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留学先の国を決めるのとあわせて、各都市の情報を知ることは重要です。
基本情報、気候、文化、有名スポットなど都市によって様々な特徴があります。
その都市に興味を持つことから初めてみましょう。
ここでは、フィリピンで人気の避暑地であり、教育水準が高いことでも知られる「バギオ」をご紹介します。
バギオの魅力/特徴
ルソン島の北部に位置するバギオは、アメリカの植民地時代に避暑地として開発され、フィリピン国内でも最も過ごしやすい気候の都市として知られています。
バギオにはキリスト教カトリック系のセントルイス大学、名門フィリピン大学のバギオ校、観光やマネージメントの学部が強く外国からの留学生も多く受け入れているバギオ大学、MBA取得目的のための留学生が多い3年制のコーディリエラ大学、そして10校を超える語学学校があることから人口の約半数が学生という学生都市でもあります。
また、バギオは治安の良さと他の都市に比べ物価が安いことでも知られ、アジア系の留学生が多いのが特徴です。
バギオの基礎情報
面積
57,5 km²
人口
約36万人
宗教
キリスト教カトリック(83%)、その他キリスト教(10%)、イスラム教(5%)、その他2%
物価
(1フィリピン・ペソ=2,27円、2021年5月のレート)
カジュアルレストラン:150フィリピン・ペソ前後
ビッグマック・セット:150フィリピン・ペソ
ミネラルウォーター1.5L:32.50 フィリピン・ペソ前後
じゃがいも1kg:44.85フィリピン・ペソ前後
日本との時差
日本とバギオの時差は-1時間です。
サマータイムは実施していません。
時差がほとんどないため、飛行機での移動も時差ボケを感じることは無いでしょう。
また、日本の家族や友達に連絡しやすい言う利点もあります。
バギオの気候
バギオは標高1,500mのコルディエラ山脈の中に位置するため、フィリピンの他の都市と比べると気温がかなり低めです。
年間で見ても気温差がほとんどありません。
夕方にかけて気温が下がり、寒く感じることがありますでの、薄手のカーディガンや羽織るものと共に、少し厚手の上着も用意しておくと大変便利です
バギオの文化
多民族都市のバギオには、民族たちがともに協力しあって作られたイベントがたくさんあります。
ここでは、代表的な三つのイベントを見てみましょう。
2月 パナグベンガ・バギオ・フラワー・フェスティバル
1995年バギオ地震の復興支援のために始まった「パナグベンガ・バギオ・フラワー・フェスティバル」は、今では多くの観光客や市民が訪れるバギオ最大のお祭りに成長しました。
参加者は花で美しく飾られた伝統衣装を身に纏い、歌い踊りながら大通りをパレードします。
中でも圧巻なのが、たくさんの花で装飾された大きな山車です。
その他にも、屋台や伝統文化を紹介するイベントも行われたりと、バギオ、そしてフィリピンの文化を学ぶことのできる機会になります。
11月23日 バギオ市制記念日
スペイン・アメリカ統治を経て、フィリピン独立後に「バギオ市」が生まれたことを記念した「バギオ市制記念日」には、多くの先住民族やバギオの大学生たちが参加し、見ている人たちがバギオの歴史や文化を学ぶことができるイベントになっています。
第二次世界大戦では、日本との関わりもあることから、留学中に是非参加してほしいイベントです。
11月-12月 グランド・カニャオ
カンカナイ族、ボントック族などのイゴロット達が一堂に集まる山岳諸州の民族最大のイベント「グランド・カニャオ」は、スペイン統治以前から行われていた歴史あるお祭りです。
期間中は古くから伝わる音楽、ダンス、儀式を通して大自然の神々に感謝を捧げます。
バギオの有名スポット
バギオ留学中に是非訪ねておきたい有名スポットを見ていきましょう。
バギオ大聖堂
1936年に完成した「バギオ大聖堂」は、ネオ・ロマネスク様式の美しい大聖堂として、バギオで一番の観光スポットになっています。
ミサの時間には多くの敬虔なクリスチャンが大聖堂に集まり、内見ができなくなってしまうので、訪ねる際には事前に確認しておきましょう。
セントルイス博物館
キリスト教カトリック系のセントルイス大学の敷地内にある「セントルイス博物館」には、小規模ながらも山岳民族の文化や伝統、そして暮らしに関する貴重な品々が展示されています。
受付の人にお願いすれば説明を受けることができるので、バギオの歴史を学びながら英語も学べる良い機会になるでしょう。
また、大学内の学食も利用できるので、学生に混ざってランチを楽しむこともできます。
メリノール・エコロジカル・サンクチュアリ
自然の中を散歩しながら、宇宙誕生から宗教誕生までを学ぶことができる「メリノール・エコロジカル・サンクチュアリ」は、科学的なデータに基づいて作られたとてもユニークな教育施設です。
ギャラリーや図書館なども併設されているので、観光客だけでなく地元の人や学生も利用しています。
まとめ
アメリカの植民地時代に避暑地として開発されたバギオは、フィリピン国内でも涼しく過ごしやすい都市の一つです。
フィリピンで有名な大学が4校、そして10校以上の語学学校もあることから学生都市としても有名です。
大学進学を目指すために語学学校へ通う留学生も多いため受講者のモチベーションが高く、真剣に英語に取り組みたい人には良い環境と言えるでしょう。
また、語学学校の授業もかなりハイレベルで、中には朝から晩まで英語の授業が組まれているスパルタコースを設けている学校もあります。
日本人留学生が多いことを気にする人もいますが、辛くなったり困った時に日本語で相談し合えるメリットがあります。
初めて海外留学をする方にもオススメな渡航先です。