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「海外留学に行ってみたい!」とは思うものの、「何からどのように準備すれば良いかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、留学することを検討し始めたときに必要なステップを紹介します。留学に期待できることや、その目的を達成するために準備しておくことを解説します。
留学とは
留学とは「海外に留まり学ぶ」こと。言語や専門知識、文化を学ぶために、日本を離れて海外で生活する留学は、何にも変えがたい貴重な経験となります。留学では、目的の知識の向上はもちろん、国境を超えた多くの出会いがあり、異なる文化の理解といったさまざまな自身の成長が期待できます。
留学は、“海外で学ぶ”ことですが、何を学ぶのか、どのように滞在するのかといった詳細な目的は一つに限定されていません。学ぶ対象は英語だけでなく、その他の言語やビジネス、ホスピタリティーといった専門知識など多岐に渡ります。そのため、留学には幅広い選択肢があり、各留学生によって留学のカタチはさまざまです。
留学を考えるときに必要なステップ
幅広い留学のカタチがあるからこそ、留学の準備に戸惑うことがあります。しかし、どんな留学でも留学先を決めるまでの流れは同じです。
以下の4つのポイントをおさえることで、スムーズに留学の準備を行うことができます。
- 留学の目的(種類)を明確にする
- 国・地域を選ぶ
- 費用を把握する
- 渡航時期の予定を立てる
1.留学の目的(種類)を明確にする
海外に滞在する際には、渡航先の国から入国・滞在許可が降りていることを証明するビザ(査証)が必要になります。海外留学では、観光ビザ、学生ビザ、ワーキングホリデービザを取得することが一般的です。
ビザの種類によって、滞在目的や期間、就労の可否などが異なり、国によってもそれらのルールが異なります。
そのため留学を考える際には、どのような留学がしたいかといった具体的な目的や留学の種類を明確にしておくことが重要です。
留学には主に3つの種類があります。
- 観光ビザで行く「短期留学」
- 学生ビザで行く「長期留学」
- ワーキングホリデービザで行く「ワーキングホリデー留学」
1.観光ビザで行く短期留学
観光ビザとは、一般的な海外旅行で取得するビザです。定められた期間内の滞在であれば、観光ビザで滞在できます。国によって滞在可能な期間は異なりますが、数週間から3ヶ月程度が一般的です。ビザ取得までの手間がかからないのが特徴の一つです。
2.学生ビザで行く長期留学
学生ビザとは、海外の学校に通うために取得するビザです。基本的に、学校に通う期間が滞在できる期間となります。観光ビザの期間よりも長期で学生として滞在する場合(一般的に3ヶ月以上)の留学がこれに当たります。学生ビザ取得のためには申請料や書類が必要となるため、留学手続きが少し複雑です。
3.ワーキングホリデービザで行くワーキングホリデー留学
ワーキングホリデービザとは、18歳から30歳が対象で、ワーキングホリデー(以下、ワーホリ)をするためのビザです。ワーホリは、観光、就学、就労ができるため、自由に過ごせることが特徴です。滞在期間は国によって異なりますが、一般的に1年間滞在が可能になります。
ワーホリのおすすめの国についてはこちらの記事をご覧ください。
2.国・地域を選ぶ
留学の目的が決まれば、学びたい国や都市を選びます。国によって文化や生活スタイルが違うことはもちろん、ビザの有無・内容や生活費も異なります。
代表的な英語圏の国と主な特徴は以下の通りです。
▼代表的な英語圏の国と主な特徴
国 | ワーホリビザの有無 | 観光ビザの期間 | 特徴 |
オーストラリア | ⚪︎ | 3ヶ月 | 気候や治安が安定しており、日本人に人気がある |
ニュージーランド | ⚪︎ | 3ヶ月 | 留学生を守る法律があり、安心して留学できる |
カナダ | ⚪︎ | 6ヶ月 | Coop留学という就労プログラムがあり、ワーホリが使えなくても海外就労を経験できる |
アメリカ | × | 週18時間以上の就学の場合は学生ビザが必要 | エンターテインメントとビジネスの中心で、国際色豊かな人と出会える |
イギリス | ⚪︎ | 6ヶ月 | 新旧の文化に触れることができ、ヨーロッパ旅行がしやすい |
アイルランド | ⚪︎ | 3ヶ月 | 歴史ある独特の文化を経験することができる |
マルタ | × | 3ヶ月 | ヨーロッパのリゾート地でゆっくりと過ごすことができる |
