目次
留学先の国を決めるのとあわせて、各都市の情報を知ることは重要です。
基本情報、気候、イベント、有名スポットなど都市によって様々な特徴があります。
その都市に興味を持つことから初めてみましょう。
オタワの魅力/特徴
カナダの首都で、オンタリオ州東部に位置しています。
政治の中心で、国内では、トロント、モントリオール、バンクーバー、カルガリーに次ぐ5番目に大きな都市です。
国内の英語圏とフランス語圏を二分するオタワ川沿いにあるため、街のあちこちで英語とフランス語が飛び交っています。
また「世界で最も美しい首都」と呼ばれるほど美しい街並みには、世界遺産に登録されている『リドー運河』や街のシンボル『国会議事堂』をはじめ、カナダが誇る歴史遺産が数多くあります。
オタワの基礎情報
面積
約2790平方キロメートル
人口
約141万人(2018年:国連統計部調査)
宗教
主にキリスト教(国民の約3分の2以上がキリスト教徒)
物価
スターバックコーヒー(トールサイズ)が約170円(≒$2.00) ※2021年3月時点
日本との時差
-14時間
3月第二日曜日~11月第一日曜日はサマータイムが実施され、1時間進める
国土の広いカナダではエリアによって時差が異なります。
また、サマータイム実施の前後日は時計の調整を忘れないよう注意が必要です。
オタワの気候
オタワは四季がはっきりとしていて、年間を通しての気温差が大きい都市です。
5~9月にかけては過ごしやすいですが、冬は降雪量が多く、気温もマイナスになる日が多くなります。
春
4月まで雪が降ることがありますが、5、6月には20℃前後になり、過ごしやすい日々が続きます。
夏
7月下旬~8月上旬にかけては30℃を超える日もありますが、湿度が低いため比較的過ごしやすいです。
秋
サマータイムが終わり、急に肌寒くなりますが、街中の木々が色づき、美しい紅葉が楽しめます。
冬
大変寒く、日中でも平均-10℃前後、夜間は-20℃前後、2月には-30℃以下になることもありますが、この時期には、「ウィンタールード」と呼ばれる雪まつりが開催され、冬ならではの楽しみがあります。
オタワのイベント
オタワでは、年間を通じて四季を楽しむイベントがたくさんあります。
その中で代表的なものを紹介していきます。
2月:ウィンタールード
カナダで最も人気を集めるイベントの一つで、真冬のオタワが熱く盛り上がります。
2021年で43年目を迎える恒例のイベントは、リドー運河上のメインステージの他、イベント会場が数カ所に設けられ、雪の滑り台などが楽しめる遊園地や氷の彫刻が並ぶクリスタルガーデンなどが登場し、街中お祭りムードになります。
リドー運河では、世界最大のスケートリンクを体験できます。
5月:チューリップ・フェスティバル
パーラメント・ヒルをはじめ、ダウンタウン周辺にある公園のいたるところが300万株のチューリップで埋め尽くされる花の祭典です。
きっかけは、第二次世界大戦中に、カナダ政府はナチスに追われたオランダの王族を保護したことによります。
そのお礼に毎年1万株のチューリップの球根がオランダ王家から贈られ、今ではカナダの春を象徴するお祭りになりました。
7月:カナダ建国記念日(カナダデー)
カナダが1つの連邦として自治を開始した1867年7月1日に制定された建国記念日です。
国会議事堂での式典をはじめ、各地に特設会場ができ、記念コンサートやパレード、花火大会など様々なイベントが繰り広げられます。
街中にカナダ国旗やメープルをペイントした人々が溢れ、盛大に記念日を祝います。
9月:ガティノー・ホット・エア・バルーン・フェスティバル
オタワ川を挟んだ対岸の街「ガティーノ」で開催される気球のイベントです。
会場には遊園地やコンサートステージ、屋台エリアなどがあり、アーティストによるコンサートや花火、乗り物などのアトラクションが用意されています。
