2カ国留学は、本格的に英語力を伸ばしたいと考える若い世代から注目を集めています。
1カ国目で費用を抑えながら集中的に英語を学び、2カ国目でワーホリや専門分野の学習へ進むことで、限られた期間や予算でも最大限の成果を期待できます。一方で、実際の手続きの流れや費用面で不安を抱える人は少なくありません。国が増える分手続きが煩雑になり、費用もかさみやすいため、プロのエージェントを利用するのが賢明です。
この記事では、ワーホリ経験と英語教育の国際資格を持つ筆者が、2カ国留学に強い留学エージェントをランキング形式で紹介します。
あわせて、メリットや注意点、一般的なスケジュールもまとめているため、エージェント選びの判断材料として役立つ内容になっています。
目次
2カ国留学におすすめのエージェントランキング6選
留学を成功に導くために重要になるのが、エージェント選びです。自分の目的に合うプランやサポートを提供しているエージェントを見極めるために、各社の特徴やサポート範囲を比較することが大切です。ここでは、2カ国留学に対応している主要エージェントの中から、提案力や料金面、サポートの質を総合的に評価し、6社をピックアップしました。
| 2カ国留学エージェント | 料金の安さ | 2カ国留学の専門性 | 国の選択肢の多さ | サポートの手厚さ | 提案の柔軟性 |
|---|---|---|---|---|---|
| スマ留 | ◎ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
| タビケン留学 | 〇 | ◎ | △ | ◎ | 〇 |
| StudyIn | △ | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ |
| ウィンテック | △ | △ | ◎ | 〇 | ◎ |
| 成功する留学 | △ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
| 留学情報館 | 〇 | △ | ◎ | 〇 | 〇 |
スマ留は提携校が世界中にあるため2カ国留学の提案の幅が広い

スマ留は、世界中の語学学校と幅広く提携しているため、2カ国留学における選択肢の多さが大きな強みとなっています。アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの主要英語圏に加え、マルタや南アフリカ、ドバイといったエリアにも対応しており、2カ国目の進路を柔軟に組み立てやすい点が特徴です。日本人が少ない地域も選択肢になるため、人とは違った経験をしたい人や、より英語漬けの生活をしたい人に最適といえます。
また、スマ留はコスパの良さでも人気のエージェントです。授業料や滞在費をまとめたシンプルなプランを提供しているため、2カ国間の移動も含めた全体的な費用の見通しが立てやすくなっています。特に授業料に関しては、空いている時間帯をうまく組み合わせることで、留学費用最大半額を掲げています。現地でのサポートはオプション制になっており注意が必要ですが、無駄なサポートを最小限にできる点はコスパが良いでしょう。フィリピンで英語力を底上げした後、欧米での本格留学に進む際の負担を抑えることが可能です。
タビケン留学はフィリピン+オーストラリア/カナダの2カ国留学サポートに注力

タビケン留学は、フィリピン+オーストラリアまたはカナダの2カ国留学に特化しており、英語力に不安がある人でも着実にステップアップできる点が魅力です。カウンセリングではメリットだけでなくデメリットも説明する姿勢を大切にし、学校選びの透明性が高い点も好評です。航空券やビザ申請などの手続きまで丁寧にサポートしており、2カ国留学で生じやすい準備の複雑さを軽減できます。相談者は累計2万人を超えており、幅広いケースに対応してきた経験から、細かなリスクを踏まえた提案を受けられます。
また、基本的に手数料は無料で、最低価格保証を設けているため、コストを抑えたい人との相性も良いといえます。フィリピン留学後に欧米圏へ進む人には、欧米のサポート費用の最大85,000円が無料になる特典もあるため、申込時にはお得なキャンペーンを見逃さないようにしましょう。総合的に見て、コスパと実用性のバランスが優れたエージェントです。
StudyInは若者向けの柔軟なプランニング

