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フィリピン留学は費用が安いことで知られていますが、「実際はいくらかかるのか」「どのような費用が必要になるのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
フィリピン留学は、欧米圏への留学とは違う特徴があり、留学費用の目安やその内訳も異なります。
この記事では、フィリピン留学に必要な費用や安くおさえる方法を解説します。
フィリピン留学とは
フィリピン留学は、英語の語学学校の選択肢が豊富にあり、欧米圏への留学と比べて比較的費用がおさえられる点が魅力です。
特にマンツーマン授業が充実しており、目的に合わせた多彩なコースやプログラムが用意されているため、初心者から上級者まで幅広い層に人気があります。
滞在は学生寮が一般的で、生活の中でも英語に触れる機会が多いのが特徴です。コストを抑えつつ、短期間で英語力を伸ばしたい方におすすめの留学といえます。
フィリピン留学についての詳細は、こちらの記事をご確認ください。
フィリピン留学費用の特徴
フィリピン留学の費用は、欧米圏への留学よりも安いことが大きな特徴です。留学費用が安い理由として、以下の点があげられます。
- 物価が安い
- 格安航空券が取得可能
- 食事付き学生寮
一般的にフィリピンは物価が安いため、全体的な費用がおさえられるという点が理由の一つです。授業料については、他の国と変わらないように感じる場合もありますが、その分1日中授業を受けるカリキュラムになっていることが多いため、授業時間に換算すると授業料が安いといえます。
航空券価格についても、フィリピンは日本から距離が近いため、他の国と比べると安価であることが多いです。利用できる航空会社も多様で、格安チケットの取得も可能です。欧米圏への航空券に比べると約半分の価格で取得できます。
フィリピン留学では、語学学校の食事付き学生寮に滞在することが一般的です。そのため、滞在費に食費も含まれており、現地での生活費をおさえることができます。また、学生寮も学校に併設されていたり、遠い場合は学校への送迎バスがついていたりするため、通学にかかる交通費も必要ありません。
留学費用は学校で受講するコースやプログラム、学生寮の部屋タイプにより異なりますが、全体的に見て、他の国への留学よりも安く、学習環境が整った留学ができるため、“コストパフォーマンスの良い留学”が実現可能といえます。
費用の内訳
フィリピン留学にかかる費用には、「渡航前に支払う費用」と「現地で支払う費用」があります。
▼渡航前に支払う費用
- 入学金を含めた授業料
- 滞在費(学生寮)
- 航空券
- 海外保険
▼現地で支払う費用
- 現地支払い諸経費
- 現地娯楽費
ここでは、それぞれの費用の内容を詳しく解説します。
渡航前に支払う費用
入学金を含めた授業料
留学する語学学校の授業料は、学校に申し込む際に支払う必要があります。授業料は、各学校、各コースやプログラムによって異なります。
価格の算出方法も学校によって異なり、日本円もしくはアメリカドルであることが一般的です。日本円の場合は、為替レートによって必要費用が左右されることはないですが、アメリカドルの場合はその日の為替レートにより支払い額も変動するため、日々のレートを把握しておくことをおすすめします。
また、夏季休暇といった繁忙期には「ピークシーズン料金」として、追加費用が必要になる場合もあるため注意が必要です。
学生寮費(滞在費)
寮費も学校に申し込む際に支払いが必要です。部屋タイプごとに料金が異なるのが特徴です。ほとんどの学校では学生寮に食費も含まれており、学校によって、1日3食の場合もあれば、1日2食、朝食のみ、平日のみの提供、といった違いもあるため事前に確認が必要です。授業料と同じように、寮費の価格算出方法も各学校で異なります。
寮費とは別に、学生寮で滞在するために必要な生活費(光熱費や洗濯代など)は現地で支払う必要があります。詳しくは「現地で支払う費用」で解説します。
航空券
渡航日が決まり次第、航空券の取得が必要になります。学校の空き状況により入学不可の場合もあるため、航空券は語学学校の申し込みが完了してから取得するのをおすすめします。
日本からフィリピンまでは直行便もあり、航空会社の選択肢も幅広いです。定期的にキャンペーンを行っているところもあるため、格安で航空券の取得も可能といえます。
夏休みや年末年始など、繁忙期は航空券価格も高くなるため、そのような時期に渡航する場合は早めに航空券を取得しておくと安心です。
海外保険
海外へ滞在する場合は、海外保険へ加入しておくと安心です。クレジットカード付帯の海外保険でも対応可能ですが、「補償内容が十分でない」「有効期間が短い」といった場合もあるため、事前に確認しておくことが重要といえます。
海外保険に加入する場合は、渡航前に済ませておくことが必要です。
現地で支払う費用
現地支払い諸経費
フィリピンの語学学校では、現地に到着してから、学生許可証や外国人登録証、学生寮の管理費や生活費、教材費などを支払う必要があります。
▼現地支払い諸経費の一覧例
項目 | 詳細 |
SPP(特別学生許可証) | 観光ビザでフィリピンに滞在する場合、合法的に現地で勉強するために必要な許可証。全ての語学学校で取得が必要。有効期限は6ヶ月。 |
SPP E-Card/SPP I-CardSPP | SPP申請時に取得が必要となるIDカード。 |
ACR I-Card | 59日間以上フィリピンに滞在する際に取得必須である外国人登録証。8週間以上の留学の場合に必要。 |
