目次
留学先の国を決めるのとあわせて、各都市の情報を知ることは重要です。
基本情報、気候、文化、有名スポットなど都市によって様々な特徴があります。
その都市に興味を持つことから初めてみましょう。
ワシントンD.C.の魅力/特徴
アメリカ東海岸にあるどこの州にも属さない唯一の特別行政区で、アメリカ合衆国の首都です。
ホワイトハウスや国会議事堂などがあり、アメリカ政治の中心地です。
市内を一望できるワシントン記念塔やスミソニアン協会に属する博物館・美術館、戦争の慰霊碑など多くの観光客が訪れる観光スポットが集中しています。
また著名な政治家を輩出した名門ジョージタウン大学を始め、多くの名門校があり、教育に力を入れているため、特に政治学や国際関係学などの分野では世界屈指のレベルを学べる場所です。
ワシントンD.C.の基礎情報
面積
約177平方キロメートル
人口
約70万人(2019年:United States Census Bureau調査)
宗教
信教の自由を憲法で保障、主にキリスト教
物価
牛乳1リットルあたり約99円(≒$0.91) ※2021年3月時点
日本との時差
-14時間
3月第二日曜日~11月第一日曜日はサマータイムが実施され、1時間進める
国土の広いアメリカではエリアによって時差が異なります。
また、サマータイム実施の前後日は時計の調整を忘れないよう注意が必要です。
特に飛行機の乗換えをする場合は気を付けましょう。
ワシントンD.C.の気候
緯度は、日本の仙台に近く、本州と同じ温暖湿潤気候で、はっきりと四季があります。
夏は気温が高く30℃を超える日が続き、高温多湿で蒸し暑くなり、雷をともなった雨も降ります。
冬は気温が低く0℃を下回り、降雪量も多く、吹雪くこともあります。
春は桜、秋は紅葉が美しく、過ごしやすい季節になりますが、朝晩は肌寒い日もありますので、薄手の長袖など羽織るものがあると便利です。
ワシントンD.C.にある大学
ワシントンD.C.は、アメリカ国内の政治だけでなく、国際政治の中心地のため、政治や国際関係を学ぶにはとても良い場所です。
政府系機関だけでなく、170以上の大使館、世界的に名高い研究所や銀行など国際機関が集まっています。
ワシントンD.C.にある、世界的にもトップレベルの多種多様な大学をいくつか紹介します。
ジョージタウン大学
1789年に創立された全米初のカトリック系高等教育機関としての歴史をもつ名門私立大学です。
ビル・クリントン元大統領をはじめ、多くの政治家を輩出しています。
大学は、ワシントンD.C.中心部のホワイトハウスから車で10分ほどで、ポトマック川のあるジョージタウン地区にあります。
数多くある専攻の中でも、特に政治学や国際関係学においては世界屈指のレベルを誇ります。
ジョージ・ワシントン大学
1821年に初代アメリカ合衆国大統領ジョージ・ワシントンの提唱により創立された歴史ある私立大学です。
大学のすぐ隣には、世界銀行、国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行、アメリカ合衆国国務省(外務省)など、金融政策や外交政策の専門機関が立ち並び、国際政治を身近に感じられるのは大きな強みです。
卒業生には、政界、世界銀行、国際連合など国際機関へ進む人が多いのが特徴です。
アメリカン大学
1893年に創立された名門私立大学で、ジョージタウン大学、ジョージ・ワシントン大学と併せて、アメリカ首都の3大学と呼ばれています。
研究中心のドイツ型大学院モデルと学部教育中心のアメリカ型を組み合わせた教育を理念としています。
大学は、ワシントンD.C.の北西部の住宅地、テンリータウンという地区にあります。
多様性を重んじる学風で知られ、国際化に力を入れているため、約7割の学生が卒業までに海外に留学しています。
ワシントンD.C.の有名スポット
政治の中心地だけでなく、観光都市としても有名な「ワシントンD.C.」。
留学期間中に訪れてみたいおすすめスポットをご紹介します。
リンカーン記念館
1922年に第16代大統領エイブラハム・リンカーンの功績を称えて建立された記念館です。
古代ギリシアの神殿を思わせる白亜の記念館の中に、椅子に腰かけたリンカーン像があり、ワシントン記念塔や国会議事堂を見つめています。
ホワイトハウス
ワシントンD.C.の中央に位置し、アメリカ合衆国大統領の官邸です。
アメリカ大統領の住居であり、大統領行政府の一部局で、大統領が執務を行う場所で、数々の歴史的な決断がされてきました。
ホワイトハウスは主に、エグゼクティヴ・レジデンス、ウエストウイング、イーストウイングの建物部分と、ローズ・ガーデン、ジャクリーン・ケネディ・ガーデンで構成されています。
ワシントン記念塔
ワシントンD.C.の中心部にある国立公園ナショナル・モールにそびえ立つ白亜のオベリスクです。
アメリカ建国の父、初代大統領のジョージ・ワシントン(George Washington)を顕彰する塔で、「ワシントン・モニュメント」「ワシントン記念碑」など、いくつかの呼び方があります。
169.2mの高さがあり、石でできた建築物としては全米一の高さを誇り、首都で最も高い建築物になります。
スミソニアン
米国民の財産である1億5,400万点もの芸術品と標本が所蔵された世界最大の博物館群です。
日本では「スミソニアン博物館」とよく言われますが、一つの博物館を指すのではなく、19の博物館、美術館、多くの研究部門、動物園を意味します。
植物、動物、化石、鉱石、岩石、隕石の標本や文化工芸品などのコレクションがある「国立自然史博物館」、アメリカ合衆国の歴史に関連する展示品などが中心の「国立アメリカ歴史博物館」、航空機や宇宙船に関連した収集物を展示する「国立航空宇宙博物館」、13世紀から現代までの絵画や彫像を中心に展示する「ナショナル・ギャラリー」など見どころが満載です。
まとめ
アメリカ国内の留学先のひとつ「ワシントンD.C.」をご紹介しました。
政治の中心であり、世界中から様々な人々が集まってきます。
そのため留学生も多彩で、ほかの都市にはない体験や感覚が味わえるのも魅力的です。
国際感覚を磨きながら、歴史や文化にも触れられる、ワシントンD.C.留学を検討してみましょう。