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勉強しながら仕事もできる『ワーキングホリデー(ワーホリ)』と『CO-OPプログラム』は同じようなもの、と思われている方も多いのではないでしょうか?
実は、全く異なるプログラムです!
ワーキングホリデー(以下、ワーホリ)は、ワーキングホリデー加盟国(2024年11月時点で30カ国)に、約1年間、自分にあったスタイルで滞在することができる制度。
CO-OPプログラムは就学と就労がセットになったカナダだけの特別プログラムです。
この記事では、意外と知られていない「ワーホリとCO-OPプログラムの違い」を紹介します!
ワーホリとCO-OPプログラムの違い
ワーホリとCO-OPプログラムは異なるプログラムであるため、渡航までに必要な準備や留学で得られるものも違います。
どちらの方法で留学をするかどうかを判断する前に、両者の違いをしっかり知っておくことが大切です。
ワーキングホリデーについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
年齢制限
一番の違いは、年齢制限です。ワーホリはビザ申請時の年齢が30歳まで。
CO-OPプログラムへの参加には、年齢制限がありません!
そのため、20代の時にワーホリを利用できなかった方、キャリアアップや異業種への転職を目指している30代以上の方も、自分のタイミングに合わせて挑戦できるのが『CO-OPプログラム』です。
参加条件の英語力
観光・勉強・仕事と滞在目的を自分で選ぶことができるワーホリには、ビザ申請の際に英語力は必要はありません。
専門知識やスキルを得ることを目的としたCO-OPプログラムへ参加するためには、授業を理解するための「英語力」に相当する、
- IELTS(International English Language Testing System:英語圏の国々に留学、就労、または移住するための英語力を把握する試験)
- TOEIC(Test Of English for International Communication:英語を母国語としない人のために実施される英語でのコミュニケーション能力を測るための試験)
の中級以上が必要になります。
英語力の向上
ビザ申請の際に英語力を必要としないワーホリの場合、海外に1年間滞在しても、英語を話せないまま帰国される方もいます。ワーホリで英語力を向上させたい場合は、英語力が必須条件ではないからこそ、自ら積極的に学ぶ姿勢を持つことが必要です。
CO-OPプログラムの場合、専門講義を英語で受けるため、会話・聞き取り・読み・書きをしっかりと学ぶことができます。
また、有給インターンシップに参加することで、現地の人と一緒に英語を使って仕事をすることが可能です。日常会話に加えて、専門的な英語も使った就労経験により、学校で学んだ知識とスキルを応用し、実践的な英語も学べるのが特徴です。
CO-OPプログラムを終了する頃には、海外就職にも通用するほどのレベルの高い英語力が身につくことに期待できます。
滞在中の制限
ワーホリの場合、ビザの有効期間である1年間は観光を思いっきり楽しんだり、趣味や習い事をしたり、仕事をしたり、英語を学んだりと自分の目的にあった滞在方法を楽しむことができます。
一方CO-OPプログラムは、滞在期間中は必ず大学・カレッジ・専門学校のいずれかで専門分野を学んだ後に、有給インターンに参加しなければならないという制限があります。
就学の義務
自由な方法で滞在できるワーホリでは、現地で学校に行く義務はありません。
CO-OPプログラムは、学校で提供しているプログラムに参加することになります。就労前に専門分野を学ぶ必要があるため、学校に通うことが条件の一つです。
交流の輪
ワーホリの場合は、アルバイトや語学学校を通して交流の輪を広げることが多いのが特徴です。
そのため、主に同じワーホリの日本人やアジア人、日本語を学習している、もしくは日本文化が好きな外国人と出会うことが多い傾向があります。
CO-OPプログラムの場合、現地企業での就労を経験することができます。そのため仕事を通して、現地の人だけでなく、同じ目標を持って世界中から集まってきた人たちと交流することも可能です。今後のキャリアにも役立つ国際的な人脈を作ることにも期待できます。
就労内容
申請に語学力が必要ないワーホリは、英語が苦手な方でも気軽に参加できる制度であるため、業種や職種が限られることがあります。特に英語に自信がない場合は、現地の日本食レストランやスーパー、農場、工場などお客様と話すことが少ない仕事から始めることが多いです。
一方、申請時にある程度の英語力を求められるCO-OPプログラムでは、教育機関での専門講義を英語で受けた後、現地の企業で有給インターンを行います。学んだ知識とスキルを活かせる仕事をするのが一般的です。現地の方と同じように、さまざまなポジションに挑戦することも可能です。
有給インターンを通して、海外現地の人と対等に働ける経験を得られるのがCO-OPプログラムの特徴です。
終了後の証明書
ワーホリ制度を終了したことを証明する「証明書」は存在しません。
そのため、ワーホリを全く知らない人のなかには、「ワーホリ期間=空白の時間」と考える人もいます。今後のキャリアを考えると、証明できるものがないと不安に感じることもあります。ワーホリ後の就職活動では、自分自身で「ワーホリで成し遂げたこと」を伝え、表現する力が必要になります。
大学・カレッジ・専門学校での学習+有給インターンがセットになったCO-OPプログラムは、カナダの短期大学卒業と同等程度の証明書をプログラム終了と同時に取得が可能です。その後のキャリアアップやキャリアチェンジにも有効といえます。
どっちがおすすめ?
ワーホリとCO-OP留学、どちらにも良い点があります。どちらの方が良いかは、行く人の状況や目的によります。
ワーホリは挑戦できる年齢に限りがあり、CO-OPプログラムにはそのような制限がありません。そのため、ワーホリの年齢でない方で海外の就労経験を積みたい方はCO-OPプログラムは最適といえます。
どちらの選択肢も選べる方にとっては、どちらをどのタイミングで選ぶのかを迷われる方は多いです。
CO-OPプログラムにいった後にワーホリビザへ切り替えると、現地で培った知識や経験、スキルをより長期で活かすことができ、挑戦できる仕事の幅が広がるというメリットがあります。また、その実力が発揮できれば、企業からのオファーといった、ワークビザや永住権取得につながる可能性もあります。
しかし、仕事に対してはっきりとした目的がない方や十分な貯金がない方にとっては、留学準備に多くの費用がかかるため、CO-OP留学をおすすめできない場合もあります。
まずは留学エージェントへ相談しよう
ワーホリとCO-OPプログラムは、似ているようで全く異なるプログラムです。
ワーホリは挑戦できる年齢に限りがありますが、自分の好きに過ごせるのが特徴です。CO-OPプログラムにはそのような制限はありませんが、英語レベルの条件や費用など多くの準備を要す分、専門的な知識やスキルを身につけることができます。
「どちらをどのタイミングで行くのか」「CO-OPプログラムでどのような知識を学ぶのが良いのか」といった悩みへのアドバイスは、それぞれの状況や目的、スキルによって異なります。
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