目次
留学先を決めるポイントは、まず国の情報を知ることから始まります。
基本情報、民族構成、気候、文化など国によって様々な特徴があります。
その国に興味を持つことから初めてみましょう。
魅力
南半球に位置する島国「ニュージーランド」は、北島と南島の2つの島を軸に数々の世界遺産をはじめ、豊かな自然がぎっしり詰まった美しい国です。
日本と同様に四季があり、春(9~11月)になれば桜が咲き、夏(12~2月)は日差しが強く暑くなりますが、比較的湿度が低く過ごしやすいです。
秋冬(3~8月)はオフシーズンにあたりますが、綺麗な紅葉、そして南島のクイーンズタウンではスキーなどウインタースポーツが盛んになります。
基礎情報
面積
約27万534平方キロメートル
人口
約510万人(2020年9月:ニュージーランド統計局調査)
首都
ウェリントン
宗教
主にキリスト教
物価
ミネラルウォーター(約750ml)が約150~200円(≒$2.00) ※2021年1月時点
日本との時差
+3時間
9月最終日曜日~4月第一日曜日はサマータイムが実施され、1時間進める
サマータイム実施の前後日は時計の調整を忘れないよう注意が必要です。
民族構成
みなさんはニュージーランドの民族構成をご存じでしょうか?
日本と同じく島国のニュージーランドは、かつて先住民マオリ族が多く住んでいました。
実のところマオリ族自身は南太平洋諸島(フィジー、トンガ、サモアなど)からの移民です。
現在はヨーロッパ系、オーストラリアからの移住者が多く、多民族国家で構成されています。
どのような民族構成になっているか確認してみましょう。
気候
南半球に位置するニュージーランドは日本と季節が真逆となります。
日本と同じく四季があり、北島は年間を通して温暖な気候と対照的に、南島は都市によって暑い夏場のシーズンでも朝夕の温度差が激しく肌寒く感じることがあります。
文化
各国特有の文化は生活様式、慣習、言語などの違いにより様々です。
南半球に位置する小さな島国ならではの「ニュージーランド」文化の代表例を紹介していきましょう。
ニュージーランドの国技「ラグビー」
子供から大人まで皆が熱狂的になるスポーツ「ラグビー」。
これまでに開催されたラグビーワールドカップで数多くの功績を残したニュージーランド代表(通称:オールブラックス)は世界最強の名にふさわしい存在です。
ユニフォームのロゴマークに使われている「シダ」のデザインは「シルバーファーン」と呼ばれるシダ種のひとつで、先住民マオリ族が「力強さ」「屈強」「忍耐力」の意味を込めて大事にしてきました。
国民の総人口より圧倒的に多い羊大国
2018年のニュージーランド国内で行われた国勢調査によると、羊の数がなんと約2,700万頭とニュージーランド国民の5倍以上に匹敵する数でした。
ただ、1980年代初期には約7,000万頭いた羊も半分以下となり、様々な要因はありますが、羊毛加工の需要が化学繊維より下回る、年々改良される新しい農産物の需要が高まり、牧場数を減らしたなどと考えられます。
食事は大勢でシェアするのが当たり前
1日の日照時間が長い夏場のシーズンは各家庭でBBQなどパーティーをするのが大好きなニュージーランド国民。
パーティーでは家族、友人を招くことが通例ですが、各自食品(ワイン、BBQ用の材料など)を持参してみんなでシェアして食事を楽しむスタイルが昔から定番となっています。
多少の雨では傘は持ち歩かない!?
