概要
- 自己紹介
- 渡航前の体験談
- 海外に興味を持ったきっかけ
- ポーランドに行くきっかけ
- 渡航後の体験談
- ポーランドでの生活は?
- ポーランドでの滞在方法
- ポーランドの魅力について
- ポーランドの生活で困ったことは?
- 生理用品について
- ポーランドで流行っていることは?
- ポーランド語が伸びた瞬間は?
- ポーランド語の勉強方法
- まいかさんからメッセージ
- 留学に行こうか迷っている人へ
- 最後に海外留学に興味のない人へ
自己紹介
氏名:まいかさん
渡航先:オーストラリア、ブリスベン
経歴:大学生の時に1ヵ月間オーストラリアに留学し、その後、日本で就職。日本でポーランド人の方と出会い、現在、ポーランドに移住して2年目になる。
~インタビュー形式~
ー 簡単に自己紹介をお願いします。
大学生の時に1ヵ月間オーストラリアに留学し、その後、社会人になってから日本でポーランド人の方と出会い、現在、ポーランドに移住して2年目になります。
渡航前の体験談
ー ありがとうございます。今回はポーランドについてインタビューさせていただきたいと思います。はじめに海外に興味を持ったきっかけは何ですか?
海外に興味を持ったきっかけは、高校生ぐらいの時に海外のお菓子のパッケージに惹かれたからです。日本にはないパッケージがたくさんあり、かわいいと感じ、興味を持ちました。
ー 確かにかわいいですよね。私も高校の時からずっとカナダのメイプルの形をしたクッキーが大好きで、すごいハイカロリーですけど(笑)パッケージもかわいいし、よく食べていました。
おいしいし、かわいいですよね。
ー ポーランドに行くきっかけはなんですか ?
きっかけは、やはりポーランド人の人に出会った事ですね。
その前にも外国語に興味があり、お菓子がきっかけですが・・・、英語ができたら「かっこいい!」と思って、英語を学び始め、留学で視野が広がり、日本に帰国してからも外国に住んでいる人とコミュニケーションを取るようにしていました。
渡航後の体験談
ー 視野が広がったということですが、例えばどんな所が変わりましたか?
海外に行くと日本語が使えないので、ジェスチャーか自分の持っているスキルを使用するのですが、価値観や食の文化、習慣が違うので、時々、恥ずかしいことが起きます。日本では当たり前のことがポーランドではやってはいけないことで、少しずつそういうことを学んでいき、視野がどんどん広がって、友達の交流が増え、幅が広がります。
ー ありがとうございます。今、ポーランドで実際に生活をしていると思いますが、ポーランドの生活はどんな感じですか?
今は語学に力を入れていて、ポーランドの検定でC1レベルまでいくとポーランドの大学に無料で申請できるので、そこまで語学力をアップさせたいと思い、言語中心の生活をしています。
ー ポーランドでC1レベルまでいくと学費が無料ってことですか?
そうなんです。
ー 大学もですよね?きっと知らない人がとても多いと思うので、知っておくとお得ですね。
大学も無料になります。ただ、私が配偶者だからかもしれないので、その辺りはちゃんと調べる必要があります。
ー ちなみに今はどんな住み方をしていますか?
今は賃貸ですが、ゆくゆくは家を買いたいと思っていて、探し中です。
ー ポーランドで大学生が暮らす場合は、シェアハウスが主流ですか?それとも一人暮らしが主流ですか?
大学自体で寮を持っていることが多いので、日本人の留学生は大学の寮に住んでいる人が多いようです。しかし門限などの大学のルールが色々あるみたいです。通常は寮には4人くらいでルームシェアのような感じで住んでいて、キッチンやシャワーなどは共有で使っているみたいですね。
ー 住む場所を探すにはどういう風に探しますか?
アプリケーションで探すこともあるようですが、ウェブサイトが3つあり、その1つは個人が掲載しているサイトになっていて、家具・家電が全部付いている家が多く、個人のオーナーが賃貸している形です。仲介料がかからないので、安いですが、契約もオーナーと直接やり取りをするので、例えば家具・家電が壊れた時もオーナーに連絡する感じですね。
実はYouTubeでポーランドの情報など詳しく載せていますが、オーナーさんの人柄は様々なので、直接借りる時には、絶対オーナーさんの人柄を確認すると良いと思います。
ー ありがとうございます。私もYouTubeを見ましたが、ポーランドの美味しいものを紹介していたり、住宅情報も詳しく載せているので、ポーランドに行こうと思っている方にはとても参考になると思います!
