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海に囲まれ、自然溢れる国オーストラリア。
多様な人種や文化が行き交い、フレンドリーな国民性を誇るこの地は、留学先として人気を集め世界中から様々な学生が集まります。
本記事では、日本の高校を卒業し、オーストラリアの大学に入学するにはどうしたらよいのか。
一連の流れをわかりやすく解説していきます。
海外大学の進学先として、オーストラリアを検討している方は、是非参考にしてみてくださいね。
オーストラリア留学の魅力
数ある海外大学進学先の中から、なぜオーストラリアを選ぶのか。
多くの学生を引き寄せる魅力をまずは紹介していきます。
国際的な評価の高さ
オーストラリアには、世界大学ランキングに名を連ねる8つの名門大学があります。
通称グループ・オブ・エイト(Group of Eight)と呼ばれ、その国際的な評価の高さから、世界各国の学生達から人気を誇ります。
学生ビザで働ける!
留学中に学生ビザでアルバイトが可能なことも、魅力の一つです。
また、大学卒業後の就労ビザも他国に比べて取得しやすく、現地で就職できる可能性も大いにあります。
世界中に広がるネットワーク
学生の約2割が留学生と言われるオーストラリアの大学。
世界各国から様々な学生が集まるため、大学留学を通じて世界中にネットワークを広げることができるのも大きな魅力です。
留学生への手厚いサポート
オーストラリアは、国を挙げて留学生の受け入れ体制を固めています。
世界中から多様な留学生が集まるため、入学ルートは幅広く設けられ、英語が苦手な学生に向けてのサポートも充実しています。
そのため、「海外大学に進学をしたいけれど英語力に自信がない」という方でも安心の留学先と言えるでしょう。
オーストラリアの大学について知ろう
さてここまで、オーストラリア留学の数々の魅力についてお話ししてきました。
それでは実際に、オーストラリアの大学へ進学するにはどうしたらよいのか。
まずは日本とは少し異なる、オーストラリアの大学制度と仕組みについて解説していきます。
オーストラリアの大学で取得できる学位
オーストラリアの大学では、バチェラー(Bachelor)と呼ばれるコースを修学し、学位を取得します。
バチェラー(Bachelor)は日本の4年大学卒業の学位に値しますが、日本とオーストラリアでは大学の修学期間が違います。
留学生は、まずファウンデーションコースへ
オーストラリアの大学は日本より1年短い、3年制が一般的です。(一部4年以上のコースもあります。)
なぜならオーストラリアの教育カリキュラムでは、高校で日本の大学での一般教養科目に当たる内容を学ぶためです。
日本の高校卒業生はこの一般教養科目の履修が完了していないため、大学入学前にファウンデーションコース(Foundation year)という留学生向けの大学準備コースに通う必要があります。
このファウンデーションコースで基礎教養、そして英語力を磨いた後大学に本入学、という流れになります。
ファウンデーションコースに入るには?
日本の大学受験と異なり、オーストラリアの大学進学では入試を受ける必要がありません。
代わりに、自身の英語力と高校での成績で合否が決まります。
留学生向けのコースですが、それでもある程度の高い英語力と、平均以上の成績平均点(5段階評価で平均3以上)が必要です。
出願に向けての準備
オーストラリアの大学入学の仕組みについて理解してきたところで、次は出願に向けて何を準備すればよいのか、詳しく解説していきます。
まずは出願期間を確認しよう
希望の学校の出願期間(開始日と締め切り日)を確認しましょう。できるだけ早いタイミングで出願ができると安心です。
ファウンデーションコースは基本1年間のコースで、1学期(2月)入学と2学期(7月)入学の2つの入学タイミングがあります。(英語力次第では半年や3ヶ月、また1年以上かかる場合などもあります。)
日本の高校卒業は3月なので、卒業後ストレートで進学を考えている方は2学期(7月)入学を目指すのが一般的です。
出願に必要な書類
(1)成績証明書(英語版)
(2)英語力証明書(TOEFL、IELTSなどのスコア)
(3)卒業証明書(英語版)
以上3つが基本的な必要書類です。
証明書の英語版は、学校側か専門の翻訳家に翻訳をお願いする必要があります。
出願を高校卒業前に行う場合、まず(1)成績証明書と(2)英語力証明書を提出し、審査を通過すれば仮入学許可がもらえます。
卒業後、(3)卒業証明書を提出し正式な入学許可書を得ることができます。
また優秀な大学や学部によっては、英語での出願動機書の提出が必要な場合もあるので注意しましょう。
成績は、高校で履修した全ての科目が見られる
オーストラリアでは、大学入試がない代わりに、「高校でこれまでどれだけ真剣に勉強をしてきたか」を重要視されます。
(1)成績証明書は、日本の大学受験のように英数国理社といった限られた科目ではなく、その他全ての科目を含めた成績の平均値の提出となるので注意しましょう。
どのくらいの英語力が必要か
大学によって異なりますが、一般的にTOEFL( IBT)70点以上、IELTS5.5以上ほどの英語力をファウンデーションコース出願の時点で必要とされます。
ちなみに、この平均スコアより優れた英語力(TOEFL80点以上、IELTS6.0以上)を保持する場合は、ファウンデーションコースが免除になる学校もあります。
英語力に自信がなくても大丈夫!
成績は足りているが、英語力だけどうしても必要なスコア取得までたどり着けない、という方もいらっしゃると思います。
そんな時は、まず(1)成績証明書と(3)卒業証明書を提出しましょう。
そこで仮入学証明書が降りれば、現地の大学付属・連携の語学学校(英語コース)に通うことができます。
そこで英語を勉強し学校が求める英語スコアを取得できれば、ファウンデーションコースを始めることができます。
まとめ
本記事では、オーストラリア大学の魅力、そして出願から入学までの流れについて解説してきました。
オーストラリアは、グループ・オブ・エイトなど世界に名を誇る大学への道も開かれる中、英語力に自信がない方でも安心して留学できるシステムとサポートが揃っています。
まずは自分の興味ある学校・コースを探し、出願や入学に向けた準備と対策:
・出願期間を確認
・成績証明書(英語版)の用意
・英語能力テスト(TOEFL、IELTS)を受け、出願基準を満たすスコアを獲得
を進めましょう。
オーストラリアの大学システムについて、こちらの記事でさらに詳しく解説しているので気になる方は是非参考にしてみてください。