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留学を思い立っても、留学費用って高そう…」と心配になる方もいるのではないでしょうか。
留学は、目的や国によって必要な費用が異なります。具体的な留学費用を知ることで、詳細に計画を立てることができるため、現実的な留学の準備を進めることができます。
留学の目的は主に以下の3つが挙げられます。
- 海外大学進学
- 語学留学
- ワーキングホリデー
この記事では、各留学の特徴と国別の留学費用について詳しく解説します。
海外大学進学
海外大学進学は正規留学とも言われ、日本の大学で勉強するのと同じように海外の大学で就学し、学位を取得することを目指した留学方法です。
グローバル化に伴い、国内外を問わず多くの企業が「世界に通用する」日本人の人材を求めている中、非常に注目を集めています。
他の留学方法に比べ、2年間〜4年間と期間が長いのが特徴です。
大学の種類
海外の大学は、国によってシステムが異なります。
基本的な大学の種類は次の通りです。
- 2年制の大学:アメリカとカナダにある2年制の大学「コミュニティカレッジ」。基本的に誰でも入学できる大学で、学費が安いのが特徴。
- 3年制の大学:イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシアは3年制の大学で、入学した年から専門分野を学ぶ。日本で高校を卒業した場合、ファウンデーションコース(1年間の大学進学準備コース)の受講が必須。
- 4年制の大学:アメリカとカナダの大学は4年制システム。最初の2年間は一般教養を学び、3年目に専門分野を選択する。
海外大学進学にかかる費用
海外大学の1年間の平均的な学費は、年間150万円から300万円といわれています。生活費を含めると大きな額になります。
国別の留学費用(学費・生活費を含む)の目安は以下の通りです。
▼渡航国と費用の目安
渡航先 | 1年間 |
アメリカ | 約500万円 |
カナダ | 約400万円 |
イギリス | 約500万円 |
オーストラリア | 約400万円 |
ニュージーランド | 約370万円 |
マレーシア | 約140万円 |
現地での生活費は別途かかります大学のレベルや学部によって学費にはかなり差があり、イギリスやアメリカの大学は学費だけで年間約1000万円の場合もあります。
海外大学進学費用を抑えるコツ
海外大学進学は決して安くはありませんが、世界に通用する学位が取得できることから、将来に直結する自己投資です。
金額で諦めないためにも、費用を抑えるコツをいくつかご紹介します。
奨学金制度を利用する
海外大学の学費は高額で、その上長期滞在になります。
そのため、留学生だけでなく現地の学生も奨学金制度を利用しています。
奨学金制度の種類も大変多く、返済不要のタイプもあります。
「私は奨学金を受けることができないかも・・・」と決めてしまう前に、まずは調べてみましょう。
また、留学ローンを設けている機関もあるため自分に合うプログラムを探すのも一つの方法です。
アルバイトができる国を選ぶ
国によっては、学生ビザの種類によって最大週20時間までアルバイトが可能です。
また、有給インターンをサポートしているカリキュラムもあるので、現地での生活費にあてることができます。
大学選びと同時に、国別の学生ビザの条件をチェックすることをおすすめします。
交換留学制度を利用する
大学生に限られてしまいますが、在籍している大学が提携している海外大学に1年間、またはそれ以上の期間、交換留学制度を利用することが可能です。
留学先で取得した単位は在籍大学に移行されるので、4年間で日本の大学を卒業することができます。
また、新卒採用枠を重視し、就職活動に負担がかからないよう、休学をして留学する学生も少なくありません。
編入制度を利用する
アメリカやカナダでは学費の安いコミュニティカレッジで2年間勉強した後、総合大学の3年目に編入が可能です。
コミュニティカレッジの年間学費は、4年制の約3分の1〜4分の1なので、かなりの節約が期待できます。
また、学費の安いマレーシアの大学の編入システムを利用して、留学費用を抑える方法もあります。
語学留学
語学の習得を目的とした留学である『語学留学』は、最も人気のある留学方法といえます。
語学学校には、初めてその国の言語を学ぶ人へ向けた「入門コース」から、大学進学を目指す人向けの「上級コース」まで、全てのレベルにあったコースが用意されているのが一般的です。
入学条件には語学力や年齢制限がないため、学生から定年を迎えた方まで幅広い年齢層の方々が、短期、長期問わず都合の良い時期にできる手軽さがあります。
語学学校の種類
語学学校は、大きく分けて2種類あります。
- 私立語学学校:民間企業が運営する語学学校で、規模は小さくアットホームな雰囲気な学校が多く、クラスも少人数制で、会話中心の授業が特徴です。