StudyInは、SNSでの情報発信に力を入れていることから、若い世代から高い支持を集めているエージェントです。特に2カ国留学に強く、英語力を最大限伸ばすための環境づくりを徹底しています。基本的にはフィリピンで英語の基礎力を短期間で引き上げ、その後欧米で実践力を磨く成果重視型のスタイルです。語学学校にもこだわっており、フィリピン全土200校から、日本人比率50%以下や講師のTOEIC900点以上など、StudyIn独自の厳しい基準を満たした学校のみを紹介しています。英語学習の質にこだわる人にとって、外れの低い学校選びができるのは大きなメリットといえるでしょう。
さらに、長期留学経験を持つコンサルタントが担当し、個別の目的に応じた2カ国留学のプランニングを行ってくれます。出発前には週3回の無料オンライン英会話が受けられ、渡航中にはLINEで随時相談が可能です。帰国後はキャリア相談や英語を使った仕事紹介まで対応しており、留学の成果をそのままキャリア形成につなげやすい体制が整っています。
ウインテック留学センターは自由なカスタマイズ留学

ウインテック留学センターは、個別の目的に合わせたカスタマイズ性の高さが強みで、2カ国留学にも柔軟に対応しています。担当制を採用しており、同じカウンセラーが相談から帰国後までサポートを継続するため、2カ国間で発生しやすい手続きのトラブル対応やスケジュール調整もスムーズに進められます。
対応国は英語圏だけでなくヨーロッパ・アジアまで幅広く、フィリピン+欧米という定番ルート以外の組み合わせも検討しやすくなっています。また、出発前の英会話レッスンや24時間エマージェンシーデスクなど、渡航先が複数でも安心できる体制が整っています。英語圏主要国以外の組み合わせや専門分野に特化した留学を計画したい人に適したエージェントです。
成功する留学はワーホリとの組み合わせ相談が得意

成功する留学は、ワーキングホリデーとの併用を希望する人に適したエージェントで、フィリピンで英語力を高めた上で欧米で働くスタイルにも対応しています。創業35年以上の実績と、ST Star Awardsのアジア最優秀エージェントを5度受賞した信頼性の高さがあります。
提携校は世界17カ国740校と豊富で、9カ国に現地オフィスを持つため、留学中の不安を軽減できます。費用重視の「フリーマイプラン」や航空券込みのサポートなど、ニーズに応じて柔軟に選べる点も魅力です。ワーホリで働くことを前提に、段階的に英語力を伸ばしたい人に向いています。
留学情報館はフィリピンやマルタなどの語学留学プランも豊富

留学情報館は手数料無料で利用でき、フィリピンやマルタなど語学留学が盛んな国を幅広く扱っています。また、各国の情報量も多く、幅広い選択肢から留学の組み合わせを柔軟に検討できるエージェントです。また、出発前と帰国後に1年間の英会話レッスンが無料で受けられるため、1カ国目に行く前の準備段階から英語力を高めやすいシステムになっています。
ビザサポートや現地オフィスの利用、到着時の案内などの基本サポートも充実しており、複数国間の移動が不安な人でも安心して相談できます。フィリピンで基礎力をつけ、2カ国目を欧米やマルタにする組み合わせを検討している人に適したエージェントです。
2カ国留学のメリット
2カ国留学には、単独留学では得られない強みがあります。国を分けることで費用の使い方を最適化できるだけでなく、学習の進め方や経験の幅も大きく変わります。特にフィリピンと欧米を組み合わせるケースでは、予算を抑えながら効果的に英語力を伸ばす流れをつくりやすく、学習段階に応じた環境を選べます。
また、複数の国に滞在する経験は柔軟性や適応力を高め、将来のキャリアにも良い影響を与えるでしょう。ここからは、代表的なメリットを3つに分けて整理していきます。
総額の費用を大幅に節約できる
2カ国留学は、1カ国目をフィリピンなど物価の低い地域にすることで、総額の費用を大きく抑えられます。フィリピンでは授業料・寮費・食事がパッケージ化されており、欧米留学の3分の1〜半額ほどで英語力を集中的に鍛えられることが多いです。
そのため、2カ国目では語学学校で学ぶ期間を短縮したり、ワーホリや専門分野の学習に時間と予算を回したりしやすくなります。学習効率を高めながら負担を減らせる点は、費用面を重視する学生や若手社会人にとって大きな利点といえるでしょう。
英語力の向上に段階的に取り組める
2カ国留学は、英語力を段階的に伸ばせる点で非常に効率的です。まず1カ国目では、マンツーマン中心の授業で基礎力と会話量を確保し、短期間で英語の土台を固められます。その後、2カ国目では英語ネイティブの環境に身を置き、実践的な表現や専門的なスキルを磨く段階に進むことが可能です。
単独留学の場合、渡航直後はホストファミリーや友人との会話が積極的にできずに後悔したり、就職先に苦労したりするケースがあります。英語に自信を持った状態で2カ国目の留学が始まれば、選択の幅も増えることでしょう。
