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Co-op留学を検討するうえで、気になるポイントのひとつが「費用はいくらかかるのか」という点ではないでしょうか。
「Co-op留学では現地で働けるから、それほどお金かからないだろう」と考えてしまうと、思わぬ出費が発生した際に不安を感じてしまうこともあります。安心して留学生活を送るためには、事前の資金計画が重要です。
この記事では、Co-op留学にかかる主な費用の内訳や、現地で得られる収入の目安、さらに節約のポイントや利用可能な奨学金制度についても詳しくご紹介します。
〈注意〉
※本記事内の日本円換算は、2025年6月時点のレート(1カナダドル=106円)をもとに算出しています。
※記載している費用はあくまでも目安であり、滞在先や生活スタイルによって変動する場合があります。
渡航前と渡航後にかかる費用は?
Co-op留学を決めたら、まずは具体的に渡航前と渡航後に「何に」「どのくらい」お金がかかるかを具体的に把握しておくことが大切です。
しっかりとした資金計画を立てることで、現地での生活もより安心してスタートできます。
渡航前にかかる主な費用
留学費用は、日本にいる段階から発生します。以下は一般的な目安です。
- 航空券(往復):約15万円
- ビザ関連(申請費+バイオメトリクス):約2万5千円
- 留学保険(1年間):約20万円
- 学費(1年間):約120万円
パスポートをまだ取得していない場合は、申請が必要です。日本のパスポート申請料は約16,000円(10年用の場合)です。また、留学前には、常備薬やスキンケア用品、コンタクトレンズなど、現地で手に入りにくい身の回り品の準備も忘れずに行いましょう。
また、カナダの学生ビザを申請する際には、残高証明書の提出が必須となります。
これは、現地で1年間生活するための十分な資金があることを証明するもので、最低でもCAD 20,635(約220万円)の残高を示す必要があります(2024年以降の基準)。この残高証明が不十分な場合、ビザが却下されることもありますので、十分な資金計画を立ててから申請を進めましょう。
なお、ビザの申請ルールは随時変更される可能性があります。そのため、正確な最新情報や具体的な手続きについては、留学エージェントに相談することをおすすめします。
渡航後にかかる主な費用
カナダは州や都市によって物価に差がありますが、平均的な現地での生活費の目安は以下の通りです。
▼現地費用の目安
項目 | 目安 |
1カ月の家賃(シェアハウス) | 90,000〜120,000円 |
交通費(1カ月定期) | 15,000円 |
通信料(携帯SIM) | 5,000円 |
食費 | 25,000円〜 |
光熱費 | 5,000円 |
これらに加えて、交際費・娯楽費・日用品の購入費なども必要になります。
ライフスタイルに合わせて無理のない予算設定をしておくことが大切です。
現地での収入の目安は?