ありがとうございます。
ー 実際に行ってみて感じた「ポーランドの魅力」を教えてください。
ポーランドに行って感じたのは、やはり物価が安いので、他のヨーロッパに比べると、留学生には生活しやすいと思います。ポーランドで少し生活を切り詰めて、お休みの日に他のヨーロッパ圏に旅行に行くことができるので、とてもお勧めです。
ー 物価が安いですね。
物価は安いです。日本の3分の1くらいです。
ー それはとても良いですね。
丸いパンが良く売っていますが、1個10円もしないくらいで買えます。
ー 安いですね。ヨーロッパは物価が高いイメージがあるので、その中ではポーランドは生活もしやすく、物価も安いので良いですね。
そうですね。物価も安いし、生活もしやすく、治安もとても良いです。夜に一人で歩いていても大丈夫な場所があるくらい治安が良いです。
ー それは意外ですね。
ただ1つだけ気をつけて欲しい事があって、ポーランドは約90%がクリスチャンなので、ゲイの方がポーランド留学を考えている場合、少し冷たい国だと感じると思います。
ー そういう所はあまり進展していない国ですね。
そうですね。むしろ後退している所もあり、今年の1月だったかな?法律が改正されて、いかなる理由があっても中絶ができないなどクリスチャン色がとても強い国ですね。
ー 法律で決まってしまったら、受け入れるしかないですよね。
そうですね。もしゲイの方でポーランドに興味があり、行きたい方はポズダニという都市が良いと思います。この1都市だけゲイを受け入れている都市なので、ここなら楽しめるかもしれません。
ー そうなんですね。ではポーランドに行って困ったことはありますか?
困ったことは乾燥ですね。ポーランドは湿気が少なくて、とても乾燥します。保湿をしたいけど、保湿した直後から乾燥が始まって、さっきクリームを塗ったばかりなのに・・・って感じです。日本ではハンドクリームはオシャレの一環みたいな感じですが、ポーランドではクリームの馴染みや吸収が早いです。薬局に行って化粧水をたくさん使いたいと思って買いに行きましたが、ポーランドには化粧水の概念が無いと言われ、どうすれば良いか?聞いたら、「クリームを塗っておけ」みたいな感じで言われました。
ー そうなんですね。
今ではトニックウォーターみたいなものを顔に吹きかけて、クリームを塗るっていう状態です。
もし留学に行かれる方は、日本から化粧水やフェイスパックを持ってきた方が良いと思います。
ー ポーランドにはフェイスパックもあまりないですか?
フェイスパックはありますが、日本に比べると高いです。1枚300円くらいで売っています。
ー 高いですね!物価は安いのに。他に困っていることはありますか?
あとは美容院ですね。髪の毛の質が全く違うので、美容院に行った時、髪の毛1本1本が見えるねって言われました(笑)
ー おもしろいですね。
ポーランドで切ってもらいましたが、日本とは切り方が違い、パツン(手を水平にして)ってまっすぐに後ろを切るんです。それが衝撃的で、もしかしたら、首都のワルシャワに行けば、日本人の美容師さんがいる所もあると思いますが、ここには少ないので、困っていますね。
ー そうなんですね。日本では美容師の専門学校に行って、働いてからも研修してから髪の毛が切れる形ですが、ポーランドでも同じように専門学校などはありますか?
専門学校はあるみたいです。ポーランドで結婚式のフォトウェディングをしましたが、その時に美容院にインターンのような感じで美容学生が研修に来ていました。その時に学生さんにコテで髪を巻いてもらいました。
ー パツンと切るので、専門学校や研修があるのかなって思いました。では食で何か困ったことはありますか?
食に関してはお餅ですね。ポーランドでは、売ってないので、恋しくなることがあります。ポーランドにも日本の企業が結構あり、日本人もたくさんいます。あと韓国人も多くて、コリアンショップがとても充実しています。日本食もそのコリアンショップで手に入るものがありますよ。
ー では生理用品はどうですか?日本の物も手に入りますか?
コリアンショップでも日本製の生理用品は手に入らないですね。そのため、現地の物を使うしかないのですが、紙類はとても高く、生理用品も日本より高いです。
ー まいかさんは現地の物を買って使っていますか?
現地で買って使っています。
ー 日本人からすると、現地の物は質が悪いと思うことがありますが、実際どうですか?
私も使う前は吸収が悪いんじゃないかなと思いましたが、日本と変わらず、吸収性も良くて、着け心地もとても良いです。
ー ポーランドに留学や旅行に行こうと思っても生理用品はあまりいらないですか?
そうですね。でも高いので、コストカットしたい方はある程度持って行ったほうが良いかもしれないですね。
ー 国によってはタンポンが主流の国もありますが、ポーランドではタンポンが主流ですか?それともナプキンが主流ですか?
どちらかと言えばナプキン売り場の面積が広いですね。もちろんタンポンもありますし、使っている方もいます。私もたまに使います。
ナプキンのデザインは日本よりで、私は今、2種類を使っています。1つは日本と同じように1つずつパックされていて、もう1つは包み紙ながく、袋にナプキンがそのまま入っているタイプです。おむつみたいな感じですね。(笑)
ー それは日本にはないタイプですね。
ないですよね。1つずつ梱包されているタイプに比べて、ダイレクトに入っているタイプは値段が半額ぐらい安いので、家ではダイレクトタイプを使っています。ちなみにおりもの用の小さいタイプも1つずつ梱包されているタイプとダイレクトタイプの2種類あります。
ー ダイレクトタイプは衝撃的ですね!ありがとうございます。では今、ポーランドで実際に流行っていることはありますか?