多様な文化体験ができる
2カ国留学では、1つの国だけでは得られない多様な文化に触れられることも大きな魅力です。アジアと欧米といった異なる価値観の国に滞在することで、多文化理解が自然に養われます。さらに、ホームステイとシェアハウス、学校と就労といったように様々な組み合わせを経験することによって、自立心や適応力も高められるでしょう。
また、国ごとに学習スタイルや生活習慣が異なるため、同じ英語学習でも異なる視点で学びを深められることが多いです。複数の国で暮らした経験は、将来にわたって大きな自信になるはずです。
2カ国留学のデメリットや注意点
2カ国留学には魅力が多い一方で、事前に理解しておくべき注意点も存在します。国が増えることで準備や手間が増え、移動前後の負担が大きくなる場面もあります。また、学習環境が変わることによる影響や、渡航スケジュールの調整など、単独留学とは異なる課題に直面することもあり得ます。具体的な注意点を、次の3つに分けて説明します。
手続きや準備が複雑になる
2カ国留学では、ビザ申請、学校の手続き、航空券の手配などが1カ国留学より増えるため、準備が複雑になります。特にフィリピンと欧米を組み合わせる場合、国ごとに必要な書類や申請手順が異なることが多く、スケジュール管理を慎重に進める必要があります。
こうした負担が大きくなるため、エージェントを利用して手続きを任せる人が多いのも特徴です。事前に必要な準備を正確に把握し、余裕を持って計画を立てると安心でしょう。
引っ越しや環境変化の負担
2カ国間を移動する際には、生活環境の大きな変化が伴います。気候、文化、食事、生活習慣などが変わるため、慣れるまでに時間がかかることがあります。また、引っ越し作業そのものも負担になりやすく、荷物の整理や住居の確保など、移動前後のタスクが増える点も注意が必要です。
こうしたストレスを軽減するためには、移動スケジュールを余裕を持って設定し、不安な部分はエージェントへ相談することが大切です。
語学学習の一貫性がなくなる
2カ国留学では、国ごとに授業スタイルや講師のアクセントが異なるため、学習の一貫性が保ちにくい場合があります。特に1カ国目が非ネイティブ圏の場合、2カ国目でネイティブアクセントに慣れるまで時間が必要と感じる人もいます。
また、環境が変わることで学習リズムが乱れる可能性もあるため、自分の目的に合ったスケジュールで進める意識が重要です。こうした特性を理解し、適切な学校選びを行うことで、デメリットを最小限に抑えられます。
2カ国留学の流れとスケジュール例
2カ国留学は、両方の国の渡航手続きや申請、住まい探しや学校準備などやるべきことが多くあります。適切なタイミングで次の行動に移れるよう、全体のスケジュールを把握して早めに準備を進めることが重要です。ここでは、代表的なケースをもとに、手続きのタイミングや学習の進め方を順番に解説します。
1カ国目(例:フィリピン)
1カ国目は、英語の基礎力を短期間で高める期間として位置づけられます。フィリピン留学ではマンツーマン授業が中心で、初心者でも英語の土台を築きやすい環境が整っています。
滞在費や授業料も欧米より抑えられ、寮や3食付きの学校が多いことから生活面の負担が少なく、学習に集中できます。滞在中の英語の伸び具合によって、2カ国目の渡航時期やプラン内容を調整したい場合は、早めにエージェントへ相談しましょう。
移行準備
移行準備では、2カ国目の学校の入学手続きや滞在先の手配、航空券の調整などは基本的にエージェントが担当します。必要な申請書類のチェックや提出方法も案内してくれますが、生体認証や残高証明など本人でなければできない部分もあります。
2カ国目の進路によって準備開始時期は異なります。語学学校は渡航の2〜3ヶ月前、カレッジは3〜6ヶ月前、ワーホリは抽選制のため、できるだけ早い段階から始めるのが基本です。日本で行う方が手続きはスムーズですが、エージェントが伴走してくれるため、海外からの準備でも問題なく進められます。
2カ国目(例:カナダ)
2カ国目では、英語の実践力を高めながら、ワーホリ、専門スキル、アカデミック英語など目的に応じた学習へ進みます。カナダ留学の語学学校ではネイティブ講師による授業が中心となり、自然な英語表現や発音に慣れる機会が増えるでしょう。
また、現地のアルバイトやインターンに挑戦することで、英語を使う場面が日常的に広がり、応用力を養いやすくなります。1カ国目で基礎を固めていることで学習負担が軽減され、早い段階から活躍の幅を広げやすい点が特徴です。