学習と有給インターンシップがセットになっているCo-op留学は、海外就労の経験が得られるとともに、現地での生活費も得ることができます。
アルバイトでの収入(就学期間)
Co-opプログラムでは、通常の語学留学や大学留学では制限される学習期間中の就労も認められています。
- 授業期間中:週最大20時間までアルバイト可能
- ホリデー期間中:週最大40時間までフルタイム勤務可能
職種や雇用先によって給与は異なりますが、まずは最低時給(※)をチェックしておくことが大切です。
- ブリティッシュコロンビア州(バンクーバー、ビクトリアなど):時給CAD17.85(約1,890円)
- オンタリオ州(オタワ、トロントなど):時給CAD17.20(約1,820円)
※2025年6月現在の情報です。
有給インターンシップでの収入(就労期間)
Co-op期間中の有給インターンシップでは、週40時間のフルタイム勤務が一般的です。
業種・職種によって給与水準に差がありますが、最低時給を基準に月給を試算すると以下のようになります。
- ブリティッシュコロンビア州:約300,000円
- オンタリオ州:約291,000円
節約方法と奨学金制度
Co-op留学では現地で収入を得ることも可能ですが、できるだけ費用を抑えたいというのが本音ですよね。
実は、少しの工夫と準備次第で数十万円単位の節約も可能になります。
ここでは、代表的な節約ポイントと奨学金制度についてご紹介します。
航空券の節約方法
カナダ行きの航空券は、渡航時期によって大きく変動します。
- ハイシーズン(7〜8月):往復で約30万円になることも
- ローシーズン(11月など):往復で11万円台の航空券も見つかります
さらに、乗り継ぎ便や格安航空会社(LCC)を利用することで、ハイシーズンでも大幅に費用を抑えることができます。
航空券で10万円以上の節約ができることもあるため、しっかりと調べることをおすすめします。
留学保険の節約方法
指定の現地の学生保険を利用すれば、割安で保険加入ができるのが特徴です。ただし、英語での手続きや補償内容の制限があるため、注意が必要です。
また、Co-op留学の場合は、学生ビザでの渡航となり、渡航都市によっては州の保険への加入義務があります。事前に確認しておくことが望ましいといえます。
自分で保険を手配する場合は「本当に必要な補償」を見極めて選ぶことで、保険料を抑えることが可能です。
▼保険の例
プランA (保険料21万円) | プランB (保険料18万円) | |
傷害死亡 | 3000万円 | 1000万円 |
傷害後遺障害 | 3000万円 | 1000万円 |
治療・救援費用 | 5000万円 | 3000万円 |
疾病死亡 | 1000万円 | 1000万円 |
個人賠償責任 | 1億円 | 1億円 |
弁護士費用等 | 100万円 | 100万円 |
生活用動産 | 50万円 | なし |
航空機寄託手荷物遅延などの費用 | 10万円 | なし |
航空機遅延 | 2万円 | なし |
テロ等対応保険金(日額) | 1万円 | 1万円 |
少し手間に感じるかもしれませんが、しっかり比較して選ぶことが安心・安全な留学生活につながります。
学費の節約方法
Co-opプログラムを提供しているカナダの多くのカレッジでは、学費の割引キャンペーンが実施されることがあります。こうしたキャンペーンを上手に活用することで、留学費用を大きく抑えることが可能です。
例えば、
- 年間の学費が25%オフ
- 留学生向けの英語コースの割引
キャンペーンの実施時期や内容はカレッジや時期によって異なるため、費用を抑えたい方は、早めに情報を集めて比較することがポイントです。割引の詳細や最新情報は、留学エージェントを通じて確認するのがおすすめです。
住居費の節約方法
住居費は、留学生活における最も大きな出費のひとつです。滞在スタイルによって、1か月あたりの費用は大きく異なるため、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
▼滞在方法別 費用の目安(1カ月あたり)
- 学生レジデンス(キッチン・バスルームシェア):約110,000円
- ホームステイ(朝夕2食付き):約130,000円(週約32,000円)
- シェアハウス(キッチン・バスルームシェア):約70,000〜100,000円(立地・設備によって差あり)
おすすめは、最初の1〜2カ月はホームステイで生活や英語に慣れ、慣れてきたらシェアハウスに移るという方法です。
このように段階的に住居スタイルを切り替えることで、生活の不安を減らしつつ、長期的には住居費を大きく抑えることができます。
