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留学先を決めていくのにあたり、まずは候補となる国の情報を得るのが大切です。
ここでは、世界屈指のリゾート地であるマルタの首都バレッタをご紹介します。
市内全体が世界遺産に登録されており、街の中を歩いているだけでも中世の時代にタイムスリップしたような感覚になります。
ビーチまで徒歩で行くことができるので、授業の後にスキューバーダイビングやカヤックなどの海のアクティビティも気軽に挑戦することができます。
バレッタの魅力/特徴
バレッタの魅力はなんといっても透き通る青い海と、市内全体が世界遺産に登録されている美しい街並みです。
16世紀半ば、イスラム帝国の攻撃に抵抗して戦ったマルタ騎士団の団長「ジャン・ド・バレット」の名にちなんでつけられたこの都市は、当時の街並みをそのままに残しつつ、最新のファッショナブルなお店やおしゃれなカフェ、レストランが立ち並ぶヨーロッパ屈指のリゾート地でもあります。
主な留学生はヨーロッパ圏からの学生で、日本人を含めるアジア人はほとんどいません。
そのため現地でのコミュニケーションは英語が中心となり、英会話をしっかり実践したい人にはとても良い環境と言えるでしょう。
他の留学生とのコミュニケーションを通して、ヨーロッパ各国の文化に触れられるのも魅力です。
また、バレッタから車で30分ほどのところにあるマルタ国際空港からは、ヨーロッパ各地を気軽に旅行することができます 。
マルタ同様、ドイツ、フランス、フィンランド、ベルギーなどのシェンゲン加盟国であれば国境検査なしで行くことができます。
そのため留学中にヨーロッパ各地を観光したいという方にもおすすめの留学先です。
比較的治安がよいとされているバレッタですが、観光地ではスリや引ったくりといった軽犯罪が多いので、携帯電話やお財布などの貴重品の管理は十分に気をつける必要があります。
バレッタの基礎情報
面積
0.8平方キロメートル
人口
約6千7百人
宗教
カトリック98% 、その他が2%
物価
(1ユーロ=約127円、2021年1月のレート)
ヨーロッパ諸国の中でも物価が安いとされるバレッタ。
基本的に輸入品に頼っているため、観光客が行くようなスーパーでは食料品は高いですが、ローカルなスーパーで自炊すれば生活コストは抑えられます。
また夏のバカンス期間中に留学生が集中するため、ホームステイの料金が高騰する傾向があるため、あらかじめ料金をしっかり確認しておきましょう。
物価の目安
(地区やお店によって値段が異なります)
カジュアルなレストランのランチ 10ユーロ前後
ローカルスーパー:パスタ1.8kg1ユーロ前後、じゃがいも1kg1前後、2リットルのペットボトルの水0.5ユーロ前後
日本との時差
日本との時差は-8時間ですが、バレッタにはサマータイムがあり、3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までは-7時間になります。
バレッタの気候
留学先を決める上で気候はみなさんの気になる点の一つではないでしょうか。
バレッタは地中海性気候で、夏は30°を超える暑い日が続きますが、湿度がとても低くカラッとした空気なので過ごしやすく感じるでしょう。
日差しがとても強いので日焼け止めとサングラスは必需品です。
日が暮れると肌寒くなるので常に薄手のカーディガンやジャケットなどの羽織ものを持ち歩くと良いでしょう。
10月から3月までが雨季ですが、日本の梅雨とは違い一日中雨が降るというわけではなく、一日に数回まとまって降ります。
バレッタの文化
その国特有の文化はたくさんあります。
年によっても変わってくるものはたくさんありますが、代表的ものを確認していきましょう。
毎月 第一金曜日の衛兵交換式
月に1回、朝10時半に行われる衛兵交換は、マルタ軍のブラスバンドの演奏と共にバレッタのメインストリートを通ります。
17世紀から始まるイベントは、イギリス統治の影響をそのままに現代も受け継がれており、約45分間の交換式パレードには観光客や地元で賑わいます。
4月 マルタ国際花火大会
音楽に合わせて打ち上げられる花火は、2005年の欧州連合に加盟したことを記念して行われたのが始まりです。
現在では、世界中から観光客が訪れるバレッタの一大イベントとなっています。
マルタの花火文化自体は大変古く、中世にまで遡ります。
現在でもその技術が受け継がれ、大会では世界最大級の花火が打ち上げられます。
またこの花火大会にはマルタ島の花火師に加え、世界各国の花火会社が参加します。
9月 ノッテ・ビアンカ
イタリア語で「白夜=徹夜」という意味のイベント「ノッテ・ビアンカ」は、明け方まで行われる音楽をメインにしたイベントです。
至る所でストリートミュージシャンやストリートパフォーマンスのイベントが行われ、屋台も所狭しと並び、街中が文字通りお祭り騒ぎになります。
バレッタの有名スポット
市内全体が世界遺産の街、バレッタ。
見所はありますが、ここでは代表的な3つをご紹介します。
聖エルモ砦
16世紀半ばにマルタ騎士団によって建てられた聖エルモ砦は、オスマン帝国軍の攻撃から兵士を守り、第二次世界対戦の爆撃にも耐えたこの砦は、バレッタ市民にとってとても特別な場所を意味します。
週末にはガイド付きツアーが開催され、役者たちにより歴史的な場面を再現したスペクタクルも見ることができます。
聖ヨハネ准司教座聖堂
16世紀半ばに建てられたカトリック教会である聖ヨハネ准司教座聖堂も、マルタ騎士団によるものです。
マルタで取れた石灰岩を使用して建てられたこの教会はバロック様式になっており、本堂には騎士たちが埋葬されています。
小礼拝堂には、イタリアの画家カラヴァッジオの傑作「洗礼者ヨハネの斬首」は展示されています。
マヌエル劇場
1731年にポルトガル人のアントニオ・マヌエルという貴族によって建てられたこの劇場は、マルタ交響楽団の本拠地です。
第二次世界大戦中は爆撃から逃げる市民のシェルターとして利用され、現在でもコンサートやオペラなどが上演されています。
まとめ
ヨーロッパ最大のリゾート地の一つ、マルタ島の首都バレッタ。
市内全体がまるで歴史の博物館の様になっており、街を歩いているだけでも歴史を感じることができるでしょう。
日本からの直行便がないく、日本人留学生がほとんどいないため、英語にどっぷり浸かれる環境と言えるでしょう。
語学学校の授業や街のイベント、また観光などを通してヨーロッパ圏から集まってきた留学生との交流機会もたくさんあり、英語だけでなく色々な国も文化にも触れることができます。