帰国後
帰国後は、留学で培った英語力や経験をどのように活かすかが重要になります。キャリア相談を提供するエージェントであれば、英語を使う仕事の紹介や履歴書の添削支援を受けられるため、進路がスムーズに決まるケースも少なくありません。
特に、留学の目的と将来のビジョンが明確な場合、他の留学生との差別化になり有利に進められるでしょう。また、英語力の維持にはオンライン英会話やコミュニティ参加が効果的です。ホストファミリーや現地でできた友人と連絡を取り合う人も多いです。
なぜフィリピン留学が選ばれる?2カ国留学で1カ国目にフィリピンをおすすめする理由
2カ国留学では、1カ国目をどこにするかが英語力の伸びや予算に大きく影響します。その中で最も選ばれているのがフィリピンです。費用が抑えられるだけでなく、英語を大量に話せるマンツーマン授業や生活サポートが整っているため、初めての海外でも挑戦しやすい環境が整っています。
さらに、多国籍な学生が集まる学校も多く、英語を使う機会が自然に増える点も魅力といえるでしょう。ここでは、フィリピンが1カ国目として選ばれる主な理由を4つ紹介します。
圧倒的に費用が安い
フィリピンが1カ国目として選ばれる最大の理由は、欧米と比較した際の費用の安さにあります。授業料・寮費・食事がセットになったパッケージ形式の学校が多く、1週間あたりの総額は欧米の半額以下に抑えられるケースが一般的です。2カ国留学では移動費や生活費が増えるため、最初のステージでコストを抑えられることは大きなメリットといえます。
また、費用に余裕が生まれることで、欧米での留学期間を延ばしたり、ワーホリで働く準備に資金を回したりと選択肢が広がります。限られた予算の中でも学習量を最大化しやすく、英語力を効率よく伸ばせる点がフィリピン留学の強みです。
マンツーマン授業で初心者でも安心
フィリピン留学の大きな魅力は、ほとんどの学校でマンツーマン授業が採用されている点にあります。グループクラス中心の欧米と異なり、1日4〜6コマ以上のマンツーマンで大量のインプットとアウトプットの時間を確保できます。英語に対する抵抗感がある方や、基礎から丁寧に学びたい方にとって、講師との距離が近い授業は非常に効果的です。
また、学習進度に合わせて授業内容を調整できるため、文法の抜けや苦手分野にしっかり向き合えます。短期間でも実感できる伸びが得られるため、2カ国目でネイティブ環境に入る際の不安を減らし、スムーズに移行しやすくなります。
立地と安全面のバランス
フィリピンでは、留学生が集中するセブやクラークなど、比較的安全で生活しやすいエリアに語学学校が集まっています。校舎と学生寮が同じ敷地内にある学校が多く、24時間の警備体制が整っているため、初めて海外生活を送る人でも安心しやすい点が特徴です。
食事付きの寮や学校スタッフによる生活サポートが手厚いため、学習に集中しやすい環境がつくられています。治安面の不安から海外留学を躊躇していた方でも、生活導線がシンプルなフィリピンであれば落ち着いて過ごせるケースが多いでしょう。安全性と快適さを両立した環境が、1カ国目として選ばれる理由です。
英語環境と多国籍交流
フィリピンは英語が公用語の一つとして広く使われており、学校内だけでなく日常生活でも英語に触れる機会が豊富です。また、近年は韓国・台湾・ベトナム・中東など多くの国から留学生が集まっているため、多国籍な交流が自然と生まれやすい点も強みといえます。
授業以外の場面でも英語でコミュニケーションを取る機会が増え、実際の会話力につながる経験が積みやすくなります。さらに、異なる文化背景を持つ仲間と学ぶことで、価値観が広がり、2カ国目での生活にも適応しやすくなります。欧米渡航前に英語の使用量を増やし、国際的な環境に慣れておくには最適なステップといえるでしょう。
2カ国留学だと費用はどれくらい安くなる?
2カ国留学は、始まりをフィリピンにすることで総額の費用を大幅に抑えられる点が大きな魅力です。欧米のみで12〜24週間留学する場合、授業料と滞在費だけで60〜120万円ほどかかることが一般的です。一方、同じ期間をフィリピンで過ごす場合、食事付きの寮と授業料を含めても30〜60万円ほどに収まるケースが多く、半額程度に抑えられます。その結果、欧米での在学期間を短縮することで、欧米側の費用を10〜30万円単位で節約できることも珍しくありません。
さらに、英語力を事前に高めておくことで、欧米では上級クラスからスタートでき、授業料の削減にもつながります。限られた予算の中で効率よく英語力を伸ばす仕組みとして、2カ国留学は費用面で高いメリットがあるといえるでしょう。