食費の節約方法
カナダは外食費が高いため、自炊を中心にすると月3万円以下に抑えることも可能です。
また、友人との交流も外食ではなく持ち寄りのホームパーティーにすることで、交際費も節約できます。
その他の節約方法
現地での生活では、ちょっとした工夫で節約できる場面がたくさんあります。
以下のような方法を取り入れることで、出費を抑えながら充実した留学生活を送ることができます。
- 自転車通学:通学距離が短い場合は、自転車通学がおすすめ。交通費がかからず、運動不足解消にもなります。
- フリーマーケットやリサイクル品の活用:家具や生活用品は、新品にこだわらず、中古品やリサイクルショップで揃えると大幅な節約に。
- 学生向けディスカウントやクーポンの活用:学生証を提示すると、レストランや交通機関、観光施設などで割引が受けられることもあります。現地のアプリやフリーペーパーも要チェック。
ただし、節約ばかりに意識を向けすぎると、せっかくの現地生活を十分に楽しめなくなることもあります。
費用を抑えるところは抑えつつ、思い出づくりや人との交流にはメリハリをつけて投資することも大切です。
奨学金制度の利用
「自力で留学資金を用意するのが難しい…」という方には、奨学金制度の利用がおすすめです。奨学金には大きく分けて以下の2種類があります。
種類 | 返済 | 特徴 |
貸与型奨学金 | 必要 | 比較的審査が通りやすく利用者が多い |
給付型奨学金 | 不要 | 書類・試験・面接など厳しい選考あり |
各奨学金には申請時期や条件があるため、早めに調べておくことが大切です。
奨学金については、以下の記事で詳しく紹介しています。
Co-op留学・ワーキングホリデー・語学留学で迷っている方に!留学の特徴と費用の比較
カナダの留学にはいくつかの方法があります。
ここでは、それらの特徴や費用の目安、現地収入を比較します。自分の目的に合った留学方法を選びましょう。
▼特徴と費用の目安表
Co-op留学 | ワーホリ | 語学留学 | |
特徴 | 専門スキルや実務経験が得られる/修了証あり | 自由度が高く、仕事も旅行も両立できる | 語学を重点的に学習できる |
ビザ申請費 | 2万5千円 | 3万7千円 | 2万5千円 |
学費 | 120万円 | 90万円 (語学学校は最長6か月) | 170万円 |
渡航関連費用 (航空券、保険等) | 40万円 | 40万円 | 40万円 |
現地生活費 | 180万円 | 180万円 | 180万円 |
現地での収入 | 180万円〜 (有給インターン6か月分) | 180万円 (仕事内容や時間数で変動) | なし |
▼それぞれの留学に向いている人の特徴
- Co-op留学:英語力だけでなく、専門分野のスキルやカナダでの就労経験も得たい方におすすめ。履歴書にも書ける実績になります。
- ワーキングホリデー:自由なスタイルで暮らしたい、仕事と旅行を両立させたい方に向いています。費用を抑えながら現地生活を体験したい方にも人気です。語学学校に通えるのは最長6か月までのため、学習に重きを置く場合は注意が必要です。
- 語学留学:英語力の向上を最優先に考える方、TOEFLやIELTSなどの試験対策を本格的に行いたい方におすすめです。ただし、就労は基本的に認められていません。
カナダでの1年間の留学費用は、どのスタイルを選んでもおおよそ350万円以上が目安になります。
ただし、Co-op留学やワーキングホリデーでは現地での収入が得られるため、最終的な実質負担を抑えることが可能です。
なかでもCo-op留学は、学んだ分野に関連した有給インターンを通じて、より専門的な職種・ポジションにチャレンジできるのが魅力です。資格取得やキャリアアップを重視したい方には、特におすすめの留学スタイルといえます。
まとめ:留学することを決めたら、留学費用を把握しよう!
カナダ留学には、Co-op留学・ワーキングホリデー・語学留学などさまざまな選択肢があり、それぞれに特徴や費用、収入の有無が異なります。
留学費用を抑えるには、保険や住居、航空券などの節約が鍵となり、奨学金制度の活用も有効です。
特に、Co-op留学の場合はビザ申請のための残高証明が必要で、資金計画も重要な準備の一つといえます。
Co-op留学について詳しく知りたい方は、以下の体験談もご参考ください。
留学を成功に導くには、自分の目的や予算に合わせて留学スタイルを選び、早めに情報を集めて準備を進めることがポイントです。
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