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「コミュニティカレッジはどんな魅力があるの?」と疑問をお持ちの人もいるのではないでしょうか。
具体的にコミュニティカレッジがどんな特徴のある学校か、理解している人はそう多くありません。
コミュニティカレッジは4年制大学と比べると、学費が安く入学条件もゆるめです。また、授業のプログラムは充実しており4年制大学へ編入する道もあります。
今回は、コミュニティカレッジの魅力や進学する場合の注意点についてご紹介します。コミュニティカレッジが気になっている人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね!
この記事を読むと、コミュニティカレッジが自分に合う進学先かどうか判断できるでしょう。
コミュニティカレッジの5つの魅力
コミュニティカレッジの魅力は下記の5つです。
- 学費が安い
- 入学条件がゆるめ
- 目的に合った授業プログラムを選べる
- 留学生を受け入れる学校が増えている
- 4年制大学への道も開ける
1つずつ解説しますね。
コミュニティカレッジの魅力①:学費が安い
コミュニティカレッジの1番の魅力は学費の安さです。私立4年制大学の1/3、州立大学の半額程度の学費で学べます。
アメリカでは4年制大学の学費の高騰が問題になっており、留学生にとっても大きなハードルです。
しかし、最初の2年間を学費の安いコミュニティカレッジで勉強し、4年制大学の3年生に編入すれば学費を大幅に抑えて学位取得が目指せます。
コミュニティカレッジの魅力②:入学条件がゆるめ
コミュニティカレッジは入学条件がゆるめです。なぜなら、コミュニティカレッジは「できるだけ多くの学生に学ぶ機会を提供する」ことを目的に運営されているからです。
たとえば、英語力のみが不足しているのであれば、英語研修プログラムを受講することを条件に入学が許可される場合もあります。
コミュニティカレッジの出願には、一般的に下記の書類が必要です。
- 高校の卒業証明書、または高等学校卒業程度認定試験合格証
- 財政能力証明書(留学中に必要な資金を証明するため)
- 出願校で必要とされている英語力を証明するもの(TOEFL、IELTSなどのスコア表)
4年制大学は上記に加えエッセイや自己紹介書、高校の成績証明書、推薦状などの提出が必須条件ですが、コミュニティカレッジの場合は必要のない学校も多いです。
コミュニティカレッジの魅力③:目的に合った授業プログラムを選べる
コミュニティカレッジは自分の目的に合わせて授業を選べます。
主なプログラムは大きく分けて下記の2つです。
・進学プログラム: | 4年制大学への編入を目的としたプログラム。2年間のプログラムで一般教養科目を中心に学び、文系準学士号(Associate of Arts=A.A.)または理系準学士号(Associate of Science=A.S.)を取得することができます。 コミュニティカレッジの多くは4年制大学と「学間単位認定制度」または「編入協定」を結んでます。コミュニティカレッジで取得した単位は、編入先の大学で学士号取得に必要な単位として認められます。(※単位移行の基準は編入先の学校によって異なります。) |
・職業訓練プログラム: | 卒業後すぐに専門分野の仕事に就くことができように設計されたプログラム。特定の職業の技術や知識を得るための分野を学べます。 大学レベルのアカデミックな科目とは異なるので、4年制大学へ編入する際に単位は基本的に認められません。 |
4年制大学への編入を希望しているなら、必ず進学プログラムを選びましょう。
コミュニティカレッジの魅力④:留学生を受け入れる学校が増えている
地域密着型のコミュニティカレッジですが、最近では「多様性」(Diversity)を重視し留学生を受け入れる学校が増えてきています。
現地の学生や海外留学生、社会人学生といった、さまざまなバックグラウンドを持っているクラスメイトが多いので刺激をもらえる環境です。
また、留学生専用のアドバイザーや学生寮を設置するなど、留学生の受け入れ態勢を整えているコミュニティカレッジもあります。
コミュニティカレッジの魅力⑤:4年制大学への道も開ける
コミュニティカレッジに通えば、4年制大学への道も開けます。選択するプログラムによってはコミュニティカレッジで取得した単位は4年制大学でも認められます。
一般的な4年制大学の卒業単位は120単位ほどで、そのうち60単位まではコミュニティカレッジの単位も認めるとする大学もあります。一方、コミュニティカレッジの進学プログラムの卒業単位は60単位ほどです。
つまり、コミュニティカレッジの進学プログラムを卒業すれば、取得した単位のほとんどが4年制大学で認められることになります。
コミュニティカレッジの注意点
魅力の多いコミュニティカレッジですが、下記の点には注意が必要です。
- 滞在先の確保がむずかしい
- 日本人が多い学校もある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
滞在先の確保がむずかしい
滞在先の確保に苦労してしまうかもしれません。留学生の受け入れを積極的に行うコミュニティカレッジが増えてきているものの、4年制大学のように学生寮を設置する学校はまだまだ少ないのが現状です。
ホームステイやアパートに滞在する方法もありますが、生活費が高くなってしまうかもしれません。
費用を抑えたい人は、学生寮つきのコミュニティカレッジを探して選ぶようにしましょう。
日本人が多い学校もある
コミュニティカレッジによっては日本人が多い学校もあります。同じクラスに日本人が多いと、安心感はあるものの日本語を話してしまう傾向が高いので注意が必要です。
コミュニティカレッジを選ぶ際は、日本人が少ない地域を選んだり国籍の比率を確認したりすると良いでしょう。
まとめ【自分の目的に合ったコミュニティカレッジ選ぼう】
今回は、コミュニティカレッジの魅力や進学する場合の注意点についてご紹介してきました。
コミュニティカレッジは4年制大学と比べると、学費が安く入学条件もゆるめです。また、授業のプログラムは充実しており4年制大学へ編入する道もあります。
最後にもう1度、コミュニティカレッジの5つの魅力をまとめておきます。
- 学費が安い
- 入学条件がゆるめ
- 目的に合った授業プログラムを選べる
- 留学生を受け入れる学校が増えている
- 4年制大学への道も開ける
魅力の多いコミュニティカレッジですが、留学生のサポート態勢が不十分な学校、国籍が偏っている学校がある点には注意が必要です。
コミュニティカレッジの魅力と注意点を把握した上で進学先を選べば、後悔のない海外生活をおくれるでしょう!