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CO-OPプログラムは、専門分野を英語で学んだ後に、現地企業で有給インターンシップを経験できるカナダ独自の留学制度です。
修了後には「修了証明書」が発行され、就職活動やキャリアアップに活かせるスキルが身に付きます。
この記事では、CO-OPプログラムの概要、メリット・デメリット、向いている人などを詳しくご紹介します。
CO-OPプログラムとは?
CO-OP(コープ)プログラムは、「就学+就労」ができるカナダの留学プログラムです。
前半は学校で専門知識を学び、後半は学んだ内容に関連する職場で有給インターンシップを行う、実践的な学習スタイルが特徴です。
キャリアアップやキャリアチェンジを考えている方、海外で仕事をしてみたい方には特におすすめの留学方法といえます。
申し込み方法
カナダのカレッジでCO-OPプログラムを開講しているコースに申し込み、学生ビザを取得する必要があります。
申し込み条件の詳細は各学校・コースによって異なりますが、一般的には以下の条件を満たしていることが求められます。
- 高等学校卒業以上の学歴があること
- 各コースが定める英語レベルの要件を満たしていること
年齢制限は設けられていないため、ワーキングホリデーの年齢制限を超えた31歳以上の方でも、CO-OPプログラムに参加することが可能です。
実施国
カナダだけで実施されているプログラムです。
入学日
入学日は、学校やコースによって大きく異なります。
年に2回のみ入学日を設けている学校もあれば、年間を通して複数の入学日を設定している学校もあります。事前にしっかりと確認することをおすすめします。
期間
CO-OPプログラムの期間は、修了証の種類や専門分野によって異なりますが、6カ月(3カ月通学+3カ月インターン )から2年程度(1年通学+1年インターン)が一般的です。
費用
CO-OPプログラムにかかる費用は、入学する学校や選択する専門分野によって大きく異なります。
1年間のプログラムを利用する場合、おおよそ200万円が目安となります。
▼費用の内訳
- 6カ月分の学費: 約150万円
- 渡航準備(航空券、留学保険、ビザ申請など):約50万円
また、CO-OPプログラムでは就学中に週20時間までアルバイトが認められているため、現地で生活費を補うことも可能です。
CO-OPプログラムのメリット
カナダにしかないCO-OPプログラムは「就学+就労」がセットになっているのが特徴です。ここでは具体的なメリットを紹介します。
就労経験ができる
CO-OPプログラムの最大の魅力は、学んだ専門分野に関連する現地企業での有給インターンシップを通じて、実際の就労経験が積める点です。
通常、海外で働くためには就労ビザが必要ですが、CO-OPプログラムを通じてであれば、学生ビザでカナダでの就労が可能です。
資格やスキルを身に付けられる
CO-OPプログラムを開講しているカレッジでは、幅広い専門分野を学ぶことができます。
人気の専門分野は次の通りです。
- ホスピタリティ・マネージメント
- カスタマーサービス
- トラベル・ツーリズムマネジメント
- マーケティング
- ビジネス
- IT関係
未経験でも一から学ぶことができ、実践的なスキルや資格の取得が可能です。
修了証明書が取得できる
CO-OPプログラムを修了すると、「修了証明書」が発行されます。これは、カナダのカレッジの専門課程を修了したことを示す正式な証明となり、日本国内はもちろん、海外での就職・転職活動においても大きな強みになります。
留学中に学んだ専門分野の知識やスキルを、客観的に証明できるため、その後のキャリアアップや異業種へのキャリアチェンジにも役立ちます。
学生ビザでもアルバイトが可能
通常、カナダでは学生ビザでの就労は制限されていますが、CO-OPプログラムに参加している場合、在学中でも週20時間までのアルバイトが認められています。
これにより、留学費の一部を現地で補いながら、実際の職場で英語を使った経験を積むことも可能です。
CO-OPプログラムのデメリット
CO-OPプログラムは、海外での就労経験を考えている人にはメリットが多いいえますが、注意しておくべきこともあります。デメリットとそれに対する解消ポイントを紹介します。
中級以上の英語力が必要
選択する学校や専門分野によって、必要とされる英語レベルの要件は異なります。
CO-OPプログラムは、英語を学ぶのではなく、専門分野を学ぶのが目的です。英語で、専門知識の授業を受けなければならないため、最低でも中級以上の英語力が必要になります。
たとえ入学できたとしても、在学中にかなり苦労する場合があるので、英語力はなるべく向上させておくことが望ましいです。
解消ポイント
- 日本にいる間にできるだけ英語力を向上させる
- 語学学校や英語準備コースを現地で受けてからCO-OPプログラムを受講する
有給インターンのための就活は自分で行うのが基本
CO-OPプログラムは「学ぶ」と「働く」がセットになっていますが、有給インターンシップの就労先は、自身で探すのが一般的です。
学校によっては、手厚くサポートしている場合もありますが、基本的には自分で応募し、面接を受けて合格する必要があります。
そのため、「プログラムに申し込めば、簡単に就労経験ができる」とは限らず、希望の企業に必ず就職できるという保証もありません。
インターンシップに向けて、就学中からしっかり準備を進め、英語力や実務的なスキルを磨いておくことが重要です。
解消ポイント
- 日本で社会経験を活かす
- 学校の就職サポートを活用する
- 就活への準備を怠らない
Co-opプログラムがおすすめの人
CO-OPプログラムには年齢制限がなく、高校卒業以上であればどなたでも参加できます。
ここでは、おすすめな人の特徴を紹介します。
専門知識を身につけたい大学生
近年、大学を休学してCO-OPプログラムに参加する学生が増えています。
語学留学やワーキングホリデーと違い、英語力の向上に加えて、専門分野を学び、現地企業での就労経験が得られるため、国内外の就職活動で大きな強みになります。
大学での専攻と関連する分野をカナダで学び、英語環境で実践的な経験を積むことは、卒業後の進路やキャリア形成に大いに役立ちます。
キャリアチェンジ・キャリアアップを考えている社会人
CO-OPプログラムでは、未経験の分野にも挑戦可能です。そのため、キャリアチェンジを考えている社会人にとっては、専門知識を英語で学びながら新しいスキルを身につける絶好の機会となります。
授業についていくのが大変かもしれないですが、その分リターンも大きく、将来の選択肢が広がります。
また、現在のキャリアをさらに高めたい方にとっても有効です。英語力を活かして海外就職を目指す方もいます。すでに経験のある分野であれば、インターンの面接や実務もスムーズに進められるはずです。
海外で働きたい31歳以上の方
働きながら海外に滞在できる方法として人気のワーキングホリデーは、18〜30歳までという年齢制限があるため、31歳以上の方は利用できません。一方、CO-OPプログラムには年齢制限がなく、誰でも挑戦できます。
そのため、「ワーホリのタイミングを逃してしまった」「長期で海外に滞在したい」「海外で仕事をしてみたい」といった希望を持つ方にとって、CO-OPプログラムは最適な選択肢です。
まとめ
カナダのCO-OPプログラムは、「学ぶ」と「働く」を同時に実現できる、実践的で価値の高い留学方法といえます。
英語力の向上はもちろん、専門知識の習得や現地企業での就労経験を通じて、将来のキャリアに直結するスキルが得られます。
- 就職・転職を有利に進めたい大学生や社会人
- キャリアチェンジを目指す人
- 年齢制限にとらわれず海外で挑戦したい人
このような方にとって、CO-OPプログラムは大きなチャンスになるはずです。
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