから直接申し込んでみるのも一つの方法です。
求人広告を出していない場合でも、経験やスキルによって採用される可能性があります。
また、飲食店や販売店の場合、店内に広告を出しているケースもあります。
気になったお店があったら、求人募集をしているかショップスタッフに直接聞いてみても良いでしょう。
口コミ
高い割合で仕事が決まる方法、それが口コミです。
オーストラリアに知り合いがいない人は、まずは語学学校に行って友達を作ったり、ボランティア活動に参加したり、行きつけのカフェやお店を作ったりと工夫をしながら人脈を広げることで、ネットに上がる前の求人情報を得ることができます。
まとめ:オーストラリアのワーホリで1年間いくら貯金できる?
海外で出稼ぎを考えている現在。
特に30歳以下の若者に人気の渡航先であるオーストラリアは「お金を稼げる」ことで有名です。
この記事では、オーストラリアのワーホリを利用すると1年間でいくら稼げるか解説してきました。
一覧で内容を確認してみましょう。
- オーストラリアのワーホリで1年間にかかる費用:1年間のワーホリ基本費用(ワーホリビザ申請料、パスポート申請料、ワーホリ保険、航空券、宿泊費、食費、その他の費用)、滞在目的別の費用(まずは語学勉強してから働く、環境に慣れてから働く、渡航してすぐに働く)
- 1年間のワーホリで稼げる金額:世界一高いオーストラリアの最低時給、具体的に稼げる金額、1年のワーホリで貯金できる金額
- オーストラリアで稼ぐコツ:地元の企業で働く、勤務時間が長いところを選ぶ
- オーストラリアでの仕事の探し方:インターネット、企業のサイト、口コミ
2022年現在、オーストラリアのワーホリビザの申請はオーストラリア移民局のサイトから直接行います。
ただし英語で手続きしなければならず、手順を間違ってしまうとビザを取得できません。
初めて手続きで不安、英語力に自信がないので一人では難しい、という方は留学エージェント「ぼくらの留学」にお問合せください。
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