ビザ延長費用 | 30日以上の留学の場合は観光ビザの延長手続きを行う必要がある。5週間以上の留学の場合に必要。 |
学生ID | 語学学校の学生IDカード。 |
保証金 | 特に問題がなければ、学校生活終了時に返還される保証金。 |
管理費 | 学校の施設や学生寮の管理費。 |
光熱費 | 学生寮で生活する際の電気・水道・ガス代。 |
空港ピックアップ費用 | 到着した空港から学校までの送迎費。 |
教材費 | 授業で使用する教科書や教材費。 |
現地支払い諸経費については、語学学校によって項目や金額が異なります。これらの費用はオプションではなく支払いが必須になるため、渡航する前に費用を把握しておくことをおすすめします。
現地娯楽費
現地での娯楽費・交際費は、自由時間の過ごし方によって異なります。1週間当たり数千〜1万円が一般的ですが、アクティビティに参加したり、小旅行にいったりする場合は、プラス1〜2万円程度が必要と考えておくと安心です。
フィリピンは日本に比べて物価が安いですが、「安いからといって使いすぎてしまった」という声も聞きます。余裕を持って費用の準備をしておきましょう。
1ヶ月の費用の目安
ここでは、1ヶ月の費用の目安をみていきます。
▼フィリピン留学に必要な費用の目安
項目 | 費用の目安 |
授業料(※1) | 12〜15万 |
学生寮(※2) | 10〜20万 |
現地支払い諸経費(※3) | 4〜6万 |
現地娯楽費(※4) | 2〜4万 |
海外保険 | 1〜2万 |
航空券 | 5〜10万 |
合計 | 38〜50万 |
※1:入学金を含めた一般的なコースの授業料
※2:食事付き学生寮(部屋タイプによって金額が大きく異なる)
※3:空港ピックアップ費・寮の管理費など現地で必要になる諸経費
※4:交際費(各自で異なる)
フィリピン留学では、学校の授業数やプログラム、学生寮の部屋タイプによって、大きく金額が異なります。
授業数を少なくし、学生寮を大人数の部屋にすれば、全体の費用をおさえることが可能です。反対に、授業数を増やし、部屋タイプを1人部屋やワンランク上の部屋にするといった選択をすると、費用はかさみます。
期間別の費用の目安
ここでは、フィリピン留学の期間ごと、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月に分けて、留学費用総額の目安を比較します。
▼費用の比較表(※単位:円)
期間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
授業料+学生寮 | 23〜35万 | 40〜55万 | 65〜85万 | 120〜160万 |
航空券 | 5〜10万 | 5〜10万 | 5〜10万 | 5〜10万 |
海外保険 | 1〜2万 | 2〜5万 | 3〜6万 | 9〜15万 |
現地支払い諸経費 | 4〜6万 | 7〜9万 | 10〜13万 | 17〜20万 |
現地娯楽費 | 2〜4万 | 4〜6万 | 6〜8万 | 8〜10万 |
合計 | 38〜50万 | 65〜85万円 | 95〜120万 | 175〜210万 |
留学期間が長くなればその分費用がかかります。ただし、航空券や一部の現地諸経費は固定費となるため、長期となると週当たりや月当たりの費用は非常に安くなるといえます。
フィリピン留学の費用をおさえるポイント
フィリピン留学の費用は、以下のポイントをおさえることで、より安くすることができます。
- 部屋タイプを大人数部屋にする
- 繁忙期を避ける
- 格安航空券を取得する
- 長期留学をする
学生寮の部屋タイプを見直すことで、費用を大きくおさえることが可能です。2〜4人部屋といった相部屋は、シェアをする人数が多くなればなるほど安い価格で提供しています。1人部屋や、より快適なワンランク上の部屋は基本的に料金が高いです。
留学時期を調整することも、費用をおさえるうえで重要なポイントといえます。夏季シーズンは繁忙期であるため「ピークシーズン費」として追加料金が必要な場合があります。追加料金が必要な日程も学校によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
同じ理由で、航空券の価格も高騰するため、夏季シーズンはもちろん、年末年始やGWといった日本の連休中の渡航を避けることもおすすめです。また、渡航に必要な航空券はご自身で取得が可能です。航空会社を比較してなるべく安いチケットを購入することで、費用を安くすることができます。
長期留学をすることも、費用をおさえるための一つの方法です。長期期間の留学にすることで、特別長期割引を提供している学校もあります。週あたりの授業料が安くなるため、よりコスパの良い留学が実現できます。
まとめ
この記事では、フィリピン留学にかかる費用についてまとめました。フィリピン留学の費用が安いといわれる理由として「物価が安い」「航空券が安い」「学生寮で生活費をおさえることが可能」などがあげられます。
フィリピン留学は以下の方に特におすすめといえます。
- 留学費用をおさえたい
- コスパを良く英語力を向上させたい
- 短期間であっても充実した留学がしたい
フィリピン留学では、学生寮の空き状況を事前に確認することが大切です。特に人気の学校はすぐに満室になることが多いため、早めの行動がおすすめです。留学を考え始めたら、まずは留学エージェントに相談して情報収集を始めましょう。
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