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「日本の大学からイギリスの大学に編入したい」「イギリスの大学に編入する方法を知りたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。
教育制度は国によって異なるので、わからないことも多いはずです。
結論から言うと、日本の大学で取得した単位を移行する方法やイギリスの教育プログラムを利用して編入する方法があります。
今回は、イギリスの大学における教育・編入制度や5つの編入方法をご紹介します。日本の大学からイギリスの大学へ編入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
この記事を読むと、イギリスの大学が導入している編入制度がわかり、海外進学の選択肢が広がります。
イギリスの大学における教育・編入制度について知ろう
イギリスの大学と日本の大学とは教育システムが大きく異なります。
ここでは、イギリスの大学における教育・編入制度について解説します。
日本の高校卒業資格だけでは入学できない
イギリスの大学には日本の高校卒業資格だけでは入学できません。イギリスでは大学入学の時点で、日本の大学1年次で学ぶレベルの一般教養が求められるからです。
留学生がイギリスの大学に進学する場合は、下記の条件を満たしている必要があります。
- 自国の大学などの高等教育を1年間修了している
- イギリスの教育機関が開講している「ファンデーションコース」と呼ばれる大学準備コースを1年間修了している
イギリスの大学は基本3年制
イギリスの大学は3年制が一般的です。日本やアメリカの大学のように1年次は一般教養を学ぶのではなく、入学後すぐに専門科目と選択科目の講義がスタートします。
入学する難易度は高いものの、短い期間で学位を取得できる点はメリットだといます。
しかし、イギリスの中でもスコットランドは教育システムが異なり、4年制を採用している大学が多いです。
イギリスの大学は2学期制が一般的
多くのイギリスの大学は2学期制を採用しています。1学期に60単位、1年間に120単位、卒業までには合計360単位を取得するのが一般的です。単位を落としてしまった科目がある場合は、再履修しなければなりません。
新1年生以外は各学期に入学したり、ほかの大学に単位を移行して編入したりできます。また、休学して残りの単位を復学後に取得する、学期の途中で専攻分野を変更するという選択肢もあります。
通っている大学でサマースクールやウィンタースクールなどが開講されるのであれば、その間の単位を取得して通常よりも早く卒業が可能です。
イギリスの大学に編入する5つの方法
イギリスの大学に編入する方法は下記の5つがあります。
- 日本の大学からイギリスの大学へ編入
- インターナショナル・ディプロマを受講してから大学2年次に編入
- パスウェイプログラムを利用して大学2年次に編入
- Top-upプログラムを利用してイギリスの大学へ編入
- 公立カレッジから提携大学に編入
1つずつ詳しく解説しますね。
日本の大学からイギリスの大学へ編入
日本の大学で取得した単位を移行して、イギリスの大学に編入する方法が最も一般的です。
イギリスの大学に編入するには、下記の単位移行の条件を満たしている必要があります。
- 日本の大学の専門分野と、イギリスの大学で学びたい専門分野が同じ
- 日本の大学で履修した教科と、イギリスの大学の履修内容が同じ
要するに、単位数ではなく「専門分野と履修した教科内容が一致していること」を条件に単位が認められます。実際にどの単位が認定されるのかは編入先の大学によって異なります。
インターナショナル・ディプロマを受講してから大学2年次に編入
日本の大学で1年次を修了していれば、イギリスの大学に直接入学する道もあります。しかし、英語力や一般教養などに不安がある方は「インターナショナル・ディプロマ」という大学準備コースを受講してから、大学2年次に編入する方法がおすすめです。
インターナショナル・ディプロマに1年間ほど通えば、大学進学に必要なレベルの英語力と一般教養を身に付けることができます。
インターナショナル・ディプロマを受講するには、下記の条件を満たしている必要があります。
- IELTS5.0以上
- ファンデーションコースか大学の1年次を修了している
パスウェイプログラムを利用して大学2年次に編入
日本の大学や教育機関が提携している「パスウェイプログラム」を利用して、イギリスの大学2年次に編入する方法です。
パスウェイプログラムを利用するには、下記の条件を満たしている必要があります。
- 日本の大学または短大の1年次を修了している
- 編入先の大学によって定められている成績(GPA)をクリア
- 編入先の大学によって定められている英語レベルをクリア
入学条件や受講できる専攻分野は各大学によって異なるので、事前に確認が必要です。
Top-upプログラムを利用してイギリスの大学へ編入
「Top-upプログラム」という編入制度を利用すれば、途中でイギリスの大学へ編入できます。ただし、「HND(Higher National Diploma)」という高等教育レベルの認定を受ける必要があります。
通常は2年間大学に通い卒業した後でHNDを取得しますが、いくつかの大学では短期間で取得できるプログラムがあります。
たとえば、カナダのバンクーバーになる「コンコーディア国際大学」であれば1年間でHNDの取得が可能です。コンコーディア国際大学については下記の記事を参考にしてください。
公立カレッジから提携大学に編入
公立カレッジから提携している大学に編入する方法です。イギリスの公立カレッジは、もともと就業率を上げるための「職業訓練コース」がメインでした。
しかし、「ハイヤー・エデュケーション・カレッジ(Higher Education College)では提携大学に編入できるコースや大学と同じ学位が取れるコースが充実しています。
自分の目的に合ったカレッジを選べば、学位取得までの道を短縮できるでしょう。
まとめ【編入を利用してイギリスの大学に進学しよう】
今回は、イギリスの大学における教育・編入制度や5つの編入方法をご紹介しました。
最後にもう一度、イギリスの大学に編入する方法をまとめておきます。
- 日本の大学からイギリスの大学へ編入
- インターナショナル・ディプロマを受講してから大学2年次に編入
- パスウェイプログラムを利用して大学2年次に編入
- Top-upプログラムを利用してイギリスの大学へ編入
- 公立カレッジから提携大学に編入
イギリスの大学に編入する方法はいくつかあるので、それぞれの特徴や利用条件を把握することが大切です。
編入制度を賢く利用すれば、世界大学ランキングの上位校への入学も夢ではありません。