- 大学付属語学学校:公立・私立大学が運営している語学学校で、基本的に大学進学を目指す留学生向けですが、普通の語学学校として入学可能。大規模な校舎で、クラスも大人数制、文法や作文を中心としたレベルが高くアカデミックな授業が特徴です。
語学留学にかかる費用
人気の語学留学先の9カ国を比較しながら、1カ月間、6カ月間、1年間にかかる費用の相場をみていきましょう。
費用には学費(手続き・授業料、教材費)、住居費(家賃、光熱費)、生活費(自炊メインの食費、交通費等の雑費)が含まれています。
▼渡航国と費用の目安
国 | 1カ月間の費用 | 6カ月間の費用 | 1年間の費用 |
アメリカ | 約90万円 | 約300万円 | 約600万円 |
カナダ | 約75万円 | 約250万円 | 約400万円 |
オーストラリア | 約70万円 | 約230万円 | 約460万円 |
ニュージーランド | 約70万円 | 約230万円 | 約460万円 |
イギリス | 約90万円 | 約300万円 | 約600万円 |
アイルランド | 約80万円 | 約270万円 | 約540万円 |
マルタ | 約75万円 | 約250万円 | 約240万円 |
フィリピン | 約45万円 | 約150万円 | 約180万円 |
マレーシア | 約45万円 | 約150万円 | 約180万円 |
明記した金額は国ごとの平均です。
語学学校の種類や滞在予定の地域によって学費・物価の金額が大きく異なりますので、学校に申し込む際は詳細を必ず確認してください。
語学留学費用を抑えるコツ
語学留学でも海外で長期滞在するとなると前述のように多額の費用が必要となります。
渡航の国や学校に通う期間によってアルバイトの可否が異なるため、現地で生活費を稼ぐことについては、事前に確認しておきましょう。
アルバイトをする以外に留学費用を抑えるコツをいくつかご紹介します。
滞在期間を短くする
語学学校は1週間からの留学が可能な留学方法です。この特徴を生かして、費用にあった留学期間を調整できます。
短期滞在のメリットは、滞在期間を有意義に過ごせること。
期間が短いとわかっていると、勉強にもアクティビティにも積極的に取り組むことができます。
日本にいる間に基礎となる英語をしっかり身につけ、現地で「学んだ英語を使ってみる」という方法を取ることにより、滞在時間を長くする必要がなくなります。
自炊中心の生活にする
海外での外食は相対的に日本よりも高めです。そのため、自炊を中心とした生活をすることによって、食費を大きく抑えることができます。
費用が抑えられるだけでなく、野菜を積極的に取ることができるなど、健康面においてもおすすめです。
また、ディスカウントショップや市場で買い物をすることによって、より食費を安く済ませることも可能です。
滞在方法や部屋の種類を考慮する
留学での滞在は以下のような方法が一般的です。
- ホームステイ
- 学生寮
- シェアハウス
これらの方法の中でも、以下のような選択肢がある場合もあります。
- 食事プランが付いているか
- プライベートを確保する個室か、もしくは他の学生との相部屋か
- 部屋にプライベートバスルームが付いているか
「食事なし」「相部屋」「プライベートバスルームなし」を選ぶと費用は抑えられます。ただし、慣れない環境での生活にストレスを感じる方も多いため、自分の生活スタイルに合うかどうかも考える必要があります。
地方に住む
一般的に地方の方が、家賃や食材費といった物価が安い傾向にあります。そのため、都心に住むか地方に住むかによって、必要な住居費と生活費が異なります。
また、都心での生活では、通学といった移動に公共交通機関を使用することが多く、交通費がかかります。
最初の期間は地方に住み、帰国前は都心で過ごすといった工夫をすることで、トータルの留学費用が大きく変わります。
ワーキングホリデー
若者にダントツ人気の留学スタイル『ワーキングホリデー』。
ワーキングホリデー制度(以下、ワーホリ)は、異文化交流を目的に生まれた海外留学制度です。
ワーホリビザの有効期間中であれば、語学学校に通ったり、アルバイトや旅行を楽しんだりと自分にあった滞在方法ができます。
ワーキングホリデーとCO-OPプログラム
ここでは、ワーホリに似た、就労が許可されている留学方法『CO-OPプログラム』との違いをご紹介します。
- ワーキングホリデー:2025年の時点で30カ国の加盟国があるワーホリ制度は、18歳〜30歳の若者が参加できる自由度の高い海外滞在方法で、基本的に1年間有効のビザが発行されます。(渡航の国によって条件や内容が異なります。)
- CO-OPプログラム:ワーホリのタイミングを逃してしまった30歳以上の人でも参加できるシステム、カナダのCO-OPプログラム。「就学と就労」がセットになっており、ワーホリほどの自由度はありませんが、勉強をしながら働くことができます。
ワーキングホリデーにかかる費用
