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「語学力を向上させるために留学したい!」と考えている人がほとんどかもしれません。
しかし、留学の最大のメリットは「語学力」だけではありません。
留学とは一体どのような効果があるのでしょうか。ここでは留学の本質にせまってみます。
留学=英語力の向上はもう古い!?
今は初心者からでもしっかり学べる英語の教材が気軽に手に入り、英語を学ぶためのアプリケーションにも溢れ、さらにはオンライン留学まで存在し、英語力の向上を目的に留学するのはもう時代遅れと言ってもおかしくないかもしれません。
それでも、留学の経験が大切と言われるのはなぜでしょうか。
それは留学の最大のメリットは英語力の向上だけではないからです。
留学の最大のメリットは「経験」と「スキルの取得」
言葉・習慣・文化が全く異なる渡航先で、ご近所さんとの挨拶からスーパーでの買い物、バスや電車に乗るなど日常の生活を送ったり、学校での友達作り、そして彼らとの共同作業を「経験」したりすることで、主体性・積極性・問題解決力・多様性を身につけていくことができます。
「スキルの取得」は、渡航先ならではの特化した資格であったり、専門知識を身に付けることによって、日本での就職・転職のみならず、海外での就活にも大きく役立ちます。
このように日本では得ることができない「経験」と「スキルの取得」こそが、留学の最大のメリットなのです。
「英語力」と「経験」の両方を考えて留学計画を立てよう
充実した留学生活を送るには、渡航前にきちんと留学計画を立てることから始まります。
計画を立てる際、留学の目的を英語力の向上に重点を置くだけでなく、どのような経験を得たいかということもきちんと考えておくことが必要になります。
自分の趣味や特技を生かし、イベント・サークル・ボランティア活動などに参加し、そこで現地の人たちと共同作業をすることで英語力が伸びるだけでなく経験も得ることができます。
またもう一段上を目指すのであれば、渡航先でのアルバイトやインターンなども考慮に入れて学校やビザを選ぶのも良いでしょう。
このように英語力と経験の両方をしっかり考えて留学計画を立てることで、現地でできることが大きく変わってきます。
経験とスキルの取得とは?
ここでは、具体的に「経験」と「スキルの取得」をするために何をしたら良いのか、一緒にみていきましょう。
異文化交流
留学で最も入られる貴重な経験といえば「異文化交流」です。
語学学校の場合は、国籍・年齢・職業の違う人々が、英語を学ぶという共通の目的で集まってきます。
授業内、休憩中、グループ活動、学校のイベントを通してたくさんの人とコミュニケーションが取りやすく今まで全く知らなかった考え方や価値観に触れることができます。
海外で仕事の経験
現地の人々と一緒に働くことで、仕事に対する考え方や取り組み方を学ぶことができます。
また海外の企業は色々な国籍の人と働く機会が多いため、多様性も必然的に身についていきます。
職種によっては経験を得るだけでなく、留学後に役立つスキルの取得も可能です。
英語で何かを学ぶ
英語を学ぶだけでなく英語で何かを学ぶということも、留学ならではの挑戦です。
ビジネス、デザイン、現地でしか学べない特殊技術など、各自の英語力に応じて様々なコースを選ぶことができます。
また学校によっては、授業終了後にインターンシップの利用が可能になりさらに高いスキルを取得することができます。
留学おすすめプログラム
ワンランクアップの留学を目指す人におすすめのプログラムをご紹介します。
全てのプログラムは「英語」で授業に参加しなければならないので、入学するにはある程度の英語力が必要となります。
大学進学
海外の大学に進学することにより、世界に通用する学歴・ 知識・人脈が得られるというメリットがあります。
多様性やグローバルな視点を求められる社会で、留学経験がある人たちが日本を代表するトップ企業のリーダーになるのも必然的な事かもしれません。
大学卒業後に1年から4年まで就労ビザが取得できる国もあるので、帰国後や海外の就職を考えた上からも、大学進学というのは有効な選択と言えるでしょう。
co-opプログラム
カナダには、カレッジ・専門学校で学んだ後に有給インターンシップを行う留学システム「co-opプログラム」があります。
通常カナダでは、学生ビザの場合就労は認められていません。
しかし、co-opプログラムを使用した場合、学校に通っている期間であっても、週20時間までのアルバイトが認められています。
収入を得ながら学べるだけでなく、プログラムの後半はフルタイムでインターンができる人気のプログラムです。
専門学校進学
仕事の即戦力を目指した専門分野が学べる専門学校は、大学に比べ学修期間が短いことから、海外では社会人がスキルアップ・転職・再就職のために入学するケースがほとんどです。
主に人気なのは IT 関連、MBA、 ホスピタリティ、ツーリズム、医療などです。
留学生が専攻できるコースも充実しているので、キャリアアップを目的とした転職や海外での就職も有利になります。
また、オーストラリアやニュージーランドは専門学校でも費用がやるく長期で滞在ができます。
キャリアアップや現地での就労を考えている人はぜひ入学を検討してみてください!
ワーキングホリデービザは英語力を上げてから使うのがおすすめ
英語力の向上を目的にワーキングホリデー制度を利用する人も多くいますが、ワーキングホリデーを経験したからといって英語が自然に身につくわけではありません。
英語ができないがために働ける職種が限られ、言葉のトラブルを避けるために日本人とシェアハウスに住み、日本人とばかり交流をしあっという間にワーキングホリデーが終わってしまうというケースは少なくありません。
渡航前にある程度英語力を上げておくことで、現地の人が働く会社や現地の人と接する仕事に就ける可能性が高まり、ワーキングホリデーという貴重なシステムを有効活用できるようになります。
英語力は日本でも向上できる
留学してから基礎の英語を学び始め、授業についていくのが大変で一日中部屋にこもって勉強していた、という留学経験者がたくさんいます。
現地の人とコミュニケーションをとる機会がたくさんあるにも関わらず、机の上で勉強しているだけでは、せっかくの海外生活のチャンスも半減してしまいます。
文法や単語は日本にいる間にできる限り覚え、現地では聴解力や会話力を鍛えるというイメージで留学準備をしましょう。
特に文法は、日本にある間に日本語できっちり学んでいる人は、学んでいない人に比べ渡航後の英語力の向上が格段に早くなります。
まとめ
わかりやすい英語の教材や英会話アプリケーションがたくさんあり、オンライン留学まで存在する現代において「留学=語学力の向上」という考えは、古くなりつつあります。
言葉、習慣、文化が全く異なる人々との異文化交流、多様性が身につく海外での仕事、英語で何かを学ぶ「経験」こそが留学の最大のメリットといえるでしょう。
また、大学進学、学んだ後にインターンシップに参加できるco-opプログラム、そして実践的な専門分野学ぶことができる専門学校進学することにより、世界に通用する「スキル取得」ができるのも、留学ならではのものです。
これらの経験やスキル取得をするためには、日本でできる限り英語力を向上させておくことが大切です。
文法や単語は日本にいる間に学び、現地では聴解力や会話力を鍛えるというイメージで留学準備をすれば、ワーキングホリデーを利用した場合にも、現地の人が働く会社や現地の人と接する仕事に就けるチャンスもつかむことができます。