一番の目玉は、上空に無数に浮かぶ気球です。
実際に気球に乗る体験ができ、空からも楽しめるイベントです。
12月:クリスマス・ライツ・アクロス・カナダ
市内の至るところが合計30万個のライトで飾られ、街中が華やかな光で彩られるイベントです。
中心となるのは国会議事堂で、ゴシック様式のピースタワーがイルミネーションで輝く様子は幻想的です。
初日の点灯式には大勢の人が集まり、ホットチョコレートの配布などもあるため、寒い冬も楽しめます。
オタワの有名スポット
カナダの首都である「オタワ」。
春にはオタワ川沿いにチューリップが咲き、冬にはリドー運河でスケートを楽しめます。
四季折々の美しい自然を楽しみながら、散策できる「国会議事堂」や「美術館」、「ノートルダム大聖堂」などの観光スポットもたくさんあります。
留学期間中に訪れてみたいおすすめスポットをご紹介します。
国会議事堂
オタワのシンボルであるネオ・ゴシック様式の立派な建物です。
イギリスの統治下の時代1857年に建てられ、1916年に一部火事で焼失しましたが、修復され、今も現役で使われています。
イギリスのバッキンガム宮殿と同様の衛兵交代の儀式も行われ、夜は壮大な「音と光のショー」が繰り広げられます。
国会議事堂の周りは芝生の広場になっていて、オタワ市民の憩いの場となっています。
リドー運河
オタワとキングストンを結ぶ、全長約202kmの長い運河です。
1832年の開通以来、北米で最も古くから使用されている運河として知られており、2007年に世界遺産に登録されました。春から秋にかけてはボートを楽しむ人たちであふれ、冬は世界最長の天然スケートリンクになります。
季節を問わず美しい風景が楽しめ、運河周辺にはレストランやショップも多く、散歩コースにおすすめです。
ノートルダム大聖堂
オタワに現存する最古のカトリック教会です。
1841年~1865年にかけて作られ、内部装飾は1876年~1885年にかけて施されました。
バロック様式の建物には、銀色に輝く2本の尖塔、中央には金色に輝く聖母マリアとイエス・キリストの聖母子像があります。
内部はコバルトブルーの美しい天井アーチと聖母マリアとキリストの生涯を描いたステンドグラス、200以上の聖人の像が祀られている金色の祭壇、世界最大級と言われる大きなパイプオルガンなど見どころがたくさんあります。
バイワード・マーケット
地元の人が利用する、オタワでは歴史のあるマーケットです。
レンガ造りの建物で、新鮮な野菜、果物、お花、クッキーやカップケーキなどが並んでいます。
観光客向けにメープルシロップやお茶などのお土産物もあり、現地の雰囲気を味わいながら買い物することができます。
市場の周りにはカフェやレストランも並んでいるので朝食やランチにもおすすめです。
カナダ国立美術館
1880年にオープンし、先住民、西洋美術、現代アートまで幅広いコレクションを収集しています。
全面ガラス張りの建築が印象的で、建物自体もアーティスティックです。
広場には、ルイーズ・ブルジョワ作の巨大な蜘蛛のブロンズ像「ママン」があり、2005年に320万ドルで購入したこの作品は6体作られていて、日本の六本木ヒルズをはじめ、ニューヨークのグッゲンハイム美術館、ロンドンのテート・モダン等にも展示されています。
まとめ
カナダ国内の留学先のひとつ「オタワ」をご紹介しました。
カナダの首都で、政治や経済の中心だけでなく、オタワ大学を始めとする教育機関も多く、研究学園都市でもあります。
比較的治安も良く、日本人や日本人留学生があまり多くないため、英語を学ぶ環境に適しています。
自然も豊かで四季を楽しむことができ、イギリスとフランスの影響を受けているため、様々な文化を感じられます。
カナダの首都オタワ留学を検討してみましょう。