フィリピン | × | 1ヶ月 | 費用をおさえることができ、短期間で効率的な英語力向上に期待できる |
3.費用を把握する
留学の準備には留学費用を把握することが必要です。国選びと費用の把握を並行して進めることで、留学を実現することに近づきます。留学で必要になる費用は、以下のように3つに分けることができます。
- 渡航にかかる諸経費
- 学校の授業料やプログラム費用
- 滞在費や生活費
それぞれを詳しく解説していきます。
1.渡航にかかる諸経費:どの留学にも必ず必要となる費用
【目安:10〜30万円】
▼内訳
- 航空券代:5万円〜20万円(国による)
- 海外保険代:5万円〜(期間による)
- その他費用:1〜5万円
(例)パスポート申請:持っていない人は必ず必要
ビザ申請:留学の種類による
健康診断、残高証明書などの書類発行費用:留学先による
※残高証明書が必要な場合は必要な金額を銀行口座に入れておく必要があります。
2.学校の授業料やプログラム費用:留学目的や学校などによって異なる費用
▼内訳
- 入学金
- 授業料
- 教材費 など
3.滞在費や生活費:滞在期間によって異なる費用
▼内訳
- 滞在費(ホームステイ、寮、シェアハウス)
- 交通費
- 食費
- 交際費 など
各国によって通貨や物価が違うため、必要な留学費用も異なります。各国の費用の目安は以下の通りです。
▼各国の語学留学費用の目安
国 | 費用の目安(1ヶ月語学留学の場合) |
オーストラリア | 60〜70万円 |
ニュージーランド | 60〜70万円 |
カナダ | 65〜75万円 |
アメリカ | 80〜90万円 |
イギリス | 80〜90万円 |
アイルランド | 70〜80万円 |
マルタ | 65〜75万円 |
フィリピン | 35〜45万円 |
2ヶ月以上の留学の場合は、
{【1ヶ月総額の目安】−【諸経費(10〜30万円)を引いた額】}×【滞在月数】
をすると、2ヶ月以降の費用の目安がわかります。
上記の金額は各通貨の換算レートは日々変動するため、あくまでも目安となります。
海外では予測できない事態が起こる可能性もあります。実際の渡航の際には、10〜30万円程度の余裕を持っておくと安心です。
4.渡航時期の予定を立てる
留学目的・渡航先・費用が把握できれば、具体的な渡航時期を決めます。留学に必要な準備期間は、半年〜1年間が目安です。
時間がかかる事務的な準備としては、ビザの取得があげられます。ビザの種類によっては半年以上かかる場合もあります。
また、留学中の学校を決めるまでには、学生寮の空室状況やプログラムの受け入れ状況などの確認が必要です。またプログラムによっては指定日程や入学条件がある場合もあります。
このように、留学の準備は各留学生によって異なり、手続きが複雑になります。そのため、できるだけ早めに準備を進めていくことが望ましいです。
留学の準備に一番必要なこと
留学の準備には、ビザ手続きや学校の入学手続きなど複雑なことがたくさんありますが、準備は事務手続きだけではありません。留学の準備のなかで重要なことのひとつが「語学学習」です。
実際、語学学習の準備不足により現地の環境に慣れる頃に留学が終わってしまった…という留学生もいます。もちろん言語を学びに行くことが留学の目的の場合もありますが、語学学習を怠らないことでより多くの方と交流でき、さまざまな経験を得ることができます。
留学までに準備してきた学習を、現地で応用し実践の場にすることで、本来の留学の目的を果たし、自身の成長に繋げることができるといえます。渡航するまでにしっかりと語学学習をしておきましょう。
まとめ
この記事では、留学の準備に必要なステップを紹介しました。
留学を考え始めた際には、まず留学の目的を明確にすることで、.国や地域を絞ることができます。渡航にはビザの取得期間や費用の準備が必要なため、大体の準備期間と費用を把握しておくことも重要です。
留学の準備は個人で行うことも可能です。ただし、自分一人で学校やビザ書類などについて調べるのは相当な時間と労力がかかります。加えて、留学に向けて現地の言語の学習も必要になってきます。
留学に行きたいと思ったときは、まずは留学エージェントに相談するのがおすすめです。一人ひとりの状況や希望にあわせて、おすすめの国や都市、学校の情報を提供します。留学の準備や手続きも、二人三脚で行っていくため、自分の時間を確保できるメリットもあります。
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