現地で流行っているのは、モータースクーターのような、キックボードの電動自動版ですね。大きな都市に行くと、道端に電動のキックボードが置いてあって、お金を入れると自由に乗れます。
ー いいですね!
電動のキックボードで好きな所まで行って、乗り捨てるという感じです。流行り過ぎて、個人で持っている子供や大人もいます。大人は通勤用で使っている人もいますね。
ー そうなんですね。日本では公道などでの使用が禁止されていると思いますが、ポーランドでは交通事情は日本より緩いですか?
交通事情はおおざっぱな気がします。でも雪国なので車の上のルーフに雪が積もった状態で走ると罰金を取られます。その事を知らずに、フロントガラスだけ雪を落として走ると、運が悪かったら捕まります。
あと郊外に行けば行くほど、信号機が少なく、その代わりにラウンドバンっていう「ロンド」と呼ばれている所(ロータリーのような円い所に十字の道路があり、好きな所で出入りする道路)があり、そこは難しいですね。
ー 難しそうですね。事故とかありますか?
結構事故もありますね。この「ロンド」と呼ばれる所は一番事故の現場になりやすいです。現地の方でも難しいようです。
ー ありがとうございます。色々お話を聞かせていただきましたが、実際にポーランドで生活をしていく中では英語をベースに使っていますか?それともポーランド語ですか?
ポーランド語ですね。今、ポーランドはとても急成長している時期で、今後変わっていくと思いますが、今の20代の人達は英語が話せます。でも20代から上の年代になると英語が話せない、習っていない人が多いので、ポーランド語と英語が混ざりますね。
ー 生活の中では、英語は使える時と使えない時があるということですか?
そうですね。
ー ポーランド語を勉強されていますが、ポーランド語が話せる、分かると思った瞬間はありますか?
分かるようになった瞬間は、人が話しているのを聞いて、「あっわかる!」、聞き取れた時ですね。なんて言っているかが分かった時は成長を感じ、自分で自分を褒めてあげたくなる時ですね。
ー 勉強していく中で使い勝手の良いポーランド語はありますか?
ニエ(Nie)という単語ですが、日本語だと「いいえ」、英語の「No」ですね。この単語はとても使い勝手が良く、もちろんやりたくない事、いらないものにニエ(Nie)と言いますが、他にも「これ美味しいよね」、「これかわいいよね」という時に語尾の最後にニエ(Nie)をつけるだけで使えます。「なんとかニエ(Nie)で?(クエスチョン)」でちょっと語尾を上げます。
ー 面白いですね。
是非、ポーランドに行った時は使ってください!
ー 今、ポーランド語を勉強していると思いますが、英語の勉強方法とポーランド語の勉強方法は違いますか?
違いますね。例えば、日本語や英語では「私の携帯」という時に「の」が入りますが、ポーランド語では名詞の最後の部分が変化します。そのため、名詞1つが七変化するんです。
ー そうすると変化する名詞をそれぞれ覚えないといけないという事ですか?
そうです。
ー ではお勧めの参考書はありますか?
ポーランド語のテキストはとても少ないです。私はこの「ポーランド語文法」というテキストを使っていますが、とても分厚いです。でもこの中に全部の文法が載っていて、分からない時にはこれで調べます。
ー 辞書並みに分厚いですね。
はい、ほぼ辞書です。値段もとても高く、税抜き価格で1万円です。
ー 高いですね!アプリは使っていますか?
アプリはポーランドで買ったものを使っています。初級(A1)~上級(C1)までレベル分けされたテキストが入っていて、値段が4000円くらいです。
ー 文法書より安いですね。
とても安いです。この中にテキストが3冊入っていて、毎日20分やるように書かれています。
まいかさんからのメッセージ
ー アプリだけでなく、テキストも付いていて良いですね。色々とポーランドの魅力を聞いてきましたが、学生さんの中には、留学に行こうか迷っている人が多いので、そういう方へのメッセージをお願いします。
実際に私が行ってみて思ったのは、自分が留学に行った1年後と留学しなかった1年後の事を考えた時に、やはり留学した方が経験値も人生経験のレベルも上がっているという事です。迷っている方は、留学した後にどうなっているかをシュミレーションすると吹っ切れて迷いがなくなると思います。
ー 最後に、海外留学に興味のない人へもメッセージをお願いします。
ヨーロッパ中心になるかもしれませんが、歴史が好きな人は、是非、長期間海外に行って欲しいです。歴史的建造物が当たり前に身近にあり、その辺にある普通の噴水が実は1935年に出来た噴水だと教えられたり、とても歴史に触れる機会が多く、今、実際に家を探していますが、築1904年からある物件があったり、私が興味のある物件も100年以上前からある物件だったりします。ポーランドは地震が少ないので、建物が崩壊せずに残っているのかもしれないですね。
ー ありがとうございます。今回のインタビューではポーランドについてたくさん伺うことができました。