目次
語学留学かワーキングホリデーかで悩んでいらっしゃる方も多いと思います。
それぞれの滞在方法は、似ているようですが特徴が全く異なります。
ここでは語学留学とワーキングホリデーの違いについてみていきましょう。
語学留学とは?
語学留学とは、海外で生活をしながら語学学校に通い英語を学ぶことです。
語学学校によっては1週間から通うことができます。
年齢制限はなく、何歳であっても挑戦できる留学のスタイルです。
ワーキングホリデーとは?
ワーキングホリデーとは、ワーキングホリデー協定国で仕事をしながら休暇を楽しめる滞在方法です。
ビザの申請には年齢制限があり、このビザを使用できるのは各国一度限りとなります。
滞在期間は原則1年間と定められており、ワーキングホリデービザで滞在延期はできません。(例外:オーストラリア最長3年・ニュージーランド最長1年3か月・イギリス2年)。
語学留学のルール
学校に必ず通う必要がある
語学留学とは文字通り「留学の目的は語学勉強」になります。
そのため滞在期間中は定められた日数と時間は、必ず学校に通わなければなりません。
学校期間=留学期間(現地滞在期間)
特に学生ビザを取得した語学留学であれば、学校に通う期間が留学期間(現地滞在期間)となります。
そのため留学期間を伸ばしたい場合は、必ず学校に通う期間を延長しなければなりません。
基本的に仕事はNG
決められた時間のアルバイトが可能だという国もありますが、基本的には語学留学をしている間はアルバイトやフルタイムの仕事などは禁止されています。
ワーキングホリデーのルール
渡航期間は原則1年
ワーキングホリデービザはそれぞれの国で一回限り有効なビザで、渡航期間が原則1年と決まっています(例外:オーストラリア最長3年・ニュージーランド最長1年3か月・イギリス2年)。
ワーキングホリデービザは基本的に更新することができないため、延長滞在を希望する場合は他のビザを取得しなければなりません。
年齢制限がある
ワーキングホリデービザの申請は、18歳から30歳までと決まっています。
渡航可能な国が限定される
日本とワーキングホリデー協定を結んだ国でしか、ワーキングホリデービザを取得することはできません。
国によってルールが異なり、ビザに関する情報も変わりやすいので、随時最新情報を確認することをおすすめします。
基本的に好きなことができる
ワーキングホリデーは自分自身で滞在プランを決めることができるため、語学学校に通ったり、アルバイト、旅行をしたりと、基本的に好きなことをすることができます。自由に過ごせるのが大きな魅力の一つです。
語学留学のメリット・デメリット
メリット
語学力が身に付く
語学留学は基本的に週に5日、1日約4時間(コースによって授業数・時間数は異なります)の授業があります。
現地の先生が英語で授業を行い、ほとんどのクラスメートは外国人であるため、英語でコミュニケーションを取らなければなりません。そのため学校にいる間は英語漬けになります。
英語を聞く・話す・読む・書くを授業で毎日こなしていくため、語学力の向上に期待できます。
勉強に専念できる
語学留学は語学学校で勉強することがメインです。
仕事ができないため、留学期間中は英語の勉強に専念することができます。
経験や資格の取得が可能
学校によっては経験や資格を取得できるさまざまなコースがあります。
バリスタやホスピタリティ経験、保育ボランティアといった体験が可能な語学学校や、専門的な技術や知識を学び、修了資格を得られる学校もあります。
海外現地での経験や資格の取得は、今後の進学や就職へ役立つかもしれません。
デメリット
留学費用が高くなる
留学期間は滞在期間が長ければ長くなるほど、学費がかかるというデメリットもあります。
また、語学留学の場合仕事をすることができないので、十分な留学費用を用意しておく必要があります。
アウトプットの時間が少なくなる
学校の授業と課題を毎日こなさないといけないため、一日中勉強することになるでしょう。
そのため、実際にアウトプットできる時間が思ったより少ないのが現状です。英会話力を向上させたい方は特に、積極的にクラスメイトや学校の先生・スタッフ、ステイ先の方とコミュニケーションをとっていく姿勢が重要になります。
自分の自由に使える時間が少なくなる
週5日程度の授業と予習・復習・宿題、それに加えて定期的な学校のテストにも備えなければならないため、留学中は思った以上に自由時間がないと感じる場合があります。
ワーキングホリデーのメリット・デメリット
メリット
留学費用を抑えることができる
通常の留学はどうしても費用がかさんでしまいます。
しかし、ワーキングホリデー制度を利用すれば、仕事をしながら語学学校に通うこともできるため、滞在費をおさえることができます。
