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オーストラリアに滞在しているワーホリメーカー(ワーキングホリデーメーカー)にとても人気のある仕事「ファームジョブ」。
ワーホリを目指しているみなさん、ワーホリに興味のあるみなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
この記事ではおすすめする理由や仕事探しなど、オーストラリアのファームジョブについて徹底解説をしています。
セカンド・サードワーホリビザを目指す人にも有益となる情報なので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
ファームジョブとは?
ファームジョブとは農業での仕事です。
果物・野菜のピッキングやパッキングをメインにおこなわれています。
ファームジョブ=肉体労働というイメージが強く、男性の職場のように思われますが、作業内容が豊富なことから女性もたくさん働いています。
こんな人にピッタリ!ファームジョブをおすすめする理由
2020年におこなわれた感染症対策の影響で、多くの外国人労働者が帰国を余儀なくされました。
そのため移民大国オーストラリアでは、あらゆる職種が空前の人手不足に陥ります。
2021年末より入国制限が緩和され多くの外国人がオーストラリアに戻ってきていますが、まだまだ人材は足りていません。
特にファームジョブをはじめとする「Specified Work(特定業務)」と言われるカテゴリーの人手不足は深刻で、ワーホリメーカーも積極的に採用されています。
ここでは、どのような人にファームジョブをおすすめするか、その理由を解説します。
お金を稼ぎたい人
「とにかくお金を稼ぎたい!」「ワーホリ中に貯金を作りたい!」という人にはファームジョブがおすすめです。
ファームジョブの勤務時間は平均9時間。
アワリージョブ(Hourly Job)と言われる時給制と、コントラクトジョブ(Contract Job)の出来高給制があります。
アワリージョブの場合、平日は26AUD(オーストラリアドル)から30AUD。
ただし、週末には一気に跳ね上がり土曜日は基本給の1.5倍、日曜日は2倍にも!
アワリージョブ26AUDで一日9時間働いた場合のシミュレーションは以下の通りです。
- 平日:26AUD×9時間=234AUD(約21000円)
- 土曜日:26AUD×1.5×9時間=351AUD(約32000円)
- 日曜日:26AUD×2×9時間=468AUD(約42300円)
以上を参考に1カ月の収入をシミュレーションしてみました。
- 平日5日の勤務:234AUD×5日×4週間=4680AUD(約42万円)
- 平日4日+土曜勤務:234AUD×4日+351AUD×4週間=5148AUD(約47万円)
- 平日3日+土日勤務:234AUD×3日+351AUD+468AUD×4週間=6084AUD(約55万円)
農家の敷地内にある宿泊施設に滞在するるため、出費といえば食費と携帯代ぐらい。
お金がどんどんたまっていきます。
体力に自信がある人はコントラクトジョブに挑戦してみましょう。
収穫した作物の重さによって給料は異なりますが、中には月に80万円以上稼ぐ人もいます。
* AUDの円計算は2023年6月のYahoo !ファイナンスを参照
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セカンド・サードワーホリビザを目指す人
ファームジョブを含む特定業務で仕事をしたワーホリメーカーは、最大2年までワーホリビザ延長が可能。
オーストラリアだけの特別プログラムで、以下の条件を守れば誰でも「セカンドワーホリビザ」「サードワーホリビザ」を取得できるのです。
セカンドワーホリビザ
- 日本国籍を保有
- 年齢30歳以下
- ワーホリビザ所有
- 5000AUD以上の残高証明
- 88日以上特定業務で働いた証明書
サードワーホリビザ
- 日本国籍を保有
- 年齢30歳以下
- セカンドワーホリビザ所有
- 5000AUD以上の残高証明
- 179日以上特定業務で働いた証明書
特定業務の条件
セカンド・サードワーホリビザを目指す場合、特定業務に指定されている業種ならばどこで働いてもいいというわけではありません。
ABN(オーストラリア・ビジネス・ナンバー)に登録している雇用主のもとで仕事をすることが義務付けられています。
日本語では「事業者登録」と訳されており、セカンド・サードワーホリビザの申請時に必要な番号です。
最新情報はオーストラリア移民局のサイトで確認できます。
英語が苦手な人・英語を学びたい人
ファームジョブは英語が苦手な人にも英語を学びたい人にもおすすめです。
ファームジョブの作業は基本的に一人で行います。
見よう見まねで作業をこなせるため、英語ができなくても大丈夫なのです。
さらに、英語をどんどん使っていきたい人には、数人での作業やリーダーの指示に従って行うグループ作業も選べます。
この場合、世界中から集まってきたワーホリメーカーとコミュニケーションを取らなければならないため、必然的に英語力が向上していきます。
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オーストラリアを体験したい人
壮大な自然に恵まれたオーストラリアの面積は日本の約20倍!