ワーホリでは、ワーホリには国によって異なるルールがありますが、一般的に就学や就労、旅行など、自由に過ごすことができるため、どのように過ごすかで費用が大きく異なります。
基本的には生活費を現地で稼ぐ方が多いですが、すぐに見つからない場合も考えておくことが必要です。
予想外の出費のことも考え、ギリギリの予算で渡航するのではなく、ある程度ゆとりを持ったワーホリ費用を確保しておきましょう。
英語圏のワーホリ加盟5カ国の1年間の住居費(家賃、光熱費)、生活費(自炊メインの食費、雑費)の合計金額の目安は次の通りです。
▼渡航国と費用の目安
渡航国 | 1年間 |
オーストラリア | 約200万円 |
ニュージーランド | 約200万円 |
カナダ | 約200万円 |
イギリス | 約300万円 |
アイルランド | 約250万円 |
語学学校に行く場合は、この金額の他に学費がかかります。
ワーキングホリデー費用を抑えるコツ
「現地でアルバイトをする」「自炊メインの食事にする」の他にも、ワーホリ費用を抑えるコツをいくつかご紹介します。
航空券が安い時期に行く
ワーホリは、自分の都合の良い時期に渡航できます。
そのため、金額が高騰するハイシーズンを避けて航空券を購入するのがおすすめです。
人気渡航先の一つであるオーストラリアの場合、12月のハイシーズンと6月のローシーズンでは2倍ほどの金額差になります。
渡航する前に仕事探しを進めておく
現地に着いてからすぐに仕事が見つかるとは限りません。
できるだけ生活費を抑えたい人は、現地到着後にすぐ働くことができるよう、日本にいる間に仕事探しを進めておくことも一つの方法です。
- 求人情報サイトで探す
- SNSのワーホリコミュニティで探す
- ワーホリから戻ってきたばかりの人とコンタクトをとって、仕事を紹介してもらう
「現地には実際どのような求人が出ているのか」「どのような仕事をしてみたいか」など、渡航前から考えておくと、現地に行ってからの仕事探しがスムーズになります。
また、渡航前にレジュメを作成しておくこともおすすめです。希望の仕事の求人があればすぐに応募することができるよう準備しておきましょう。
ただし、現地の求人情報は流動的なため、実際に渡航する時期よりも早すぎると、応募条件に合わない場合もあります。実際に応募を始める場合は、なるべく渡航日が近くなってから行うことをおすすめします。
ルームシェアをする
「地方は家賃が安いけど、仕事が見つかるか不安」という人には、ルームシェアがおすすめです。
ワンルームアパートとルームシェアの家賃の違いを、オーストラリアのシドニーを例にみてみましょう。
▼オーストラリア/シドニー(中心部)
- ワンルームアパート:約20万円
- ルームシェア:約8万円
ルームシェアを利用すれば、都心であっても家賃を抑えることができ、滞在費がぐっと安くなります。
渡航前の費用
留学費用は現地でかかるものだけではありません。
渡航前の準備段階でかかる費用も知っておくことが大切です。
ここでは代表的なものをご紹介します。
- 航空券代:航空券代は渡航先によって大きく異なりますが、20万円ほどと考えておくとよいでしょう。留学の時期が決まったら、早めにチケットを予約したり、ローシーズンを選んだり、経由便を利用することによって航空券代を抑えることができます。
- 海外留学保険:海外留学保険は、留学期間と補償プランの内容によって費用が異なります。留学期間が1カ月程度であれば2万円、6カ月であれば10万円、1年であれば20万円が相場です。
- 学生ビザ申請:費用1カ月などの短期留学の場合は必要ではありませんが、3カ月〜1年間などの長期留学の場合、学生ビザを申請しなければなりません。
戸籍抄本の英文翻訳や健康診断など渡航先によって申請条件が異なるので、6万円〜7万円と見積もっていると安心です。
必要書類に関しては、事前に各国の大使館のサイトで確認しましょう。
留学に必要な備品もそろえておきましょう。
- パスポート
- スーツケース
- 洋服・下着
- SIMフリー機種の携帯電話(現地でSIMを購入すれば、すぐに使えます)
- バス・フェイス・ハンドタオル
- 通学用かばん
- 筆記用具
- 常備薬(海外の薬は日本のものより強めですので、使い慣れた薬を持っていきましょう)
その他にも、化粧品、コンタクトレンズなど、事前に用意することをお勧めします。
まとめ【種類別、国別費用】
この記事では、気になる留学費用について解説しました。
留学と一言で言っても、留学の種類、渡航先、住む地域、そしてライフスタイルによって費用が異なります。
どの留学方法にも必ず費用を抑えるコツがあるので、「高い」という理由で留学を諦める必要はありません。
留学は日本では得ることができない経験と国際感覚、多様性が身に付く素晴らしい制度です。
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