また、週に2、3日の授業のコースや午前・午後・夜のみのクラスを選ぶことにより、費用をおさえて語学学校に通うことも可能です。
自分の好きなように時間が使える
ワーキングホリデービザの最大の魅力は、フルタイムで仕事をしたり語学学校で英語を学んだり、また長期休暇を思いっきり楽しんだりと、ビザ有効期間であれば自由に時間を使えることです。
自分次第で色々なことに挑戦できるのもワーキングホリデーの魅力です。
デメリット
全てが自由なので失敗する人も多い
自分の好きなことが好きなようにできるという反面、自由すぎて何をしていいか分からず、結局何もしないまま一年間の滞在が終わってしまい、海外生活のチャンスを無駄にしてしまった、というワーキングホリデー経験者は少なくありません。
主体的・積極的に行動できるかがポイントになります。
就学期間に制限がある国もある
渡航する国によっては、就学期間(学校に通える期間)が制限されている場合があります。例えば、オーストラリアは最長4ヶ月、ニュージーランドやカナダは最長6ヶ月までと決まっています。
学校のコースによってはワーキングホリデービザでは受講できない場合もあるため注意が必要です。
働ける業種や職種が限定される場合がある
ワーキングホリデーでは海外で働けることが大きな魅力の一つです。ただし、ビザや英語力の条件により、誰しもが働きたい仕事ができるわけではありません。
国によっては、就労時間や同じ職場で働ける期間に制限があります。職場環境や仕事内容にこだわりがある方にとっては、この点はデメリットになり得ます。
こんな人におすすめ
語学留学
しっかりと語学力を身につけたい
語学留学は週の授業数・時間が決められているため、勉強に集中できる環境にあります。
そのためしっかりと語学力を身につけたい人には、お勧めの留学方法です。
海外の大学や専門学校へ進学したい
海外の大学や専門学校への進学を考えている人は、まずは語学力を身に付けることが大切です。
英語で授業を受けることにも慣れておくために、語学留学から始めることをお勧めします。
また現時点で英語が全く話せない入門者であっても、英語の基礎をしっかり学ぶことで、将来的に大学や専門学校への進学も夢ではありません。
経験や資格の取得をしたい
「語学+何かを身につける」というコースも増えています。
語学を使って「何かを経験したい」「専門知識を身につけたい」といったように、語学を学ぶだけでなく、現地で新しい経験を得ることも可能です。学校やコースによっては修了資格を得られる場合もあり、語学習得だけでなく、プラスアルファが欲しい人にも最適な滞在方法です。
ただし、コース受講には英語レベル条件を設けていることが多いため、事前準備には注意が必要です。
ワーキングホリデー
たくさんのことを海外で経験したい
就労・就学の義務のないワーキングホリデーでは、現地でしか学べないスキルや体験など色々なことに挑戦することができます。
日本では珍しいスポーツに挑戦したり、現地の人と一緒にボランティアをしたりなど、海外でしかできない経験をたくさんしたい人にはおすすめです。
海外でやりたいことが明確に決まっている
自由に1年間、海外生活できるという素晴らしいチャンスです。
特に出発前にやりたい事や行きたい所など目標が明確な人にとっては最適な滞在方法といえるでしょう。
帰国後の生活にも役立つ経験を得ることができます。
行動力がある!自分で努力できる!
行動力がある人は自分で努力をすることにより思ってもいなかった経験・出会いが得られ、帰国後の人生や自分の価値観を大きく変えるきっかけになるでしょう。
どちらにチャレンジするにしろ準備はしっかりとしていこう
「語学勉強をしっかりしたい」「海外でさまざまな挑戦をしてみたい」、渡航目的によって語学留学かワーキングホリデーを選んだ後、事前にしっかり準備をしましょう。
日本にいる間にできる準備をしておけば現地でトラブルを防げることはもちろんですが、
留学期間中の充実度や留学で得られるものは留学の準備によって大きく変わってきます!
貴重な海外生活を有意義に過ごせるようにしっかりと事前に準備をしていきましょう。
まとめ
語学留学は学校に通うことが必須で、留学費用が高くついてしまうなどの面もありますが、年齢制限がないため社会人でもチャレンジすることができます。
何より、しっかり英語を学びたい人には最適な滞在方法です。
またワーキングホリデーは申請には年齢制限があり、滞在期間も原則最大1年と決まっていますが、滞在中は自由なスタイルで海外生活を楽しめるため、海外でさまざまなことに挑戦してみたいという人には適した滞在方法です。
各ビザの特徴やメリットとデメリットを理解した上で渡航目的を明確にし、渡航前にしっかり準備することで素晴らしい経験が得られるでしょう。