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海外で生活しながら就学する留学は、観光を目的とするだけの滞在とは大きく異なります。
そのため、必ず考えなければいけないのがビザです。
ビザには様々な種類があります。
ここでは、留学に関係する主なビザの種類、ビザによるできることの違い、そしてビザ取得までの期間など、ビザに関する概要をご紹介します。
ビザとは?
ビザとは、各国の在日大使館・在日領事館が発行する「入国許可証」のことで、日本語では「査証(さしょう)」と訳されています。
滞在目的により様々な種類があるビザですが、基本的に申請した人の渡航歴、身元などを審査し、受け入れ国にとって問題が無い場合に発行されます。
審査基準は渡航先の法律に準じるため、情勢や国交によってビザ申請に必要な書類が変更することもあります。
そのため、ビザ申請をする前に在日大使館・在日領事館へ確認をとりましょう。
海外へ渡航する場合はほとんどの場合ビザの取得が必要
海外へ渡航する際は「渡航理由」が必要となります。
観光を目的とした短期滞在の場合、ほとんどの国ではビザの取得の必要がありませんが、「留学」を滞在目的とした場合は適切なビザを取得しなければなりません。
そのため、留学をしてみたいと思った場合、ビザの取得が必要と考えておいたほうがよいでしょう。
留学の際に取得する主なビザの種類
国や滞在目的によってビザの種類は細かく別れていますが、ここでは留学する際に取得する主な3種類のビザについてご紹介します。
観光ビザ
観光目的で滞在するために取得するビザを「観光ビザ」と言います。
日本のパスポートはビザ免除協定により、ビザ無しで観光できる国が多いですが、一部のアフリカ諸国やアラブ諸国などでは短期の滞在であっても観光ビザの取得が必要になります。
学生ビザ
留学を目的に滞在する場合は「学生ビザ」の取得が必要です。
ビザ免除国であっても国によって決められた「ビザ免除期間」を超える場合は、学生ビザを申請しなければなりません。
ワーキングホリデービザ
18歳から30歳(国によっては25歳)までの若者を対象としたワーキングホリデー制度を利用するためには、「ワーキングホリデービザ」を申請しなければなりません。
このビザを取得することにより、期間内であれば語学学校に行くことはもちろんの事、アルバイトや旅行、習い事、のんびり暮らすなど自由に海外生活を楽しめることができます。
ビザによるできることの違い
滞在目的によって分かれているビザの種類ですが、それぞれ「できること」が異なります。
自分の滞在方法にあったビザを選ぶためにも、各種ビザの「できること」の内容をしっかり確認しましょう。
観光ビザ
観光ビザは「観光を目的とした滞在」のみに有効なビザですが、国によっては決められた時間数であれば語学学校に通うことができます。
学生ビザ
滞在目的が「就学」にある場合に申請するのが学生ビザです。
このビザでは週に20時間以上の授業を受けることができます。
また、渡航先によっては週20時間以内までアルバイトができる可能性もあります。
また、語学学校へ入学する場合のビザと専門学校や大学へ通う際のビザに違いがあるなど同じ学生ビザでも国によって細かく分類わけされています。
ワーキングホリデービザ
海外で自由に生活を楽しめるワーキングホリデービザは、原則1年、国によっては最長3年滞在することができ、期間内であれば観光・就学・就労を自由に選択することができ、自分にあった自由な滞在方法をデザインできます。
それぞれのビザ取得までの期間
各国の情勢やその時の申込人数により、ビザの取得にかかる時間は大きく異なります。
必ず余裕を持って申請するようにしましょう。
また、ビザの取得方法や規取得条件などは毎年変更される場合がありますので最新の情報を確認して申請するようにしましょう。
観光ビザ
国によってはオンラインのビザ申請が可能で営業日2、3日ほどで取得できる場合もありますが、基本的には申請から取得まで営業日5日から10日で取得することができますが、中には1ヶ月くらいかかる国もあります。
学生ビザ
必要書類審査に加え、国によっては面談や試験を受けなければならない場合があります。
そのため申請してから取得までに1ヶ月〜3ヶ月ほど見ておいたほうがよいでしょう。
余裕を持って3~4ヶ月程度前から申請することをおすすめします。
ワーキングホリデービザ
取得までに1ヶ月、場合によっては3ヶ月以上かかることもあります。
また、申請前に抽選の参加が必要な国もあります。
抽選の応募月が決まっている国もあるのでワーキングホリデー制度の使用を考えている人は1年〜半年前には準備を初め、ビザ申請のタイミングを考え留学計画を立てるようにしましょう。
自分の目的にあったビザの種類を選ぼう
色々な種類のビザがありますが、まずは渡航目的をはっきりさせてからビザを選びましょう。
国によっては学生ビザを一度しか発行しない場合もあります。
そのため、各ビザの特徴をしっかりと理解してから申請しましょう。
留学エージェントに詳しい話を聞きに行こう
滞在方法・滞在目的によって取得しなければならないビザ選びは、慎重に行うことが必要です。
取得した後に「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないためにも、まずは留学のプロである留学エージジェントに詳しい話を聞きに行ってみましょう。
毎日たくさんの留学生を送り出している留学エージェントでは、自分に一番あったビザの最新情報を教えてもらうことができます。
また、ビザ申請の相談・サポートをしてくれるので、初めて留学を考える人、忙しくて時間を無駄にしたくない人、自分に合ったビザがよくわからない人だけでなく、以前に留学経験がある人でも一度留学エージェントへ問い合わせしてみることをお勧めします。
まとめ
留学は海外で生活しながら就学するため、ほとんどの場合はビザの取得が必要となります。
留学には主に、渡航先によって決められた時間数であれば語学学校に通うことができる「観光ビザ」、週に20時間以上の授業を受けることができる「学生ビザ」、原則1年(国によっては最長3年)間は観光・就学・就労を自由に選択することができる「ワーキングホリデービザ」の3種類があります。
いずれのビザも、必ず余裕を持って申請するようにしましょう。
また、ビザ選びは慎重に行うことが必要となるので、失敗を避けるためにも留学エージェントに詳しい話を聞きに行くことをお勧めします。