ニュージーランド最大の都市「オークランド」では、冬場は雨が多いのに関わらず1日の中に四季があるように暖かったり、寒かったり様々です。
雨が断続的に降ることから、国民のほとんどが傘を持ち歩くことを面倒と感じており、嵐のような雨が降らない限り、多少の雨には全く動じないと言われています。
ラウンドアバウト
ニュージーランドは日本と同じく左側車線(右ハンドル車)となります。
日本であまり見かけませんが、信号機のない環状交差点(ラウンドアバウト)を採用しています。
ラウンドアバウト内は時計回りとなっており、入り口から進入時は右から車を優先して侵入します。
入り口から入ると出口は3個所あるのが普通で、誤って出口へ抜けるタイミングを逃してしまうと更に1周する必要があります。
男性が積極的に家事に従事
ニュージーランド人の男性は結婚すると積極的に家事・育児に従事すると言われています。
国内ではこれを「キウイ・ハズバンド」と呼びます。
語源の由来は国鳥「キウイ」の生態として、メスが卵を産んだ後、オスが卵を温めて孵化させることから、この言葉が広く使われるようになりました。
主な留学都市
ニュージーランド国内の主な留学都市をご紹介。
語学学校も多くあり、英語以外に専門的な分野を学ぶことができます。
オークランド(北島)
ニュージーランド北島北部に位置する国内最大の都市。海に面した街として、各国から大型客船が停泊する港湾都市として機能しています。
また、ヨット、ボートなど船舶を所有する国民が多く、マリンスポーツが盛んなことから「シティ・オブ・セイルズ(帆の街)」の愛称で親しまれています。街の郊外に行くとワイナリー、牧場など自然美豊かな景観が広がります。
ロトルア(北島)
先住民マオリ族の文化が色濃く残るニュージーランド北島中部に位置する都市。
オークランドから車で南へ約3時間ほどの距離に位置します。
主な観光地として「ロトルア湖(火山湖)」や「テ・プイア(間欠泉)」の一帯は大地熱地帯にあり、市内各所に温泉などリラクゼーション施設があります。
ウェリントン(北島)
人口規模はオークランドに次ぐ、第二の都市にしてニュージーランドの首都。
国内北島の南端に位置し、市内には国会議事堂をはじめ、博物館、美術館などニュージーランドの政治と芸術の中心地でもあります。
市内中心部にはイギリス文化が色濃く街並みの中、おしゃれなレストラン、雑貨店のほか、多くのカフェショップが軒を連ねていることから「コーヒーの街」と称されています。
また、世界有数の風が強い街として、時には暴風クラスの風が吹くことから「風の街」と呼ばれています。
クライストチャーチ(南島)
南島最大の都市にして、ニュージーランド第三の都市。
南島中央部の広大なカンタベリー地方の東海岸沿いに位置します。
イギリス文化が色濃く残り、「ガーデニング」や「パンティング(舟遊び)」は街のシンボルです。
2011年に起きた「カンタベリー地震」により、街の一部では甚大な被害を受けましたが、順調に復興も進み、以前と変わらない賑わいを戻しつつあります。
クイーンズタウン(南島)
南島オタゴ地方に位置するニュージーランド国内屈指の観光都市。
自然美豊かな山々に囲まれたワカティプ湖畔沿いの街は「ビクトリア女王にふさわしい」と称されるほどの景観美です。
世界遺産「ミルフォードサウンドツアー」の発着地点として毎年国内外から多くの観光客が訪れます。
ベストシーズンの夏場(12~2月)は夜10時近くまで明るく、湖畔沿いのバーでは多くの人で賑わいます。冬場はスキー、スノーボードなどウインタースポーツが盛んになります。
ダニーデン(南島)
南島オタゴ地方の南東部沿岸に位置する都市。
かつて19世紀半ば過ぎに、オタゴ地方で金鉱が発見されたことで街が大きく発展し、その時の原動力がスコットランドから来た多くの移民たちでした。
街の中心部はスコットランド文化をそのまま引き継いだ建築物か多く残り、国内で初めて設立された大学「オタゴ大学」があることから多くの学生が集まることで有名です。
まとめ
留学先のひとつとして人気のニュージーランドをご紹介しました。
日本と真逆の季節となるニュージーランドでは国土の小さな島国でありながら、豊富な自然環境の中で見どころがたくさんあります。
留学先の主な都市は北島の「オークランド」に集中する傾向がありますが、それ以外の各都市も独特の文化を活かしたさまざまな体験を実施しています。
人生で一度は訪れてみたい絶景が広がる南半球の小さな島国「ニュージーランド」を留学先のひとつとして検討してみましょう。