観光や留学の渡航先としてシドニーやメルボルンなどの大都市はほんの一部の地域で、基本的にオーストラリアは「田舎」です。
ファームジョブではそんな大自然に囲まれた農地での勤務になるため、都会ではなかなか味わうことのできない昔ながらのディープなオーストラリア文化・生活習慣を体験できる素晴らしい機会になります。
体力に自信がある人
ファームジョブには軽作業もありますが、がっつりお金を稼ぎたい場合、コントラクトジョブで重労働を積極的におこなっている人がほとんどです。
体力に自信がある人は業種の選択肢が広がるため、雇用主にとっても重宝される存在と言えます。
世界中から来た人と働きたい人
ファームジョブの魅力はなんといっても世界中から集まってきた同世代の若者や、地元のオーストラリア人と一緒に共同作業・共同生活ができることです。
都心で仕事をする場合、語学力やスキルの関係で国籍が偏ってしまう場合があります。
人手不足のファームジョブでは国籍を問わずどんどん採用しているので、ありとあらゆる国からやってきた人たちと一緒に作業することになるのです。
仕事を通して友情が育まれ、かけがえのない経験を得ることができるでしょう。
ファームジョブの探し方
ここでは、実際に役立つファームジョブの探し方を一緒に見ていきましょう!
事前に知っておくことで渡航する前に情報収集をしておきたい人だけでなく、ファームジョブに興味はあるけど、自分にできるかどうかわからないと思っている人にも迷いや不安を解消する判断基準ができます。
オーストラリア情報サイト
ファームジョブは以下のオーストラリア情報サイトの求人欄から見つけることができます。
日本人向けの日本語サイト
世界中から来たワーホリメーカーが利用している英語サイト
- オーストラリア政府が提供している求人サイト:Harvest jobs
- オーストラリア最大のクラシファイド:Gumtree
口コミ
オーストラリア情報サイトと同時に活用していただきたいのが「口コミ」。
渡航前であれば、すでに帰国しているオーストラリアのワーホリ経験者からや、日本で出会ったオーストラリア人に話してみることで、インターネットでは見つけられない穴場情報を得られることも。
また留学エージェントを利用する人は、担当スタッフに相談してみましょう。
留学エージェントは渡航中のワーホリメーカーや現地スタッフのネットワークがあるため、ファームジョブに関する情報を教えてくれる可能性もあります。
渡航後であれば語学学校のスタッフや先生、クラスメート、現地で知り合ったワーホリメーカーに「ファームジョブを探している」と言っておくことで紹介してもらえることもあります。
SNS
上記の方法の他にも、FacebookなどのSNSを利用している人も増えています。
「Farm job in Australia」などのキーワードで検索しワーホリメーカーのグループに入ることで、情報サイトに掲載される前の求人や勤務経験者が語る現場の状況など、より深い情報を得ることができます。
ファームジョブの注意点
ファームジョブはお金も稼げ、世界中の人たちと出会い、セカンド・サードワーホリビザも申請できる人気の働き方です。
しかし、良い面ばかりではありません。
ファームジョブで後悔したりトラブルに巻き込まれたりしないように、以下の注意点を必ずチェックしてください。
思った通りに働けないこともある
ファームジョブは天候によって左右される場合が多く、雨が降っている時は仕事ができないこともあります。
また労働者が多すぎる場合勤務時間が短縮されることも。
ファームによって労働日数も異なるので、セカンド・サードワーホリビザを目指す方は、できるだけ日程の余裕を持って始めるようにしましょう。
悪徳ファームがいる
残念ながらワーホリメーカーを利用する悪徳ファームも存在します。
例えば、
- 給料をきちんと払わない
- 時給が最低賃金以下(2023年6月時点で21.38AUD)
- 給料明細を出さない
- 勤務日数が少ない
- ABNのない違法ファーム
いいことばかり書いてある求人とは完全に異なる労働状況になっています。
このほかにもいろいろな手口があるので、悪徳ファームの情報に関しては常に調べておく必要があります。
日本人は我慢してしまう傾向があるため、悪徳ファームに狙われています。
少しでも「おかしい」と思ったら、ちゅうちょせずに辞めて新しい職場を探しましょう。
周辺に娯楽施設がない
農家があるのは田舎なので、周辺には農場や大自然のみです。
食料や日常品を購入できる小さなスーパーも車での移動になります。
もちろん、カフェやレストランだけでなく映画館やナイトクラブなどの娯楽施設も近くにありません。
「何もない田舎の生活に耐えきれない!」「つまらない!」と言ってファームジョブを辞めてしまう人もいます。
ファームジョブでは壮大で美しい自然、規則正しい生活、きれいな空気の中で過ごすなど、田舎のシンプルな生活を楽しむのも一つの目的として考えておかなければなりません。
ファームジョブはキツイ
軽作業もあり多くの女性も活躍しているファームジョブですが、はっきり言って「キツイ」業種です。
朝早くからスタートする単純作業を9時間以上続けることも。
外での作業が多い場所では、夏の炎天下の中ピッキング作業をおこないます。
腰を曲げた同じ姿勢で作業することもあり、体力的にきついのも確かです。
目標・目的をしっかり持たなければ続けられない仕事です。
まとめ:オーストラリアのファームジョブを徹底解説!
この記事では、オーストラリアのファームジョブに興味のあるみなさんのために、おすすめする理由や仕事探しなど、以下の内容について解説してきました。
- ファームジョブとは?
- こんな人にピッタリ!ファームジョブをおすすめする理由:お金を稼ぎたい人、セカンド・サードワーホリビザを目指す人、英語が苦手な人・英語を学びたい人、オーストラリアを体験したい人、体力に自信がある人、世界中から来た人と働きたい人
- ファームジョブの探し方:オーストラリア情報サイト、口コミ、SNS
- ファームジョブの注意点:思った通りに働けないこともある、悪徳ファームがいる、周辺に娯楽施設がない、ファームジョブはキツイ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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